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■関西ウーマンインタビュー(起業家編)


原野 のり子さん(京都造形芸術大学 学習コーチ)

 
原野 のり子さん 京都造形芸術大学 学習コーチ
中学・高校音楽教員1種免許小学校準免許 I.C.P認定コーチ 教育コーチ初級 ティーコーディネーターディプロマ取得 
京都造形芸術大学 京都・瓜生山キャンパス
http://www.kyoto-art.ac.jp/  〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
ラーニングカフェの学習コーチとはどんなお仕事ですか?
このラーニングカフェは、学生同士が学科の枠を超えてコミュニケーションを取り合ったり、授業以外の居場所を作ろうと、京都造形芸術大学創造学習センターのセンター長をされている本間正人教授の提案によって開設されました。

ここでは主に私の「紅茶の教室」を開催していて、紅茶の歴史や種類を勉強したり、いろんな紅茶の味の違いを知ってもらったりしていまして、紅茶が好きで来てくれる学生もいますし、紅茶を通してコミュニケーションを図ろうと来てくれる学生もいます。
参加は自由なのですか?
自由です。決まったプログラムがあるわけではありませんので、他の先生にお話いただいたり、外部の方をお招きしてお話を聞いたり、学生の悩みの相談を皆で考えてみようとか、持ち寄った材料で作品を作ってみようとワークショップになることもあります。テーマを決めることもありますが、その時に集まった学生たちの雰囲気に合わせて「何をするか」が決まることが多いですね。
学習コーチになられたきっかけは何ですか?
教育大学を卒業しまして、結婚するまで中学校の音楽の教師をしていました。下の子が幼稚園に入ってから、非常勤で小学校の教師を始めましたが、当時は子育てしながら教師をしていたので、「教える」ことに限界を感じるようになったんです。

その頃「コーチング」に出会い、京都から名古屋まで勉強しに通っていました。そこでコーチングの第一人者でもある本間正人氏と知り合いました。2年前、本間先生が創造学習センターのセンター長になられたので、手伝って欲しいと言われたことがきっかけです。大学で働くことが私の夢のひとつでしたから、喜んでお受けしました。
そこでなぜ「紅茶の教室」を?
もともと紅茶が好きで、京都の町屋で紅茶の教室をされている方がいて、「町屋で紅茶を勉強するってステキだな」と通い始めるとハマってしまい、ディプロマまで取りました。

茶葉の良さは茶葉の中にぎゅっと詰まっています。それを温度も器も考えず、粗雑に扱えば雑な味しか出ませんが、ポットを温めてあげて、茶葉に適した温度で、美味しいお茶になるように心を込めると、その茶葉自身が持つ良さを存分に引き出されるんですね。

人も同じで、その人の良さというものは、外から付け加えていくものではなくて、その人自身の中に独自の良さがあります。私たちが教育ですることは、もちろん知識として教えなければいけないことは、覚えて習得してもらわないといけませんが、その子が本来持っている良さは、教えて身につくものではなく、持っているものを引き出して、気づかせてあげることが役目じゃないかとコーチングを勉強して気づいたんです。
教育の仕事は、教師だけでは無いのかもしれませんね
やはり私には教育がベースにあると思っています。あれもやりたい、これもやりたいといろんなことに手を出してきましたが、私の場合、自分で始めることはうまくいかなくて、いつも求められるというか用意されるようです。この京都造形芸術大学での仕事の他に、ノートルダム学院小学校での学習サポーターの仕事をしていますが、自分で探したり望んだりしたわけではなく、やはりお声がけいただいてお受けした仕事です。

でも、その用意された仕事をやっていくことで、「実は私はこういうことをやってみたかったんだ」とか「私にはこういうことが合っているんだ」と、気づくことが多く、気づきのために自分に用意されていると思うことがあります。
コーチングをされている方が多くおられますが、なぜ原野さんに声がかかると思われますか?
アグレッシブに「コーチングをしています」と発信しているわけではないのですが、私の中では技術よりも直感、人間なんだから、その人その人の中に答えがあると考えていたことでしょうか。

このラーニングカフェのお話を本間先生からいただいた時、この仕事をするにはきちんと勉強して資格を取ったほうが良いですかと伺うと、「あなたはネイティブコーチだから、資格や技術を習得することは必要ない」と言われたことがあります。
ネイティブコーチとは、そもそもそういうベースを持っているということでしょうか。それはどこで培われたと思われますか?
私は福岡県出身なんですが、自然の中で育ったんですね。山があって川があって、畑や田んぼがあってという昔の日本の原風景みたいなところで育ちました。

自給自足ではありませんが、食べ物は常に畑や田んぼに取りにいっていましたから、季節の物しか食べていませんでした。家の前の川には、本当にホタルの光で勉強できるくらい、ホタルが飛んでいましたね。そうした人間の本来の感覚を肌で感じていたと思います。

ですが、息子には教え込んで育てようとしていたんですね。教師をしていたので、自分が教えた通りに育つという自信があったんですが、息子はそれを見事に覆してくれたんです(笑)じゃあこの子はこの子のやりたいようにやらせてみようと思ってやってみると、子どもって自分のやりたいことがわかるんですね。

自分のやりたいことがわかるということは、それが一番幸せだと私は思うんです。そこで自分が育った環境を思い出し、自分がやりたいことがわかるには、知識的なことではなく感覚、特に五感が大切だということに気づきました。
五感を磨くことで、コミュニケーションは上手くなれるのでしょうか
人は、他人に対しても、モノの対してもコミュニケーションしています。それって相手の中に自分を見ているというか、結局は自分に向き合っているんです。つまり自分とのコミュニケーションなんです。

このラーニングカフェに来ている学生たちも、紅茶の何を見ているかというと、自分感じているんですね。相手の何かを感じるというよりその人を通した自分。イヤだなと思うのは実は自分の中のイヤな部分だったり、花を見てキレイだと思うは自分の心がキレイだからと同じように、全部自分なんです。

私はそれを知ったことでラクになったというか、苦しくなくなりましたね。そこに五感を研ぎ澄まされれば、もっと感じることができますし、もっと伝わって、コミュニケーションも良くなっていくと思っています。
ありがとうございました。
 
(取材:2014年8月 関西ウーマン編集部) 
 

 

 

 


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