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■関西マスコミ・広報女史インタビュー


渡邉 弓奈さん(株式会社サンテレビジョン 営業事業局本社営業部 兼 企画開発部)

渡邉 弓奈さん
株式会社サンテレビジョン 営業事業局本社営業部 兼 企画開発部

関西学院大学文学部美学芸術学科卒。在学中、ミズーリ大学コロンビア校へ交換留学。 2010年サンテレビジョン営業事業局本社営業部配属、2011年サンテレビジョンメディア戦略局クロスメディア推進部兼任、2014年営業事業局本社営業部 兼 企画開発部、2014年サンテレビチャレンジコンテンツ企画番組「お菓子な時間」プロデューサー
サンテレビ:www.sun-tv.co.jp/
テレビ局の営業職ということですが、具体的なお仕事内容をおしえてください。
放送局の収入を得るために、CM枠や番組枠を販売しています。電波以外では、インターネットを使った企画やイベントなど、放送外の企画や収入の方法を考え、それを実践したりしています。ほとんど社外に出ており、会社にいることが少ない仕事ですね。

入社当時は事業部への配属を希望していたのですが、どんな事業をするにしてもお金の回り方をわかっておいた方がいいということで、営業部に配属されました。営業職でも事業に関わることもできるし、番組制作に関わることもできるので、気に入っています。
思うように進まないこともあるかと思いますが。
入ってから3年目くらいまではもちろん思い通りにいかないこともありました。 周りの営業の先輩がすごく楽しそうに仕事をしている姿が不思議で、何が楽しいんだろうと思っていたんです。しかし、だんだんお客さまとの関係ができてきて、逆に相談されるようになって来ると、楽しさが増してきました。
お客さまとのやりとりで、印象に残っていることはありますか。
入社してすぐに先輩から引き継いだお客さまがあり、そのお客さまが「テレビCMを今年は打たない」ということになったんです。そこで、新たな提案をしなければいけないことなり、今までやってきたことを白紙に戻して考え直しました。 「もう少し兵庫県に密着したPRにしたい」というご希望だったので、毎年篠山で行われている兵庫県高校駅伝という特番で、「高校駅伝を応援している」ということを前面に出したプロモーションをご提案させてもらいました。

しかし、その提案をするには兵庫県体育連盟さんを説得する必要があったんです。そこで、篠山まで出向き、委員長とお話させてもらってOKを取り付け、その話を持ってもう一度そのお客さまのところへ行ったところ、気に入っていただけ、契約いただけることになったんです。それ以来、毎年継続契約いただいています。単にお客さまとのやりとりだけではなく、もう一団体巻き込んだ提案をする面白さがわかった瞬間でした。
提案営業として常にアンテナを張ってる感じですか。
たくさんの人と話すのが好きですし、お誘いいただいたらさまざまなところへ出向いていって、いろいろな話をするのですが、そこで終わっちゃうことも多かったんです。最近では、「では今度こんなことをやってみましょうか」というところまで話を進められるときもあります。

大学の時に交換留学でアメリカに1年行って以来、旅行が好きになって。海外に行くと積極的に喋らないとだめじゃないですか。そこから知らない人と喋ることがあまり怖くなくなりました。 小さい頃からYMCAの青少年キャンプにずっと参加していたんです。だから知らない人たちと何日間も過ごしたりするのは全然平気。超アクティブなのはそのおかげかなと思います。
メディアを支えるという部分では、かなり太い柱となるお仕事だと思いますが、 表方でなく裏方でやっていきたいというご希望があったんですか。
小さい頃から父がやっているイベントの裏方の仕事を見ていて、かっこいいなと思っていたこともあります。表舞台の裏にめちゃくちゃたくさんの人がいる。出演者が2人とかでも、後ろには何十人、何百人という人がいて、むしろそっちのほうがメインに見えたんですね。

裏方は楽しいことばかりではありません。楽と感じるのは本当に最後の最後だけで、結構苦しいことの方が多かったりしますよね。それをチームで支え合いながら動いていくことが楽しいんです。

テレビ局といっても100人強の会社なので、新人で入った1年目からいきなり責任とか権限が与えられます。だから自分の裁量で頑張ろうと思えば、どこまでも頑張れるというのがあり、やりがいがあります。自分のアイデアが実現していく率が高く、打てば響く感じの仕事環境ですね。

営業企画の番組もありますし、営業発信の番組では、営業担当がプロデューサー的な立ち場で、全打ち合わせに加わります。営業だとどうしてもお客さまを優先したくなるんですが、もっと広い目で見れば、視聴者がいるからこそスポンサーになってくれているわけで、視聴者目線を大切にしないといけないと再認識しています。
テレビ業界で働きたいという女性にアドバイスいただけますか。
まだまだ男性の割合が多い業界です。営業だけでいうと、女性の数は本社で4人にひとり、東京でも5人にひとり、大阪支社も7人にひとりの割合です。仕事相手の広告代理店さんもほとんど男性なので、感覚的にいうと10人の会議に私だけ女性とか。ですので、逆に女性であることをメリットに感じています。意見を求められることも多いですし。その分、信頼を得るために全力で取り組んでいます。

また、ルールがない業界なんで、決まりを気にせずやることが一番大事じゃないかなと思っています。テレビ局だからこうしないとだめだということさえ外して。視聴者目線というのは大前提ですが、自由な発想力は必要でしょうね。
今後の目標があればおしえてください。
海外事業部というのを立ち上げたいとずっと思っています。 番組の売買だけではなくて、海外の放送局とかスポンサーとタッグを組んで、どんなビジネスができるかなどを専門に研究したり、種まきしていく部署というものが絶対に必要だと思っています。その初期メンバーとして事業部を立ち上げたいというのはありますね。

ひとつ具体的に考えていることがあります。2015年4月から私がプロデュースさせてもらう「お菓子な時間」という、神戸スイーツにスポット当てた番組があるんです。

その番組をアジアの放送局などで放送してもらう。そこから海外の放送局との関わりを作っていき、さらに共同制作や、ひとつのスポンサーに合同でプレゼンに行くといった広がりを作っていけたらと思っています。 今はひとりですが、10年後にはもっと仲間を増やしたいという目標もありますね。
この企画をステップとして海外事業部に発展して行くといいですね。
渡邉弓奈さん、ありがとうございました。

 
2014年にちょうど45周年を迎えたサンテレビ。神戸ポートアイランドにある本局は、まさに海の上にあり、海外からの船が遠くに見えるロケーションにあります。自由で自然体な社風から生み出される番組は、コアなファンを持つものも多く、局キャラクター「おっ!サン」は、個性的(笑)。はじめてお会いした渡邉さんは、社風にも似た自然体でさわやかな女性で、すぐに溶け込める空気感を持ちつつ、お仕事への情熱も感じさせる方でした。
取材:なかむらのり子
S plus+h(スプラッシュ) 代表
フリーコーディネーター/コピーライター/プランナー
マスコミ・出版メディアへの取材も多く、インタビューする方の人生にスポットを当てる取材を心がけている。舞台芸術、教育、医療、地域活性に関する取材など、そのフィールドは広い。 

 


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