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■関西ウーマンインタビュー(社会事業家編)


諸田 智美さん(NPO法人 女性と仕事研究所 代表理事)

 
諸田 智美さん 特定非営利活動法人 女性と仕事研究所 代表理事
佐賀大学卒業後、1987年大手SI会社に入社。SEとして金融情報系システムプロジェクトに従事。退職後、キャリアチェンジにより、マンションリフォーム企画営業を6年、パソコンスクール責任者を6年経験。2006年1月㈱ネットラーニング入社後、2009年11月グループ会社㈱wiwiwへ。2014年4月まで、カスタマーセンター長として大規模セミナー企画・運営、広報等を担当。2014年2月に「男女ともにキャリアと育児の両立を実現するためのシンポジウム」を企画・運営。大阪では、2013年11月に第4回女性活躍推進フォーラムの企画・運営を担当。2014年5月から現職。
特定非営利活動法人 女性と仕事研究所
大阪市北区堂島浜1-4-17 田中ビル4F
TEL:06-6341-3516
HP:http://www.women-work.org/
今年(2014年)「女性と仕事研究所」の代表理事に就任されました。
「NPOで働くモデルになる」とはどういったものでしょうか
代替わりをしたNPOがうまくいっているモデルは、日本ではまだまだ少ないのが現状です。まず先代がやってきたことをしっかり全部引き継ぐことは大前提ですが、引き継いだ上で、選択と集中することでイノベーションを起し、新しいものに変えていくことが必要だと考えています。

NPOの場合、代表自身がミッションを優先してしまうと、経営は不安定になって継続が難しくなってしまいます。ミッションの前に経営、そして収益モデルの構築。事業型NPOを実現し、2代目NPO運営のモデルになることを目指しています。
『経営』として事業の面ではどのような改革を考えておられますか
「女性と仕事研究所」では2002年から2007年の間、ビジネスリーダー養成のための『堂島塾』と『六本木塾』を開催していましたが、今は休止しています。それを新しい内容で再開しようと考えています。私どもは、「男女ともにあらゆる分野で活躍できる市民社会を構築する」というミッションがあります。29年間の活動の中で培った専門家の方々の人脈も豊富ですし、100名以上のキャリアアドバイザーを送り出してきました。そうした方々を講師にお招きし、ビジネスリーダー養成を支援し、増やしていく教育事業です。特に中小企業のビジネスリーダー養成を支援したいと考えています。

企業単位でははく、各企業の中で選抜された個人のキャリア形成をサポートします。もちろん個人でもご参加できますが、一般の方向けには、どなたでもお越しいただけるキャリアカウンセリングも行っています。また私どもは三重県の中小企業表彰事業を受託していますので、実績のある評価基準を使い、大阪のハッピーキャリア企業を表彰することによって、中小企業内の女性活躍支援やワークライフバランスの促進を加速させたいと考えています。
これまで男女共同参画の活動をされてきましたが、経営側になることは考えておられましたか
昨年DeNAの創業者・南場智子さんの著書『不格好経営―チームDeNAの挑戦』(日本経済新聞出版社)を読んで、「経営って面白そうだな」と思いました。

この本の中の「職場において、自分が女性であることはあまり意識したことがないし、女性として苦労したこともまったくない。」という文章があるのですが、私も全く同感だと思いました。といっても、子どもの頃は「およめさんになりたい」と思っていましたけれど (笑)。

そうして経営に興味を持った頃に、(新代表理事になる)チャンスに出会い、ここで自分でやってみたい、と思ったんです。中小企業の経営者さんの中には、自分がメインになって出るという方も多いようですが、私はどちらかというと、ミッションを達成するために、専門家の方々をコーディネートしていくことが使命かと思っています。
どのような経緯で、代表になる決断をされましたか
昨年2013年11月に、前職で所属していたwiwiwと「女性と仕事研究所」がイベントを共催したのですが、そこでここの存続の危機を知りました。その時、直感で「私やります」と言ったんです(笑)。

後から「経営はどうなっているんだろう」と心配になってきて、最終的な返答は待っていただきましたが、その後、大手SI会社にいた頃の先輩である久永さん(現「女性と仕事研究所」理事)に相談して、「一緒にやってくれない?」と聞いたのが12月。するともう1週間後に「やりましょう」と快諾いただきました。

それで年末に、相談役(金谷氏)の本を10冊読み、お正月が明けてすぐに久永さんとミッションの共有をして、正式にお返事したのが1月26日でした。直感的に、その場で「やります」と言ってから2ヶ月というスピードでしたが、実際に引き継ぐまでには、本当にいろいろなことがありました(笑)
これまで一般企業で働いておられましたが、NPOで働くことをどう考えましたか
NPOで働くことにより、社会貢献とキャリアアップが同時にできると考えました。ミッションを市民レベルで実現していきながら経営するわけですから。しかし、決断するまでは、自分の生活、やはり経済的な部分は考えました。

民間企業への転職であれば、そこまで考えなくても良かったかもしれませんが、NPOだったがゆえに、事前に事業計画や生活設計をしっかり考えることができたのだと思います。

事業計画では、最初にミッションを整理することから始めました。「女性」というワードが強いと、女性だけが集まってしまいますので、そうなると進むのが難しくなってくるんですね。これからは、男女ともにディスカッションをして、お互いの妥協点を見つけて一緒に進めていくことが必要だと考えています。

つまり組織というものは男女が一緒に仕事をしていくことであり、活躍するということは、働くことがメインですから。
NPOや社会起業家として活躍したい方へのメッセージをお願いします。
まず、実際の生活の経済的な面も含めて、自分のキャリアプランをしっかり計画する、つまり自分の人生の事業計画ですね。そこが実行できるかどうか、それでもやっていけるかどうかを考えた上で、次に、ミッションを実現したい、社会貢献したい、というところに進んでいかれたほうが良いと思います。

NPOなど社会起業といっても、事業として考えることが必要ですから、そういう意味では、企業に勤めた経験のある人のほうが向いているかもしれません。企業経験が1回もないと経営はうまくいかないと思います。なので、若い人でも最低3年は企業に勤めてみる。そういう経験は非常に大切だと思います。
ありがとうございました。
 
(取材:2014年6月 関西ウーマン編集部) 
 

 

 

 


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