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[レポート]年に一度、春に。1年後の自分にお手紙を書こう! 2019

2019年4月のレポート

年に一度、春に。1年後の自分にお手紙を書こう! 2019

「今日までの1年、どんな年でしたか?」と聞かれて、みなさんはどう答えますか? 私はついつい、「いろいろありましたね~」という一言で終わらせてしまいがちです。

でも、1年という月日はあっという間のようで実に濃密で、「あの人と出会ったのも、こんなことをしたのも、まだこの1年のことなんだ」とびっくりすることがあります。

出来事を一つひとつ思い出していくと、さまざまな人たちのおかげで今があることを再認識できたり、自分の頑張りが見えてきて「なかなか頑張っている」と思えたり、「こうするといいかも」と新たな可能性が見えたり、視野が広がって「こうだ!」と思っていた景色が「実はああかもしれない」と捉え直せたりすることもあります。

新生活や新年度が始まる春に、一度たちどまってみてはどうだろう。そんな想いから「1年を振り返り、1年後の自分に向けてお手紙を書く」ということを、2016年から続けています。

4年目の今年は、あやさん、ゆうなさん、ゆかこさん、さちこさんと一緒に「おてがみじかん」を過ごしました。
「大井戸公園」で季節さんぽ
「山笑う」「風光る」「春の星」といった季語のある春。この日は、まるで帯のように太く長い飛行機雲がやさしく見える青空でした(長く太い飛行機雲は雨の予兆とのこと!翌日は雨でした)。

お手紙を書く前に、参加者同士で交流しながら、尼崎・武庫之荘にある「大井戸公園」をおさんぽ。

草花や木々を眺める中で、「ごりっとしたものを踏んだと思ったら、木の実。プラタナス?」「『クリスマスローズ』という名前だけれど、春に花が咲く」「木の根っこのまわりにたくさん咲いている白いお花は『ハナニラ』」「地を這うような木の根っこが凄まじい」と会話が自然に生まれていきました。

また、「大井戸公園」には約130種類2000本のバラ園があります。「5月になると、このあたり一面に咲くんだろうなあ」と想像しながら、みずみずしい葉や茎、トゲを見つめたり、蕾を探したり。「気の早い子」なのか、咲いているバラを2つ見つけました。

1人だったら気づけないこと、見過ごしてしまうことが、誰かと一緒だから気づけたり知れたりして、自分の視点がちょこっと変わるような気がします。過ぎていく日々の中で、ふとたちどまる心持ちになる、そんなおさんぽじかんです。
「カフェぷろぽ」でおてがみじかん
カフェぷろぽ」で、店主さんの手づくりおやつ&飲み物をいただきながら、ほっとひと息。

私はこの日、「今週のケーキ」の「いちごのカップショートケーキ」を食べました。もう見た目から「いちご♪春色だ」とうきうき。チョコブラウニーのパフェを注文した方もいて、ブラウニーにストロベリーと抹茶のアイス、ラズベリーソース、マンゴーと1つのカップの中に、茶・ピンク・緑・オレンジ・赤色があって、「さまざまな生命の息吹を感じる春のイメージ」を感じました。

さて、いよいよ「1年を振り返り、1年後の自分に向けてお手紙」を書きます。

まずはワークシートに記入します。このワークシートは、1年を振り返り、1年後に思いを馳せるためのツールです。「いまのわたしをイメージして浮かぶ、コトバいろイロ」「2018年4月~2019年4月の思い出」「仕事や活動など」「気になっているモノ、コト」といった思い出すヒントを記載しています。
何かすごいことやちゃんとまとまったことを書かなくても、「言葉で綴るアルバム」みたいなイメージで、自分で「ああ、これは」と思い出せる「キーワード」を残せればと思っています。

「この1年、何があったのかなあ」と考えて、ぽつりぽつりと言葉にしていきました。ぱっと思い出せるのは、つい最近のことがほとんどですが、おやつを食べたり、ぼんやり外を眺めたり、おしゃべりしたりしながら、時間をかけて思い出していきます。

すると、「ああ、そういえば、あの出来事もまだこの1年のことだったんだ」と思い出せることがあり、するするするっと「ああ、これも」「それも」とつながっていくものもありました。

色鉛筆やマスキングテープも使って、言葉を囲んだり、絵を描いたり、マスキングテープで飾りつけたりなど、人それぞれの「その人らしさ」が表れた一枚に仕上がりました。

ワークシートに記入できたら、あとは自由にお手紙を書きます。

その時の自分の気持ちや今日見たことも自由に表現できたらいいなあと、封筒と便箋は無地にしています。封筒には、私は毎年、その日見つけた風景を描いています。今年は「大井戸公園」にある古墳のことを描きました。

便箋には何を書いたのか、もうほとんど思い出せません(笑)。過去の思い出はワークシートに託したので、「今から、もう今日からでもこんなことをしようと思っている」「来年も続いているかなあ?」みたいな内容を書いたように思います。

具体的には「ラジオ体操を習慣化したい」などだったかと。来年の自分に「やっぱり、三日坊主やったやん」とつっこまれないように頑張りたいです(笑)。
「2019年の自分から、2020年の自分へ」だけではなく、せっかく一緒にこの時間を過ごしたので、お互いにメッセージを書き合いました。そのお手紙を見るのも、1年後。「なんて書いてくれたんだろう」とわくわくする気持ちも一緒に封に閉じました。

今日書いたお手紙は私が預かって、2020年4月に投函します。

このお手紙を書くようになってから、「来年、無事に投函できますように」「それぞれの方に届きますように」と祈るようになりました。「1年後」は当たり前にくるものではないということを感じ、改めて大事に生きていこうとも思うのです。

今回もいいおてがみじかんを過ごすことができました。一緒に過ごしてくださったあやさん、ゆうなさん、ゆかこさん、さちこさん、ありがとうございました。
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小森 利絵
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
BLOG:『えんを描く』ブログ
『おてがみぃと』FBページ
関西ウーマンコラム『おてがみじかん』

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