HOME ■海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ) Vol.3 メヒコのメルカドを歩く、の巻 前のページへ戻る
■海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ)
Vol.3 メヒコのメルカドを歩く、の巻
メヒコのメルカドを歩く、の巻
オラー、ブエナスタルデス! コモエスタス?? はやいものでメヒコ便りも第3弾になりました。
スペイン語をカタカナで書くと、なんとも不思議な感じがしますが、上のあいさつをスペイン語で書くとこんな感じになります。
Hola, buenas tardes. ¿Cómo estás?
「やぁ、こんにちは!元気?」という意味です。
日本語では「やぁ」とはなかなか言いませんが、メヒコではとりあえず人に会ったら「オラ!」と笑顔であいさつすれば、たいていにこやかな笑顔が返ってくるので、スペイン語はあいさつするのが楽しい言語です。
さて、今回はメヒコのおすすめ町歩き「メルカド(市場)」のことを紹介したいと思います。
日本では専門店というと商店街を思い浮かべますが、メヒコでは一つの場所にたくさんのお店が入った市場がいまだにたくさんあります。逆に長いアーケードのようになった商店街はないように感じます。
日本ではその商店街も最近はスーパーマーケットの台頭で姿を消しつつありますが、オアハカでは、各地区ごとに市場があるほどにいまだに市場文化が根強く残っています。
私も石鹸やシャンプーなどの日用品などはスーパーを利用することが多いですが、野菜や果物、お肉などの食料品に関しては市場を利用することが多いです。スーパーよりも近くに市場があるのもその理由ですが、やはり何よりも市場の食料品のほうが新鮮でおいしいです。
私がよく利用するのが、”Mercdo de la Merced”(メルセー市場)です。昨年くらいにリノベーションが終わったところで中もきれいな市場です。
赤い外壁がかっこいいですが、その前はオアハカの抜けるように青い空のようなスカイブルーの外壁でした。結構大胆に外壁の色を刷新したのには驚きました。
スペイン語をカタカナで書くと、なんとも不思議な感じがしますが、上のあいさつをスペイン語で書くとこんな感じになります。
Hola, buenas tardes. ¿Cómo estás?
「やぁ、こんにちは!元気?」という意味です。
日本語では「やぁ」とはなかなか言いませんが、メヒコではとりあえず人に会ったら「オラ!」と笑顔であいさつすれば、たいていにこやかな笑顔が返ってくるので、スペイン語はあいさつするのが楽しい言語です。
さて、今回はメヒコのおすすめ町歩き「メルカド(市場)」のことを紹介したいと思います。
日本では専門店というと商店街を思い浮かべますが、メヒコでは一つの場所にたくさんのお店が入った市場がいまだにたくさんあります。逆に長いアーケードのようになった商店街はないように感じます。
日本ではその商店街も最近はスーパーマーケットの台頭で姿を消しつつありますが、オアハカでは、各地区ごとに市場があるほどにいまだに市場文化が根強く残っています。
私も石鹸やシャンプーなどの日用品などはスーパーを利用することが多いですが、野菜や果物、お肉などの食料品に関しては市場を利用することが多いです。スーパーよりも近くに市場があるのもその理由ですが、やはり何よりも市場の食料品のほうが新鮮でおいしいです。
私がよく利用するのが、”Mercdo de la Merced”(メルセー市場)です。昨年くらいにリノベーションが終わったところで中もきれいな市場です。
赤い外壁がかっこいいですが、その前はオアハカの抜けるように青い空のようなスカイブルーの外壁でした。結構大胆に外壁の色を刷新したのには驚きました。
普段は建物の中だけの営業なのですが、日曜日にはさらに市が立つので建物の外もにぎやかです。
こちらはおもちゃ屋さん。雨期なので傘も大量に売られています。日本のように気候の変動が大きくあるわけではないので、こういう微妙な商品の入れ替わりで季節感を感じるときもあります。
市場の中に入ると所狭しと物が並べてあって、上を見ても下を見ても左を見ても右を見ても、モノ・モノ・モノ・モノ!閉店するときにはすべて店の中にしまって、翌日またディスプレイをするというので驚きです。
市場の中には食堂が並んだエリアもあることが多いです。この日は日曜日だったので、買い物ついでに朝ご飯を食べている家族連れがたくさんいて忙しそうでした。
メヒコの陳列の基本は「とにかく積み上げる」スタイルです。どこのお店に行ってもあらゆるものが絶妙なバランスを保って積み上げられています。
野菜もとにかく積み上げる。量り売りが多いので必要な分だけ買えるのもありがたいです。
アジアの野菜(特に根菜)を見つけるのは少し難しいです。大根は「ナボ」という名前で売られています。(↑写真中央)この日置いてあったのはとても小さいですが、味は大根です!
肉屋さんを初めて見たときは本当に驚きました。鶏肉屋さんは毛をむしられた鳥が丸ごと並んでいますし、部や肉屋さんや牛肉屋さんにはそれぞれ豚、牛の顔がドカンと置かれていたり、あるいは吊り下げられているのでおもわずぎょっとしてしまいます。
でも、様々な部位に切り分けられて売られているのを見ると、動物の命をいただいているんだなぁ、というのが目に見えて大切にいただこうという気持ちになります。
ちなみに、鳥の色が黄色いのは鳥の食べるエサが影響しているそうです。
でも、様々な部位に切り分けられて売られているのを見ると、動物の命をいただいているんだなぁ、というのが目に見えて大切にいただこうという気持ちになります。
ちなみに、鳥の色が黄色いのは鳥の食べるエサが影響しているそうです。
いつも鶏肉を買っているお姉さんなので、写真を撮らせてほしいと頼むと息子さんを連れてきてくれました。市場の鶏肉屋さんで買う鶏は本当に臭みがなくて新鮮でおいしいです。
こちらも、どの市場にも必ずあるフレッシュジュース屋さん。その場で搾りたての果汁100%のジュースはめちゃくちゃおいしいので、メヒコの市場歩きをした際にはぜひ!
オレンジとニンジン、のように組み合わせて注文したり、シェイクやスムージーにしてもらうこともできます。
こちらの果物屋さんは日曜市が立つ時だけきているそうです。
メヒコのスイカは長いものが多いのですが、真ん丸の小玉スイカを見つけました。これは他州からきているそうで、種がないのが売りなのだとか。
果物屋さんを見ると旬の果物が一目でわかります。見極め方はもちろん、山積み具合です。
果物屋さんを見ると旬の果物が一目でわかります。見極め方はもちろん、山積み具合です。
オアハカでは本屋さんをあまり見かけないかわりに新聞のニューススタンドのようなお店をよく見かけます。
新聞のほかに、雑誌や漫画など幅広く出版物を扱っています。雑誌も趣味のものからゴシップ雑誌など、どこの国も言語は変われど似たようなラインアップですね。
私は「進撃の巨人」をスペイン語の勉強がてら読んでいるのですが、発売日がわからないので市場に行くたびに新刊が出たか聞きに行っているうちに、店のおばちゃんのほうから「あんた~、新しいの出てるで~」と教えてくれるようになりました。覚えてもらってたと思うと、もうそこでしか進撃の巨人を買わなくなってしまいました。う~ん、商売上手!
新聞のほかに、雑誌や漫画など幅広く出版物を扱っています。雑誌も趣味のものからゴシップ雑誌など、どこの国も言語は変われど似たようなラインアップですね。
私は「進撃の巨人」をスペイン語の勉強がてら読んでいるのですが、発売日がわからないので市場に行くたびに新刊が出たか聞きに行っているうちに、店のおばちゃんのほうから「あんた~、新しいの出てるで~」と教えてくれるようになりました。覚えてもらってたと思うと、もうそこでしか進撃の巨人を買わなくなってしまいました。う~ん、商売上手!
アメコミも多くあるのですが、驚くべきは日本漫画の取り扱いの量。日本でも見たことないようなマイナーな漫画もたくさんあって日本漫画の人気の高さをこんなところで目の当たりにします。
ただ、このようなニューススタンドには最新刊か売れ残ったそれまでの巻が置いてあるだけなので、1巻から新しく漫画を収集しようと思ったらなかなか難しいようです。
ただ、このようなニューススタンドには最新刊か売れ残ったそれまでの巻が置いてあるだけなので、1巻から新しく漫画を収集しようと思ったらなかなか難しいようです。
「キャプテン翼」などの懐かしい漫画も人気でこちらでは「スーペルカンペオネス(スーパーチャンピオンズ)」という名前になっています。翼くんのオーバーヘッドキックシュートのフィギュアの完成度が微妙で妙に笑いを誘ってきます。
本屋さんの向かいでゼリーを売っていたおばちゃんたち。このおばちゃんたちが三輪車をこいできたとは思えないのですが、なんだか和む光景でした。
立ち去ろうとしたら、本屋さんのおばちゃんとゼリー屋さんのおばちゃんが「ドンホルヘも撮って帰ってあげて!」と服屋さんのホルヘのおっちゃんも最後に一枚撮らせていただきました。
「男前に写ってますよ、おっちゃん!」 「またそんなこと言うて」
というようなこてこてなやり取りをするにつけ、つくづくとメヒコと関西の雰囲気は似ているなぁとしみじみとしてしまいます。
ちなみに、私にはメヒコの人々は関西弁を話しているように聞こえます。たぶんあのスペイン語は、訳しても標準語にはならないような気がするのです。(完全に私のフィルター越しのイメージなのですが……。)
市場ではお店の人との小さなやり取りがあるのでメヒコの人々の生活の躍動感を見ることができて楽しいです。旅行で訪れた人も、食堂があったり買い食いができたりするのでメヒコ街歩きの際にはメルカド(市場)をぜひ!!
メルカドには、いろ・におい・もの・ひと、がたくさんあって、私が初めてメヒコに来た時に感じた「ライブ感」が詰まった空間といえるかもしれません。
それではまた次回!!
「男前に写ってますよ、おっちゃん!」 「またそんなこと言うて」
というようなこてこてなやり取りをするにつけ、つくづくとメヒコと関西の雰囲気は似ているなぁとしみじみとしてしまいます。
ちなみに、私にはメヒコの人々は関西弁を話しているように聞こえます。たぶんあのスペイン語は、訳しても標準語にはならないような気がするのです。(完全に私のフィルター越しのイメージなのですが……。)
市場ではお店の人との小さなやり取りがあるのでメヒコの人々の生活の躍動感を見ることができて楽しいです。旅行で訪れた人も、食堂があったり買い食いができたりするのでメヒコ街歩きの際にはメルカド(市場)をぜひ!!
メルカドには、いろ・におい・もの・ひと、がたくさんあって、私が初めてメヒコに来た時に感じた「ライブ感」が詰まった空間といえるかもしれません。
それではまた次回!!
“LA BORRACHA”(シルクスクリーン)
メヒコのことを日本でもっと知ってもらうためにと始めたMexico-T Projectというプロジェクトをしているのですが、そのモチーフにはメヒコのカードゲーム「ロテリア」のモチーフを多く使っています。
その中に”EL BORRACHO(男の酔っ払い)”というカードがあるのですが、そのモチーフがおっちゃんなので、女版”LA BORRACHA(女の酔っぱらい)”というのを作りました。
これを着て街を歩いたら、「自分、酔っ払いのTシャツ着てるやん!!」などとつっこまれるかなぁ、それとも見て見ぬふりをされるのかなぁ、と袖を通すのが楽しみになるようなデザインにしてみました。
メヒコTプロジェクトについて詳しくはこちらからどうぞ。→https://mexicot.wordpress.com/
あみ りょうこ
1982年大阪生まれ、兵庫育ち。現在メキシコのオアハカ州在住。ものつくりが好きで、オアハカで版画に出会い制作を続けている。
HP:http://mexicot.wordpress.com
instagram:ninjacco
■海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ) 記事一覧
-
マリーゴールド(メキシカンマリーゴールド)の花は、スペイン語ではセンパスーチルという名前です。
-
ソカロは、メヒコの町にはどこにでもある「その街の中心にある広場」です。
-
タマーレスはトウモロコシの粉を使って作られた食べ物で「ちまき」のようなもの
-
1月6日は東方三博士がキリスト誕生を祝い贈り物をもってやってきた日。そしてロスカという特別なパンを食べる日。
-
ポンチェはクリスマスのころによく飲まれる、くだものがたくさん入った冬の定番暖か飲み物です。
-
11月はメヒコの行事「死者の日」。今年はコロナであまりの静かさに故人たちも不思議がったのでしょうか。
-
9月の独立記念日はメヒコ人たちの愛国心をとても感じる、「ビバメヒコ(メキシコ万歳)!」色の濃い1か月です。
-
日本にあるものを見てふいにメヒコで満たされる瞬間が。そういう時は大体食べ物に関連しているようです。
-
メヒコの店の看板はゆるさが爆発しているものが多いのです。
-
メヒコにも黒人の人たちがいるのです。彼らは「アフロメヒカーノ」と呼ばれる人たちです。
-
肉厚な丸い背中をみると、この人のつくるタコスならうまいに違いないと食欲も倍増する心地。
-
ニエベとは手作り「オアハカアイスクリーム」のこと。選ぶときに迷ってしまうほど、味のラインアップが多いです。
-
3月8日は、”International Women’s Day”、日本語で「国際女性デー」でした。
-
私には何人かマエストロとよんでいる先生たちがいます。マエストロキンタスもその一人で活版印刷の師匠です。
-
CDMXはオアハカとは一味違うパワフルな町。私の中では、東京に行くような感覚です。
-
もしオアハカでかごを付けたおっちゃんがさっそうと自転車で駆け抜けていたら、それはドンハイメです。
-
不思議な飲み物「テハテ」は、飲むと元気が湧いてくるエナジードリンクだぜ!
-
路上軽食のおばちゃんたちが作るものはおいしいに決まっていて、ついつい通ってしまうのです。
-
人間の適応能力の高さもなかなか捨てたものではないと思ったオアハカ暮らし5年目
-
作り手であったり職人であったり、お店の人との距離が近いところはメヒコの好きなところ
-
旅と長時間の入国手続きの疲れでぐったり。パワーを補給するためはポソレがおすすめ。
-
オアハカは食天国で民芸品の宝庫。今回はメルカド(市場)のご飯を中心に紹介したいと思います
-
4月はセマナサンタといういわゆる「復活祭」というカトリックの大きなイベントがありました。
-
CDMXとはメキシコシティ。ハカランダの花が満開でした。
-
おそらくどこにも取り上げられていないであろう食堂の話
-
チョコレートの原産がメヒコだということをご存知ですか?実はメヒコ発の食べ物なのです。
-
こんなお祝いをする地域があったとは。メヒコもまだまだ知らないことばかりだなとわくわくした新年の幕開けでした
-
12月といえばメヒコは一気にクリスマスムード。まず、デコレーションへの意気込みが違います。
-
メヒコでは、10月の終わりから11月の2日まで、「Día de los muertos」(死者の日)というお祭りでした。
-
タクシーがまるでプレゼントのようにリボンや生花で飾られている、Día del taxistas(タクシー運転手の日)
-
9月16日は独立記念日なのです。国が侵略されてそこから再び独立した、というメヒコではこの日は盛大に祝われます。
-
今回は「あみのアミーゴ」ではなく「あみのアミーガ、編み物のおばちゃん編」をお送りします。
-
オラー、ブエナスタルデス! 今回はメヒコのおすすめ町歩き「メルカド(市場)」のことを紹介したいと思います。
-
今回から無性にメヒコに行ってみたくなるような情報をお届けします。となればまずは食。メヒコの食はおいしいのです。
-
『オラ!ムーチョグスト!(どうも、はじめまして)』版画アーティスト、あみりょうこさんのメキシコ便り