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■関西の企業で働く「キャリア女性インタビュー」


千葉 あゆみさん(グンゼ株式会社 インナーウエア事業本部レディスMD部部長)

千葉 あゆみさん
グンゼ株式会社 アパレルカンパニー インナーウエア事業本部 MD本部レディスMD部部長
1990年入社。レッグウエア、インナーウエアの営業を担当。2015年4月より現職。

グンゼ株式会社  大阪市北区梅田2丁目5-25 ハービスOSAKAオフィスタワー21F
URL:http://www.gunze.co.jp/
現在の業務内容について教えてください。
入社以来、営業系の業務についていましたが、今年(2015年)商品企画部門へ異動し、レディスインナーの商品戦略の立案・遂行です。具体的には、商品企画や販促業務を担当していまして、大きく、春夏・秋冬と年2シーズンに分けて商品の企画や販促を手がけています。
入社された動機は?
就職活動時は、衣食住に関するモノづくりをしている企業に興味をもっていましたので、おいしい、ほっとする、気持ちがいいなど、日常のなかのちいさな幸せを提供できることに魅力を感じました。入社の直接的なきっかけは、就職活動を通じて接点を持つことになった採用担当者や先輩社員のみなさんの人柄や雰囲気が親しみやすかったことです。
女性の総合職として「壁」を感じたことはありますか?
入社当時は、女性の総合職を採用し始めた頃で、全国で約15人ほど。配属された職場では、総合職の女性は私一人でした。総合職は職場の上司から「男子」と呼ばれていましたから、ミーティングする際に、「男子集まって!」と言われ、私が集合しないでいると、「お前もや」と言われて困惑したことを覚えています。

入社して10年くらい経つと、普通に働いているだけなのに、「何で辞めないの?」「何でそんなに頑張って働くの?」と聞かれてびっくりしたこともあります。さすがに今はそんなこともなくなったので、隔世の感がありますが。

男女の差というより、ズレのようなものを感じて、「へんてこだなあ」と思ったことは多々ありましたが、今振り返ってみると、あまり「壁」だと思ったことは無いですね。

ずっと営業だったので、やはり数字という目標があって、達成すれば評価されますから、それがいろんなストレスを吸収してくれていたような気がします。また、取引先という相手のある仕事ですから、お客様の役に立ちたいという想いと、とりあえず来たものを受け止めて投げ返すという毎日を積み重ねてきたことで乗越えてきたように思います。
御社の女性活躍推進「女性きらきら推進室」の「女性きらきらプロジェクト」第3期メンバーとして活動されています。
女性きらきら推進室:個人の力を十分に発揮し、きらきら輝ける働きがいのある、男女フェアな会社を目指し、2012年より社長直轄の女性活躍推進プロジェクト、「女性きらきらプロジェクト」がスタート。2013年に「女性きらきら推進室」組織化。経営戦略として女性のキャリアアップに取り組んでいる。⇒『グンゼの女性活躍推進の取り組み』
「女性きらきらプロジェクト」では、キャリア開発フォーラム、女性視点の商品開発、メンタリング制度導入といった取組みをしてきました。

その中でも、女性の視点をもっと商品に取り入れようという「女性視点の商品開発」では、今私は女性インナーの商品企画を担当していますので、同じ部の女性デザイナーとのマッチングや、試着モニターに協力してもらうなど製品化に際していろんな声を活かせています。

私自身、これまでずっとアパレル事業の人間関係が中心でしたが、この活動に加わることで、他の事業グループで働く女性とのつながりもできました。業務に関わることだけでなく、ちょっとした困りごとから仕事の相談まで話せる相手が増えて、違った視点を得ることができますし、なにより女性社員同士のネットワークが拡がりました。また、メンタリング制度では、メンターとして後輩社員の相談も受けています。
メンターとしてどんな相談が多いですか
これから結婚などライフイベントを控える20代後半の方からの相談が多いですが、その中でも、最近よく新聞で取り上げられているように、「目に見えない子どもを背負って仕事をしている」という方が多いんです。

結婚の予定が無いのに、「子どもが産まれたらどうなるんだろう」とか、「結婚して一度辞めてしまったら、もう復帰できないんじゃないか」とか、「会社を辞めてしまったら、この先、転職できないかもしれない」といった、「こうなったらどうしよう」いう話が多くて、今の人たちはものすごくシビアに考えているなという感じを受けますね。

また、お金に関しての意識も、私たちの世代とは随分違っていて、「何にお金を使っているの?」と聞くと、「貯金しています」と答える人が多いですし、「旅行に行ったりしないの?」と聞くと、「将来が心配だから、お金は使わない」。これは男女関係なくですが、かなり未来を深刻に捉えている方が多いなと感じます。
どんなアドバイスされていますか?
二つあって、一つは、どんな仕事なら続けられるかを考える。もう一つは、この仕事を続けるためにはどうすればいいか考える、です。誰でも普通に制度を活用できるようにはなりましたが、でもやっぱり、帰ってきて欲しい、また一緒に仕事したいと思われないと、帰ってきても意味が無いと思うんですね。普段からそう思われるような信頼を得ておくことが、特に若い時期に必要だと思います。

それに、「働きに行っても良いよ。家のことをちゃんとしてくれるならね」という男性が今でも多いと思いますが、それは、仕事というのは「ひまつぶし」じゃなくて、「やりがい」だという価値感が共有できていないんです。まずは家族のことを真剣に考えられるパートナーを持つことですね。あまり先のことを考えても、どうなるかなんて分からない。今日解決できることは今日解決して、すっきりして会社を出る。その繰り返しが一番です。
女性がもっと活躍できるには、何が必要だと思いますか
私は女性だからこうして仕事をしているんじゃなくて、私が私として普通に仕事をしているだけなので、「女性」であることが個性の一部のような取り扱われ方をされている記事を目にすると、なんだかヘンだなと思うことがあります。

圧倒的に数が違うこともその要因だと思いますが、「あの人女性だから」という男性の意識を変えていくことが、それぞれの個性を発揮できるフラットな社会の近道じゃないかなと思います。

企業もキャッシュを生み出すことだけが評価される時代ではありません。やはり社会の役に立つ、人のためになる、という価値が企業の価値になると思います。このことは、女性が熱意をもって働こうというモチベーションの源になるのではないかと考えます。
ありがとうございました。

(取材:2015年9月/所属・役職名等は取材時のものです)
インタビュアー:諸田 智美
特定非営利活動法人 女性と仕事研究所 代表理事
佐賀大学卒業後、1987年大手SI会社に入社。SEとして金融情報系システムプロジェクトに従事。退職後、キャリアチェンジにより、マンションリフォーム企画営業を6年、パソコンスクール責任者を6年経験。2006年1月㈱ネットラーニング入社後、2009年11月グループ会社㈱wiwiwへ。2014年4月まで、カスタマーセンター長として大規模セミナー企画・運営、広報等を担当。2014年2月に「男女ともにキャリアと育児の両立を実現するためのシンポジウム」を企画・運営。大阪では、2013年11月に第4回女性活躍推進フォーラムの企画・運営を担当。2014年5月から現職。

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特定非営利活動法人 女性と仕事研究所
男女ともにあらゆる分野で活躍できる市民社会の構築をめざすNPO法人
大阪市北区堂島浜1-4-17 田中ビル4F
TEL:06-6341-3516
HP:http://www.women-work.org
 
 

 


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