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■海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ)
Vol.15 CDMX再び。ポソレにいやされる、の巻
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Vol.15 CDMX再び。ポソレにいやされる、の巻


Vol.15 CDMX再び。ポソレにいやされる、の巻
オラー、こんにちは!! オアハカよりあみりょうこです。数日ですがCDMXに行く機会がありました。
夜の7時過ぎに空港に降り立ちました。先日友だちのお母さんが日本からメヒコに来ていた際に、「入国手続きが電子でできてとってもスムーズだった!」と話していたのを聞いていたので、メヒコもいろんなシステムが導入されていて便利になってきたもんだ、と思っていたのです。
しかし、やはりメヒコはメヒコ。イミグレーションに到着するなり長蛇の列。メヒコ人レーンと外国人レーンに分かれていますが、メヒコ人レーンがサクサクと人がはけていくのに対して外国人レーンには様々なパスポートを持った各国の人が列をなしています。
さらに奥には航空会社のクルーのレーン。こちらもサクサクと人が流れていきます。その奥には緑のランプが点滅する真新しそうな機械。これがあのお母さんが話していた噂の機械か、と思って眺めていたのですが誰も使っていないのです。
ただただ光り輝く機械のあるガラスで区切られた小部屋を眺めながら、外国人入国レーンで待っていました。かなり長い時間待っていると、急に職員の人が
「アメリカパスポートの人は機械でも入国できます!」
と叫びだしました。それを聞くなりアメリカパスポートを持っている人たちがガラスの向こうへ流れていきました。
先日の発表でも「世界最強パスポート」とされた日本国パスポートを持っているのだから、と通りかかった職員の人にパスポートを見せるも、
「君は列に並んで待ちなさい」
とぴしゃり。世界最強パスポートってなんだよ、と肩を落としながらさらに待ちます。
一向に進まない列、終業時間が来て長蛇の列をしり目にさっさと帰っていく職員。並んでいるのに急にブースが閉まって困る入国者、それでも何の案内もなく、ただただみんなが機転を利かせて入国のチャンスをうかがう、という例のなんか要領の悪い感じが目の前に広がるのを見て、「ああ、メヒコに戻ってきたな」という実感がわいてきたのでした。
なんでも言葉のチョイスでイメージは良くも悪くもなりますが、「おおらかなメヒコ」はつまり「要領が悪いメヒコ」ということもできるのです。こういう時にできることは、ひたすら気長く待つだけだということも私はもう知っています。
イライラしても、誰かに聞いても無駄。ただじっと自分の番が来るのを待つのが、悲しいかな最善の策なのです。
機械に流れていった人たちはさっさと入国手続きを済ませていて、それをうらやましい気持ちで眺めていましたが、私の2個前のおじさんは携帯ゲームに講じていてメヒコ通をうかがわせて、私もインスタグラムなどを見て時間をやり過ごしました。
こういう一面もありますが、インターネットはメヒコにおいて必須。そして、ネットで提供されるサービスを上手に使うとめちゃくちゃ便利です。
まずは、Airbnb(エアービーアンドビー)。日本でも使ったことがありますが、メヒコでもポピュラーな宿泊提供サービスです。そして、UBER(ウーバー、スペイン語発音だとウーベル)。こちらはタクシーサービスです。
お世話になる宿の方の話では、公共交通機関意外ならUBERのほうが安く来れるよ、ということだったので利用することにしました。
ひとまず空港内のチケットタクシーでも値段を確認したのですが、私が行きたかったエリアまではUBERだと半額くらいだったのでUBERを利用することにしました。
メヒコは雨。旅と長時間の入国手続きの疲れで宿について設備の説明を受けた後はぐっすり休みました。
メヒコに着くと、いろんな音がします。廃品回収の車や物売りの声など、町がにぎやかだと感じます。
歩いていると人に良くぶつかりそうになります。それだけ人が多いということですが、久しぶりの人込みでちょっと疲れてしまいました。
そこでパワーを補給するためにポソレを食べに行くことにしました。ポソレとは、もちもちの白くて大きなトウモロコシの粒の入ったスープです。メヒコ料理=タコスのイメージが強いですが、ポソレは私が好きなメヒコ料理の中でも1、2を争うくらいにおすすめの料理です。
夜の7時過ぎに空港に降り立ちました。先日友だちのお母さんが日本からメヒコに来ていた際に、「入国手続きが電子でできてとってもスムーズだった!」と話していたのを聞いていたので、メヒコもいろんなシステムが導入されていて便利になってきたもんだ、と思っていたのです。
しかし、やはりメヒコはメヒコ。イミグレーションに到着するなり長蛇の列。メヒコ人レーンと外国人レーンに分かれていますが、メヒコ人レーンがサクサクと人がはけていくのに対して外国人レーンには様々なパスポートを持った各国の人が列をなしています。
さらに奥には航空会社のクルーのレーン。こちらもサクサクと人が流れていきます。その奥には緑のランプが点滅する真新しそうな機械。これがあのお母さんが話していた噂の機械か、と思って眺めていたのですが誰も使っていないのです。
ただただ光り輝く機械のあるガラスで区切られた小部屋を眺めながら、外国人入国レーンで待っていました。かなり長い時間待っていると、急に職員の人が
「アメリカパスポートの人は機械でも入国できます!」
と叫びだしました。それを聞くなりアメリカパスポートを持っている人たちがガラスの向こうへ流れていきました。
先日の発表でも「世界最強パスポート」とされた日本国パスポートを持っているのだから、と通りかかった職員の人にパスポートを見せるも、
「君は列に並んで待ちなさい」
とぴしゃり。世界最強パスポートってなんだよ、と肩を落としながらさらに待ちます。
一向に進まない列、終業時間が来て長蛇の列をしり目にさっさと帰っていく職員。並んでいるのに急にブースが閉まって困る入国者、それでも何の案内もなく、ただただみんなが機転を利かせて入国のチャンスをうかがう、という例のなんか要領の悪い感じが目の前に広がるのを見て、「ああ、メヒコに戻ってきたな」という実感がわいてきたのでした。
なんでも言葉のチョイスでイメージは良くも悪くもなりますが、「おおらかなメヒコ」はつまり「要領が悪いメヒコ」ということもできるのです。こういう時にできることは、ひたすら気長く待つだけだということも私はもう知っています。
イライラしても、誰かに聞いても無駄。ただじっと自分の番が来るのを待つのが、悲しいかな最善の策なのです。
機械に流れていった人たちはさっさと入国手続きを済ませていて、それをうらやましい気持ちで眺めていましたが、私の2個前のおじさんは携帯ゲームに講じていてメヒコ通をうかがわせて、私もインスタグラムなどを見て時間をやり過ごしました。
こういう一面もありますが、インターネットはメヒコにおいて必須。そして、ネットで提供されるサービスを上手に使うとめちゃくちゃ便利です。
まずは、Airbnb(エアービーアンドビー)。日本でも使ったことがありますが、メヒコでもポピュラーな宿泊提供サービスです。そして、UBER(ウーバー、スペイン語発音だとウーベル)。こちらはタクシーサービスです。
お世話になる宿の方の話では、公共交通機関意外ならUBERのほうが安く来れるよ、ということだったので利用することにしました。
ひとまず空港内のチケットタクシーでも値段を確認したのですが、私が行きたかったエリアまではUBERだと半額くらいだったのでUBERを利用することにしました。
メヒコは雨。旅と長時間の入国手続きの疲れで宿について設備の説明を受けた後はぐっすり休みました。
メヒコに着くと、いろんな音がします。廃品回収の車や物売りの声など、町がにぎやかだと感じます。
歩いていると人に良くぶつかりそうになります。それだけ人が多いということですが、久しぶりの人込みでちょっと疲れてしまいました。
そこでパワーを補給するためにポソレを食べに行くことにしました。ポソレとは、もちもちの白くて大きなトウモロコシの粒の入ったスープです。メヒコ料理=タコスのイメージが強いですが、ポソレは私が好きなメヒコ料理の中でも1、2を争うくらいにおすすめの料理です。

LA CASA DE TOÑOというお店に行きました。チェーン店なのですが、おいしくて早いのでメヒコシティではよくお世話になっています。
店内はかなり大きいのですが、いつも外に待っている人がいます。でも、回転がめちゃくちゃ速いので人の割に待つ時間が少ないです。さしずめ、日本の「スシロー」のような感じです。
店内はかなり大きいのですが、いつも外に待っている人がいます。でも、回転がめちゃくちゃ速いので人の割に待つ時間が少ないです。さしずめ、日本の「スシロー」のような感じです。

店内はこんな感じで所狭しと席が並びます。おひとり様できている人もたくさんいましたが、メヒコ人は通常は大所帯です。グループの数に合わせてテーブルを組み替えられるようになっています。

そのテーブルにはメニューがすでに埋め込まれています。しかも写真付きで分かりやすいです。

注文は紙を渡されてそこに数量を記入するタイプ。これならスペイン語があまりわからない人でも大丈夫ですね。

サルサやスパイスが次々と運ばれてきて、トルティージャをあげたチップスなども運ばれてきて机の上は一気にお祭りモード全開です。

腹ペコで行ったので一心不乱に食べてしまって、ちょっと量が減った写真になってしまいました。
トウモロコシ、ラバノ(赤カブ)、肉(豚か鶏が選びます)、キャベツなど具だくさんです。赤いですが辛みはないので、辛いのが苦手な人も安心です。辛みはサルサで足します。
ぱっと食べてぱっと帰る感じに「餃子の王将」感をも感じつつ、メヒコに到着してからの一連のカオスが帳消しにされて行く感じがしたのでした。
それでは、今月も食情報になってしまいましたが、一番暑い時期を過ぎてこれから過ごしやすい季節がやってくるメヒコです。来られた際はぜひぜひ食い倒れてみてくださいね。
それではまた来月お会いしましょう!
<補足>
※メヒコの出入国は電子でもできるようになったようです。旅行される方はこちらから電子入国の申請ができるみたいですよ。
⇒https://www.inm.gob.mx/fmme/publico/ja/solicitud.html
トウモロコシ、ラバノ(赤カブ)、肉(豚か鶏が選びます)、キャベツなど具だくさんです。赤いですが辛みはないので、辛いのが苦手な人も安心です。辛みはサルサで足します。
ぱっと食べてぱっと帰る感じに「餃子の王将」感をも感じつつ、メヒコに到着してからの一連のカオスが帳消しにされて行く感じがしたのでした。
それでは、今月も食情報になってしまいましたが、一番暑い時期を過ぎてこれから過ごしやすい季節がやってくるメヒコです。来られた際はぜひぜひ食い倒れてみてくださいね。
それではまた来月お会いしましょう!
<補足>
※メヒコの出入国は電子でもできるようになったようです。旅行される方はこちらから電子入国の申請ができるみたいですよ。
⇒https://www.inm.gob.mx/fmme/publico/ja/solicitud.html


メヒコではなかったのですが、見たことのない花を見ました。花の真ん中のところが目みたいに見える不思議な花で面白かったので、小さな版画をつくりました。

あみ りょうこ
1982年大阪生まれ、兵庫育ち。現在メキシコのオアハカ州在住。ものつくりが好きで、オアハカで版画に出会い制作を続けている。
HP:http://mexicot.wordpress.com
instagram:ninjacco
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