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■おてがみぃと


[レポート]お手紙について話そう! お手紙を書こう!

2020年2月のレポート

お手紙について話そう! お手紙を書こう!

お手紙は「お手紙として見える部分」だけではなく、「この人にお手紙を書こう」と思ったところから始まっています。

相手の顔を思い浮かべ、便せんや葉書、ペンを選び、「元気にしているかなあ」など考えながら書き綴る。宛先を書いて、切手を貼って、郵便ポストに投函して、「相手に届いたかなあ」と思いを馳せる。

そういったことの積み重ねで、表現されるものです。言葉として書かれていること以上に、たくさんのものが詰まっていると思います。

そこで、これまでに書いたお手紙や受け取ったお手紙のことについておしゃべりをして、さまざまな想いの表現の仕方や受け止め方を感じた上で、自由にお手紙を書いてみることにしました。

今回は、ひさこさんと一緒に「おてがみじかん」を過ごしました。
これまでに書いたお手紙や受け取ったお手紙についておしゃべり
「カフェぷろぽ」で、店主さんの手づくりのおやつ&飲み物をいただきながら、おしゃべり。

いろいろおしゃべりする中で、ひさこさんの
[手紙を書いて、宛先を書いて、切手を貼って、郵便ポストに投函する]

"たとえば、郵便ポストに投函するにも、わざわざ郵便ポストがある場所に立ち寄るということ。そういった一つひとつのプロセスを経て手元に届くお手紙はまるでプレゼントみたい。

書き手は「プレゼントを贈る」というような、たいそうなことは思っていなくても、受け取り手は郵便受けで見つけた瞬間、プレゼントを受け取った時のような嬉しい気持ちになる。郵便受けにチラシやDMなどがたくさん溢れる近年ではなおさら、そうだと思う。"
[気持ちや想いを伝えることの大切さを感じる]

"以前、ある作家さんのエッセイ本で読んだ「好きな作品の作者と会える機会があったが、その方は自分の大先輩にあたるため、若輩者が『この作品が好きです』というのはおそれ多くて遠慮した。

だが、その後、その方が亡くなり、伝えたくても伝えられなくなった」というエピソードが心に残っている。それから、気持ちや想いをちゃんと伝えようと、より意識するようになった。

中には、「好きです」「素敵です」などの気持ちを、自分よりも目上の人に言うのは失礼だと考える人もいて、人それぞれ受け取り方は違うけれど、伝えてみることで、相手からの反応があって、わかることがある。

自分では「もしかして、迷惑かもしれない」と思いながらも、勇気を出して伝えてみたことで、「そう言ってもらえて、嬉しい」「そう言ってもらえて、励みになる」という反応をもらったことも。"
という話が、心に残っています。

ひさこさんは、気持ちや想いを、対面でも、お手紙でも、ちゃんと伝えていらっしゃる印象があります。

「言おう」「言いたい」と思いながらも、ぐっと引っ込めてしまう気持ちや想いはないでしょうか。私は後になってから、「あの時に伝えればよかったなあ」と思うこともしばしば。

たとえ、伝えることができたとしても、「伝えてよかった」と思えることばかりではなくて、「伝えなければよかった」と思うこともあります。

でも、ひさこさんがおっしゃられるように、伝えてみないとわからないこともありますし、伝えないと始まらないこともあります。改めて、気持ちや想いを伝えていきたいなあと思いました。
自由にお手紙を書く
自由にお手紙タイムです。思い思いにお手紙を書きます。今回はこんなお手紙セットを持っていきました。
ひさこさんは、美術館のミュージアムショップで見つけたというレターセットを持参されていました。雛まつりの、和柄のレターセットです。「今、この季節にしか使えないもの」「壁に飾っても素敵だと思う」とひさこさん。
私はふくろうのレターセットを使って、1月にいただいていたお手紙の返事を書くことにしました。

ひさこさんとのおしゃべりの中で、あるイラストレーターさんの話題が出ました。そのイラストレーターさんのポストカードを、お手紙の相手に送ったことがあり、「今日、この方にお手紙を書こうと思ったのは、そういうご縁だったのかも!」とときめくものがあり、ひさこさんにご協力いただいて、私のお手紙の相手に、お手紙を書いてもらって同封することにしました。

ひさこさんにとっては突然の無茶ぶりだったと思いますが、おもしろがってくださり、「私」「イラストレーターさん」といった小さな共通点から、お手紙を書いてくださいました。

1人でこのお手紙を書いていたらつながらなかったご縁、広がらなかった楽しみです。そういうサプライズ的なことができるのも、誰かと一緒にお手紙を書くからこその楽しさの1つなのかもしれません。相手にお手紙が届くまで、わくわくは続きます。

今回もいいおてがみじかんを過ごすことができました。一緒に過ごしてくださったひさこさん、ありがとうございました。
ご参加くださったひさこさんから後日、お手紙をいただきました。春色のお手紙。文中に出てくる私の娘「ちえ」には、あの雛まつりのレターセットで、お手紙をくださいました。
[ひさこさんのお手紙より]
『こんにちは。先日は、とても楽しい時間、ありがとうございました。帰りは雨もあがってよかったですね。

お話ししながら「縁」ってすごいなー、不思議だなぁと感じていました。チャンスといっしょで、それはきっと人それぞれに平等におとずれてくるものだと思うけれど、それをつかむか、どう生かすか、どうつなげるか、それはホントに人それぞれ、そのひとしだいなんですよねー。

私とこもさんとも、ひとつすれちがっていたら、今はないですし、こもさんと出会っていなければ、今の私の世界のひろがりもきっとなかったです。

本は何倍もの人生を生きさせてくれるけれど、手紙は時間や距離を瞬時にとびこえさせてくれますね(ある意味、どこでもドアみたいな)。手紙を書いているときも、読んでいるときも、すぐそばにその人がいるような気がしますね(なぜか、メールやラインではあまり感じないのに・・・)。アナログなツールなのに、すごく最先端なかんじがおもしろい。

もう2月も終って、3月旅立ちの月ですね。ちえちゃんも小学生でなくなるなんて・・・(初めて会ったのは1年生のときでしたね。なぜか私をタカコと呼んで、カゲふみしながら歩いたのを覚えています)。もう、おてがみ部にはきてくれないのかなぁ。たまにでいいから顔みせてほしいですネ。

春になったら、またおてがみ部、楽しみにしてます。またね。』
次回の「おてがみぃと」は2020年4月を予定しています。
テーマは 「年に一度、春に。1年後の自分にお手紙を書こう!」
詳細は後日お知らせします。
profile
小森 利絵
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
BLOG:『えんを描く』ブログ
『おてがみぃと』FBページ
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