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■関西ウーマンインタビュー(士業)


秦 優さん(社労士/YOU社会保険労務士事務所)

 
秦 優さん 社会保険労務士
採用から退職まで保険関係や人事労務関係の専門知識を持って企業をサポートします。特に 創業予定の方、スモールビジネスの方を応援しています
YOU社会保険労務士事務所
〒569-0826 大阪府高槻市寿町3丁目17番19号
TEL&FAX:072-658-7627 HP:http://you-sr.com/
IT系のベンチャー企業に勤めてらっしゃったそうですね。
営業は向かないと思っていたので、IT系のベンチャー企業の経理で働いていました。そこは最初、社長が数人で立ち上げた会社だったそうですが、全国展開して急成長したので、私が入社した当時は総務部もありませんでした。

その中で、社員の中で子どもが産まれたので扶養家族を増やさないといけないということになって、「総務をする人が要るんじゃない?」と、何も知らないまま、経理の片手間に総務をすることになりました。誰もわからないので、役所に電話して聞いたり、「こんなんやらんとあかんらしいわ」と、すべて後手後手でしたね。

当時の私は、出産育児一時金のことも、たまたま役所の人に教えてもらって初めて知ったので、申請には間に合ったものの、自分が何も知らないでいることに不安を感じるようになったんです。そこから保険や年金の専門家として「社労士」の存在を知りました。
それで「社労士」の勉強を始められたのですね。
知らないことがたくさんあったことが面白かったのもあって、社労士の勉強を始めて、資格を取った後、そのベンチャー企業を辞めて、社労士事務所に転職しました。その後結婚退職して、出産後は専業主婦の期間がありましたが、やっぱり何か仕事をしたいと思っても、再就職ってなかなか難しいんですね。主人は実家の寺の副住職で、時間的には割と自由なこともあり、子どもを見てくれる等協力的なので、独立することにしました。
独立されて1年目ということですが、どんなことをやっていきたいですか?
個人向けと法人向けの2本立てで行きたいと思っています。法人向けとしては「人が辞めたから手続する」というだけでなく、「なぜ辞めたのだろう」とか「辞めないためにはどうしたらいいんだろう」と、経営者の方は悩みを持っておられる方も多いんですね。そうしたお話を聞かせていただいたり、一緒に考えることができればいいなと思っています。特に助成金を取得するためには就業規則の変更が必要になるものもあるので、会社も労働者も納得して働けるような就業規則を作りましょうと、それぞれの立場に立ったアプローチを心がけています。
秦さんは、特に女性のための年金相談に力を入れておられるそうですね。
個人向けになりますが、「年金調査隊」と私が個人的に言っているんです(笑)「消えた年金問題」じゃないですけど、年金の記録って結構、曖昧だったり、実際と違うことがあるので、そのまま貰うと損になるケースもあります。

特に女性は、結婚して名前が変わったり、転職したり退職、扶養など、動きが多いので、年金記録も複雑になってぐちゃぐちゃになっていることが多いんです。その間、記録が消失してしまっていたり、正しく手続きがされていなかったり、事実と異なる記録が残っていることも少なくないんですね。

そこで65歳の貰えるころになって慌てても、払える期間は決まっているので、間に合わないことがあるんです。あと何年か分だけ払えば貰えたのに、となると本当にもったいないですから、ちゃんと自分の年金は調べてみて欲しいですね。
今は30代40代と若い世代でも、老後の不安を考える人が増えていると聞きます。
今テレビや新聞でも、「国民年金って大丈夫なの?」とか、「掛けていて損なんじゃないの?」と漠然と悪い話ばかり聞きますが、やっぱりすごくお得な良い制度なんです。

民間の保険は保険料で賄われていますが、国民年金は半分が国庫負担ですから使わないと損。民間の保険にたくさん入るくらいなら、将来のために年金に入って欲しいなと思います。
30代40代の女性はできることって何がありますか?
役所に相談に来られる方のほとんどは50代以上ですが、何か不安や問題があって相談に来られるので、あまり良い状態でない方が多いかもしれないですね。30代40代だったらまだ先がありますが、逆にこれからどうなるかわからないこともあります。

例えばそのまま勤め続けるのか、結婚するのかといった、確定できないことがあって、正確な年金額を出すのは難しいですが、でも今までのことをきっちり調べておくことと、これから先の可能性を知ることは、早ければ早いほうがいいです。

女性のライフスタイルって、妻になったり母になったり、人生でいろんな役割が変わります。結婚しても離婚するかもしれないし、旦那さんが先に亡くなるかもしれない。ご主人に任せきりの方も多いですが、男性ってあまり詳しい話はしませんから。結局、自分の将来を考えるのは自分自身。1回でも自分の将来を考えてみて欲しいですね。
ありがとうございました。
(取材:2014年10月 関西ウーマン編集部) 

 

 

 


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