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■海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ)
Vol.5 村でお祭りに遭遇、の巻
村でお祭りに遭遇、の巻
オラー!!コモエスタス??
9月に入り、町ではメヒコの国旗やメヒコグッズがよく見かけるようになってきました。というのも、9月16日は独立記念日なのです。国が侵略されてそこから再び独立した、というメヒコではこの日は盛大に祝われます。
15日の夜には、各地の庁舎などで「グリート」という独立の叫びがあります。大統領や各地の知事などが庁舎のバルコニーでスピーチをして、最後に「VIVA!!(ビバ、万歳)!」と民衆とともに叫ぶのです。
先日、日本より友達が遊びに来てくれていました。オアハカからバスで20分ほど行ったところにある「エルトゥーレ」にも足を運んできました。エルトゥーレは、世界で一番幹の太い木があることでも知られています。
9月に入り、町ではメヒコの国旗やメヒコグッズがよく見かけるようになってきました。というのも、9月16日は独立記念日なのです。国が侵略されてそこから再び独立した、というメヒコではこの日は盛大に祝われます。
15日の夜には、各地の庁舎などで「グリート」という独立の叫びがあります。大統領や各地の知事などが庁舎のバルコニーでスピーチをして、最後に「VIVA!!(ビバ、万歳)!」と民衆とともに叫ぶのです。
先日、日本より友達が遊びに来てくれていました。オアハカからバスで20分ほど行ったところにある「エルトゥーレ」にも足を運んできました。エルトゥーレは、世界で一番幹の太い木があることでも知られています。
近くで見るとこんな感じです。大きすぎてもはや大きさがよくわからないという……。
離れてみて建物と並べるとその大きさがわかります。
オアハカは、メヒコ国内でも「フィエスタ」(おまつり)の多い州としてよく知らていますが、友だちの短い滞在中にも行く先々でお祭りに遭遇しました。特に調べて狙っていったわけではないのですが、いたるところでパレードやら踊りやら音楽団を見かけました。
このエルトゥーレに行ったときも、ビルヘン・デ・アスンシオン(アスンシオン聖母の日)のお祭りの前前夜祭で、カレンダというお祭りの始まりを知らせるためのパレードを見ることができました。
オアハカは、メヒコ国内でも「フィエスタ」(おまつり)の多い州としてよく知らていますが、友だちの短い滞在中にも行く先々でお祭りに遭遇しました。特に調べて狙っていったわけではないのですが、いたるところでパレードやら踊りやら音楽団を見かけました。
このエルトゥーレに行ったときも、ビルヘン・デ・アスンシオン(アスンシオン聖母の日)のお祭りの前前夜祭で、カレンダというお祭りの始まりを知らせるためのパレードを見ることができました。
カレンダには欠かせない大きな人形。中に人が入ってクルクルを回りながら歩きます。
花かごを頭に載せて踊りながら練り歩く踊り子さんたち。華やかな衣装に身を包んで、小さな子供たちのあこがれの的。
カレンダには村中の人が参加します。小さな子供たちも自分のサイズに仕立ててもらったドレスや花かごを持って歩きます。
子どもサイズの人形もあります。大人顔負けで軽快にくるりくるりと回りながら踊っていました。
村のカレンダは特に大きくて牛や馬などの動物も歩いていました。
音楽部隊はホーンや太鼓などのブラスバンド。演奏するのは主に男の人で、ものすごい音量で力強い音楽が奏でられます。
ひとしきり見たので「さて帰ろうか」とバス停に向かったのですが、町中を練り歩くカレンダのせいで道がふさがっていてバスがなかなか来ません。やっと来たと思ったバスに乗ったのですが……。
ひとしきり見たので「さて帰ろうか」とバス停に向かったのですが、町中を練り歩くカレンダのせいで道がふさがっていてバスがなかなか来ません。やっと来たと思ったバスに乗ったのですが……。
「あかん!!!」
と運転手。何事かと思うと、迂回したはずの道でカレンダにぶち当たってしまったらしく、これが通り過ぎるまではバスは動けないとのこと。
と運転手。何事かと思うと、迂回したはずの道でカレンダにぶち当たってしまったらしく、これが通り過ぎるまではバスは動けないとのこと。
動けないというのですから、気長に待つしかありません。
運転手のおっちゃんに、
「降りて外見てきていい??」と聞くと、
「好きにしなはれ」
とのこと。
運転手のおっちゃんに、
「降りて外見てきていい??」と聞くと、
「好きにしなはれ」
とのこと。
さっき見ていた行列と同じはずなのですが、人の数が4~5倍くらいに膨れ上がっていました。夜が近づくにつれて音楽も踊りもより激しく、わくわくの雰囲気が押し寄せてきます。
結局20~30分くらい足止めを食らったあとでバスは動き出して、やがて村を抜け仕事帰りと思われるおっちゃんたちがたくさん乗り込んできました。
街に着くころにはさっきのカレンダが嘘だったかのようにただの通勤バスと化していたので、フィエスタと日常がこんなにも表裏一体的に存在しているのが面白いなぁとつくづくと感心してしまいました。なんというか、メヒコっぽいよなぁ、このなんでもありで動じない感じ。
オアハカでも特に大きくて有名なお祭りは、7月の「ゲラゲッツァ」と11月の「死者の日」ですが、それ以外の時に来てもお祭りに遭遇する可能性は大きいですよ。
それでは、また来月お会いしましょう~! Hasta pronto!
結局20~30分くらい足止めを食らったあとでバスは動き出して、やがて村を抜け仕事帰りと思われるおっちゃんたちがたくさん乗り込んできました。
街に着くころにはさっきのカレンダが嘘だったかのようにただの通勤バスと化していたので、フィエスタと日常がこんなにも表裏一体的に存在しているのが面白いなぁとつくづくと感心してしまいました。なんというか、メヒコっぽいよなぁ、このなんでもありで動じない感じ。
オアハカでも特に大きくて有名なお祭りは、7月の「ゲラゲッツァ」と11月の「死者の日」ですが、それ以外の時に来てもお祭りに遭遇する可能性は大きいですよ。
それでは、また来月お会いしましょう~! Hasta pronto!
“viaje sin limite”
残暑が厳しくて読書の秋にはまだ早いかも、という感じですが……。
最近はちゃんと本を読めていないのですが、読書は一番身近で一番遠くまで行ける旅のようで私にとって大切な時間です。
【お知らせ】
9月15・16日に大阪梅田で開催の”UNKNOWN ASIA”というアートフェアに参加することになりました。オアハカより大阪へ行きます!
ここで紹介させてもらっている版画を展示させていただく予定です。このコラムを読んで下さっている方で、メヒコのことを直接聞いてみたいという方がいらっしゃいましたら是非気軽に声をかけていただければうれしいです。
UNKNOWN ASIA
⇒OFICIAL WEB SITE
⇒作家紹介ページ
あみ りょうこ
1982年大阪生まれ、兵庫育ち。現在メキシコのオアハカ州在住。ものつくりが好きで、オアハカで版画に出会い制作を続けている。
HP:http://mexicot.wordpress.com
instagram:ninjacco
■海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ) 記事一覧
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マリーゴールド(メキシカンマリーゴールド)の花は、スペイン語ではセンパスーチルという名前です。
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タマーレスはトウモロコシの粉を使って作られた食べ物で「ちまき」のようなもの
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1月6日は東方三博士がキリスト誕生を祝い贈り物をもってやってきた日。そしてロスカという特別なパンを食べる日。
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11月はメヒコの行事「死者の日」。今年はコロナであまりの静かさに故人たちも不思議がったのでしょうか。
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