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■関西ウーマンインタビュー(お店オーナー)


村山 靖香さん(ギャラリー・サロン「紅椿それいゆ」)

ギャラリー・スペース・サロン
京・千本 朱雀の空・間『紅椿それいゆ』

オーナー:村山 靖香さん
〒604-8872 京都府京都市中京区壬生御所ノ内町46-1
TEL:075-406-1834
HP:http://www.benitsubaki-soleil.jp/
「紅椿それいゆ」をオープンされたきっかけは何ですか?
実家が和装小物の卸問屋をしていまして、明治生まれの祖母に「女の子はじっとしてるな」と育てられ、子どもの頃から家業を手伝っていました。結婚してからも、子育てしながらずっと手伝ってきましたので、家業が廃業したあとは、何かしないといけないという思いに悩みました。

家業を長く手伝っていたこともありますが、自分のやりたいことを見つけようとしなかった結果がそこにあって、自分に何ができるか、何がやりたいかもわからず、ずっと狭いところで悩んでいたんです。その頃この家に出会ったことがきっかけでギャラリーを始めました。
なぜギャラリーだったのでしょう
ガラス作家の高臣大介さんの照明器具に出会ったことが、大きな理由のひとつですね。

ある展示会で高臣さんの作品を見たとき、真夏だったのですが「真夏なのに暖かいってステキ」と思ったんです。その吸い寄せられるような感覚って良いなって。

こうしたワクワクする出会いって、あるのと無いのでは、きっと暮らしの中に大きく違うと感じたんです。この「ワクワク」の出会いを人に繋ぎたい、そしてそれを紡いでいきたいと思い、貸しスペースを始めました。
この空間を創る際に、こだわったところは何ですか?
作家さんの作品をただ置くだけでは点で終わってしまいますが、それを線にして見に来ていただく方々とのご縁に紡いでいくには、空間が語るものが重要だと思っています。

京都ですし、私が和装の世界で育ったこともあって「和」はベースにありますが、音楽や絵、木のしつらえや明かりなど、お客様の感受性を引き出せるような五感の演出を心がけています。
お料理のイベントもされているそうですね
小学生の頃からお料理番組を見るのが趣味で、夏休みには新聞のテレビ欄でお料理番組にマルをつけて、番組をハシゴして見ていました。お料理を作るのも好きですが、お料理の「手つき」を見るのは好きなんです。フライパンでものを炒める、その横から別のフライパンが出てきて次の作業に進む。その一連の流れが「芸術」だなと思って(笑)

所作の美しさって素晴らしいと思うんですね。そこが作品やアートが好きだと思う気持ちに共通しているかもしれません。
この空間が表現したいことは何ですか?
「豊かさ」というものは、他になにかではなく、自身の中に存在すると思っていて、この空間を通して、それぞれが潜在的にあって内に秘めているもの、気付かなかったもの、その内なる豊かさに出会うワクワク感を体感していただける場を目指しています。

作家さんの作品とお越いただくお客様との出会い、そしてお客様ご自身が、内なる豊かさに出会い、内なる感性に触れる、そんな場でありたいと考えています。
ありがとうございました。
 
(取材:2014年8月 関西ウーマン編集部) 
 

 

 

 


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