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■関西ウーマンインタビュー(士業)


伊丹 香寿美さん(弁護士/梅田東法律事務所)

 
伊丹 香寿美さん 弁護士
早稲田大学法学部卒業  平成18年立命館大学法科大学院修了
平成19年司法試験合格  平成20年大阪弁護士会登録(修習新61期) 
梅田東法律事務所
〒530-0052 大阪市北区南扇町7-17 MF梅田ビル5階
TEL:06-6360-7601 HP:http://www.umeda-east.com
弁護士になろうと思われたのはいつですか?
もともと何かになりたいという夢はなかったのですが、ずっと仕事を続けて社会に繋がっていたいと思っていて、当時、「法学部に入れば潰しが利くから、就職しやすい」と言われたこともあって早稲田大学の法学部に入りました。 母はほぼ専業主婦だったので、働きたかったけど子育てで難しかった、と聞いていて、仕事と家庭を両立していくためには資格があればいいのかなと。それくらいの理由だったと思います。
具体的に弁護士という目標を立てられたのは?
大学1年生の終わり頃ですね。就職が厳しい時代でもありましたし、まわりに司法試験を勉強している人が多く、ちょうどロースクール制度ができるときだったので、そのままダブルスクールで通いました。
弁護士になられてから、壁にぶつかったことはありましたか?
大阪の弁護士事務所に就職して4年半勤めていましたが、弁護士になったばかりの頃は、資格はあるけど仕事の中身やお客さんの対応も分からず、また、ベテランの男性弁護士とは違ってやっぱり頼りないのか、「大丈夫なの?この人」と思われていたと思います。お客さんからも「こんなことも分からないの?」と言われたり、上司にも怒られることもありました。また、暴言も吐く相手方もおられるので、世の中にはこういう人がいるんだと思ったのは衝撃的でした。
その後独立されたきっかけは?
弁護士は3~4年くらいで一応一通りの事件をやります。その後は、事務所に残るか独立するかの選択になりますから、前の事務所で一緒に働いていた3人が独立したいという意識が重なったので、じゃあ一緒にやりましょうと1年前に独立しました。前の事務所は保険関係の仕事が多かったのですが、自分としてはいろんな分野に携わってみたいなと思ったのもあります。
現在はどんな分野に携わっておられるのですか?
高齢者の方向けに、「成年後見」といって高齢者の財産管理をしたり、介護事業や障がい者施設事業をされている方を対象に、介護の際の困ったことや、事故が起きたときの対処などの法的なサポートをしています。また、高齢者を狙った消費者問題も多いので、事業所さんなどで無料法律相談もさせてもらっています。

弁護士というと企業の顧問が花形のように思いますが、今後は高齢者向けのサポート事業をされる方も増えてきますが、まだまだ専門的な人が少ない分野ですから、勉強しながら、これまでの知識を活かしていきたいと思っています。

また、損保や行政書士さんなど、さまざまな介護関係の商品を扱う異業種の方々と一緒に、事業者さんの立ち上げから全て一括してサポートできるシステムを作りたいと勉強しているところです。
高齢者の個人向けと事業者さん向けとでは、立場の違いはありますか?
事業者の方と利用者の方とでは、立場が違う場合はありますが、事業者の方々は、困っている方を助けたいという厚い信念を持っておられる方が多いですね。高齢者の方の生活を考えて、少しでも良い生活環境を整えてあげたいと思っていても、事業所さんだけではできないこともあると思います。弁護士が入ることによってできることもありますし、改善できるところはサポートしていきたいと思っています。
今後「女性弁護士」としてどのように自分を活かしていきたいですか?
私自身、経験年数もそこまで長いわけではありませんが、武器となるものがあるとすれば、誠実に対応することと、できる限り相手に寄り添っていくことだと思います。また、「どこでも行けます!」というフットワークの良さも、売りにしたいと思いますね。
ありがとうございました。
(取材:2014年10月 関西ウーマン編集部) 

 

 

 


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