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■関西ウーマンインタビュー(アーティスト編)


和田 ちさとさん(パフォーミングアーティスト)

 
和田 ちさとさん (パフォーミングアーティスト)
大阪教育大学(音楽専攻)卒。東京にてタレント活動後、Broadway Theatre Workshop でのミュージカル・演劇活動を経て、NYへ演劇留学。Michael Howard Studios卒業後帰国し現在フリーで活動中。主な出演作品:ミュージカル「West Side Story」マリア、世界水フォーラム創造空間・舞踊公演「オンディーヌ」演劇「Boys Life」Karen役など。ノンバーバルパフォーマンス「ギア」にドール役で出演中。現在ダンススクールOCEANなどのスタジオでキッズミュージカル・ジャズダンス・ヴォイストレーニングの指導を行いながら、ゾンビフラッシュモブの企画も行っている。
ブログ:http://ameblo.jp/chisato-w/
パフォーミングアートに携わるきっかけは?
母がずっとダンスをしていて、小さい頃からピアノを習っていましたので、音楽とダンスが大好きだったことから、なんとなくミュージカルに出たいなと思っていました。高校時代、ちょうど音楽グループの「SPEED」が流行っていた頃で、昼休みにストリートダンスを踊る先輩たちに憧れていて、母に薦められて近所のダンス教室に通い始めたのが第一歩です。そこはバレエのバーレッスンもあり、ダンスの基礎を学ぶことができました。
教育大の声楽科に入学され、学生時代にミュージカルに出演されました。
ミュージカルには歌が必要なので、音楽の先生に相談すると、歌がしっかりしていると、役がもらえるかもしれないから、きっちり歌の基礎を勉強したほうがいいとアドバイスしていただいたんです。その先生も大阪教育大学の声楽科を出ておられたので、大学は大阪教育大学の音楽学科で声楽を専攻しました。

大学時代、ウェウトサイドストーリーのオーディションに合格し、シャークスガールとして出演しました。その後同劇団に入団して、翌年マリア役をいただくことができました。劇団を退団後は、東京のタレント事務所に所属し、演技を勉強しながら俳優活動をしていました。
ニューヨークに留学されたのはなぜ?
劇団に入っていろんな演劇の仕事をしていましたが、ミュージカルの発声は、クラシックとは違うんですね。いままで声楽科で学んできたクラシックの発声だけではうまくいかなくて、なかなか掴みきれず悩んでいました。だんだん後輩に上手な子が出てきますし、そうなると追いつけなくて、ちゃんと勉強したいなと思っていました。

その時、ニューヨークで演劇学校をされているマイケル・ハワード氏が来日して、彼のワークショップを受けるチャンスがあったんです。そのワークショップを受けたとき、自分自身が解放されたような体験をしたんです。 それまでどちらかというと、自分は不器用だと思い込んでいました。高い声を出せと言われても、練習しないと出ない。こうしろと言われてもすぐにできない。何回も練習しないとできませんでした。

ところが、マイケルの指導を受けて、自分の中にこんなにポテンシャルがあるんだと、その時初めて感じたんですね。「私もニューヨークで学びたい」とマイケルに言うと、「ぜひおいて。入学手続きはしてあげるから」と言ってくださったんです。その後ニューヨークに渡り、1年間学びました。
ニューヨークで何を学ぼうを思っていましたか?
ニューヨークに行く前は、こうしたいという想いがあっても、自分が描いている通りに動けないことに自信がありませんでした。

例えばせりふを伝える上で、こういう声を出したいとか、もう少し感情を押し出したいといった時に、自分の感情が乗らない。演出家から、「ここは間を空けて欲しい」とか、「強く言って欲しい」といった細かい指示がありますが、その通りにできたとしても、それはなぜなのか、本来の意味が分からない。

「こうしないといけない」という、余分な緊張や「りきみ」があって、パワーでやろうとしていたと思います。これは基本的なこと、つまり、演者としての考え方、演技において何が一番大切なのかが見えてなかったと思います。
ニューヨークではどんなレッスンを受けられたのですか?
マイケルのスタジオでは、1年で10の階段を昇れるという、システマティックな教育方法があって、どの先生にもそれぞれのメソッドがありました。 例えばアニマルエクササイズのクラスでは、自分が動物になりきります。私は馬を選んだので、1時間半、馬になり続けるんです。そうすることによって、「馬になる」ということが身体で分かり、普段の自分との差が生まれてくる。すると、「あ、これが役に入るということなんだ」と感覚として分かるんです。

ボイスアンドスピーチのクラスでは、呼吸法による独特のメソッドでボイストレーニングを受け、音域も声量も広がって、自分が歌いたかったように歌えるようになりました。すると、せりふを言うときにも説得力が出てくるようになったんです。ニューヨークの1年間は、技術だけでなく、「こうするものだ」というところを超えて楽しむという、何か「自分の地盤」になるものが、身体に備わったなという感じですね。
フラッシュモブを企画するきっかけは?
2013年のツムテンカク(大阪・新世界を舞台に行われる芸術アートイベント)に参加したことがきっかけです。参加することが決まって、パフォーミングアートを使って何をしようか考えたとき、何か社会的なことをしたいと考えました。そのほうがパワーがあると思ったんです。

そこで思いついたのが、「新世界といえば、浮浪者」というイメージを変えてみようと。浮浪者のような人たちが一斉に終結して、すごくカッコいいダンスを踊ったら、面白いんじゃないかと思ったんですね。

特殊メークのアーティストの方とコラボして、ゾンビを100人作り、スリラーを踊るというフラッシュモブを企画しました。

初めてのことなので大変でしたけど、いざやってみると、お客さんもすごくたくさん集まってくれて、その日のYahooTOPニュースにも出たんですよ。参加された方の中には、ダンス経験の無い方もたくさんいらっしゃったんですけど、皆さん楽しく一生懸命やっていただいて、私も含めてみんなすごくハッピーでした。
それが話題になったので、いろんなところからフラッシュモブの企画のお話をいただくようになりました。グランフロントでハロウィーンのイベントにも参加させていただきました。昨年のハロウィーンは、樟葉モールと京橋モール、天満橋モールで、ゾンビフラッシュモブを企画させていただきました。
パフォーミングアートを子どもたちに教えておられますが、いつも心がけていることとは?
私が体験したことを踏まえて、「こうしなさい。ああしなさい」と、できるだけ言わないようにしています。例えばレッスンの間、よくおしゃべりする子もいるのですが、「静かにしないさい」とは言わないんです。いつも会話しながらレッスンするので、何か指示を出すと、元気な返事が返ってくる。

普段、押さえつけていないので、ナチュラルな元気がでて、楽しいという気持ちが前に出てくるんです。すると、覚えなさいと言わなくても覚えてきてくれますし、自分たちで練習してくれるんです。
オンオフを作らず、いつものコミュニケーションの途中で指示があるから聞けるんですね。
それは面白い指導ですね。
でもだんだん、学校やいろんな社会で「静かにしないさい」と言われて学ぶので、自然と「のびのび」した枝葉が無くなってくるんですね。

どうしても小学校高学年になると、「恥ずかしい」という気持ちも出てきますから。普段の生活の中で、あまり大きな声を出すことってないので、大きな声が出せない子もいます。

何かに熱中できる場というのは、今の子供たちには必要だと思うので、できるだけ「のびのび」があるうちに伸ばしていくことを心がけています。
これからの夢は?
またミュージカルの舞台に立ちたいです。演目でいうとやはりブロードウェイの作品。それも、「こうしなくてはならない」というものではなく、また、大量生産のようなものでもない、オーガニックなものに挑戦したいですね。
ありがとうございました。

取材協力:ダンススクール OCEAN
大阪府枚方市町楠葉1丁目26-5 http://blog.goo.ne.jp/ocean_school
(取材:2015年1月 関西ウーマン編集部) 
 

 

 

 


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