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■関西ウーマンインタビュー(お店オーナー)


澤田 雅子さん(FRIENDLY BALLOON SHOP)

澤田 雅子さん (FRIENDLY BALLOON SHOP オーナー/バルーンアーティスト)
福井県で5年間事務職に就いた後、京都に移り住み、アルバイトを経て、2012年にバルーン専門店『FRIENDLY BALLOON SHOP』を開業。誕生日・結婚・開店などのお祝い用のバルーンギフトをオーダーメイドで製作するほか、風船やパーティーグッズの単品販売も行なう。2014年にはネット販売をスタート。出張バルーンアート教室やイベント出店も請け負う。

FRIENDLY BALLOON SHOP
(フレンドリーバルーンショップ)

京都府乙訓郡大山崎町円明寺西法寺36-2
TEL:075-201-1872 営業時間:10:30~17:30
定休日:水・日・祝(不定休あり)
http://www.friendlyballoonshop.com
https://www.facebook.com/friendlyballoon
どうして、バルーンアーティストになられたのですか?
夫の転勤に伴い、転職することになった時、数年ほどの事務職経験しかなく、キャリアと言えるほどのものがなかったので、新しいことを始めてみるのもいいかなと思いました。昔から手に職のある人に憧れていたこともあり、バルーンアートが職業になるのかと驚いて、教室に通うことにしたんです。

一つの作品をつくり終えると、富士山に登ったくらいの達成感!それまで風船というと、子どもの遊ぶものと思っていましたが、大人でもこれだけ夢中になり、達成感を得られることに驚き、これは一つの癒しアイテムにもなるのではと手応えを感じました。

その後、プロ養成スクールを受講し、バルーンギフト専門店でアルバイトをしました。家を新築するのをきっかけに、バルーンアートを多くの人に知っていただきたいと、自宅の1部屋でお店を始めることにしたんです。
バルーンギフトをつくる時、お客様にどんなことをヒアリングしているのですか?
バルーンギフトは、さまざまな色や柄の風船を組み合わせて、お祝い用にアレンジした商品です。お客様と1対1でお話して、一緒にアイデアを出し合いながら、オーダーメイドで製作しています。

まずは、贈る相手の性別や年齢、ギフトの用途、予算といった基本情報のほか、性格や好みなどもうかがって、イメージを膨らませます。

イメージをもとに、参考になりそうな制作例をご覧いただいたり、実際に風船を広げて並べたりするなかで、お客様が「これ、好きそう!」と選んでくださるので、それに合うものを一つずつ組み合わせて仕上げていきます。

あれもこれもと盛りだくさんにしてしまうと、全体がぼやけてしまうので、たとえば、ピンクがお好きな方だったら、そのピンクを強調できるように、ほかの色はおさえるなど、大事なところを一つおさえて目立たせるようにしています。
こんなに、素敵な風船がたくさんあると、迷いますよね!
数百種類のバルーンがありますので、長い方で1時間ほど迷われますね。「こっちもいいし、こっちもいい」と迷われていても、お客様の表情を観察していると、気になり度具合がわかるんです。

「もしかしたら、こっちのほうが気になっているのかもしれない」と思ったら、「こちらは会場でも映えますね」「この年代の方でしたら、こういうテイストがお好きかもしれないですね」など、その商品の素敵なところをアピールして、背中を押して差し上げます。最終的には「これ!」と納得していただき、「いいプレゼントが見つかってよかったわ~」と満足して帰ってもらえたら、嬉しいですね。
お仕事をされる中で、いつも心にある「想い」は何ですか?
バルーンギフトを受け取る方が喜んでくれることを願っていますが、実は購入してくださるお客様自身もハッピーにできたらいいなあと思っています。

選びきれないくらいたくさんの色や柄の風船に囲まれる高揚感、贈る相手の顔を思い浮かべながら「どんな風船が好きかな?」と考える静かで温かな時間、思い通りのアレンジが出来上がった時の満足感。お店に来ただけで楽しかったなあと思って帰ってもらえれば嬉しいです。

バルーンアートをきっかけに笑顔が生まれ、お客様自身とお相手、その周囲の方々にもハッピーな気持ちがつながっていくといいなと思っています。
最近までは「リスクを最小限に、いつでも引き返せるように」という思いを持ちながら、お店を経営されていたそうですね。
常に最悪のことを想定してしまうので、大きな看板を設置しても廃業したら外した時に大きな穴が残ってしまうとか、スタンプカードをつくっても廃業したらお客様が頑張ってためてくださったスタンプが無駄になってしまうとか、まわりから見れば、お店をやりたいのかやりたくないのかどっちなんだとつっこみたくなる状態だったと思います。

でも、バルーンギフトはお誕生日会や発表会、結婚式などお祝い事でご利用されることが多いですから、1年に1度、毎年お越しくださるお客様もいるので、そのお客様のためにも続けていくことに意味があるのかなと思い始めてきたんです。

また、「近くにバルーンギフトのお店ができてよかったわ!」と喜んでくださるお客様やホームページを見て新規でご来店くださるお客様もいて、それはバルーンアートの需要があるという表れですから、勇気づけられましたね。オープンして3年、ようやく「この先も続けていこう!」と自信を持てるようになりました。
近い未来、お仕事で実現したいことは何ですか?
ディズニーランドに一歩足を踏み入れた時のような「きゃあーーー!」というわくわく感を、バルーンアートを通して、日常のなかでも提供したいと思っています。今後はギフト用以外にも、ご自身で楽しんでいただけるバルーンを取り入れていきたいですね。

自宅での誕生日パーティーなどプライベートな空間でも、アメリカのドラマのワンシーンのように、色とりどりの風船やパーティーグッズで装飾すれば、簡単に特別感・非日常感が演出できます。大人向けのバルーンアート教室も企画したい!そうやって、少しずつ取り組みながら、認知度を広げて、このまちに根付いたお店になっていきたいですね。
ありがとうございました。
(2015年4月) 
取材:小森利絵
ライター/HP:『えんを描く』
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。


 

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