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■関西のクリエイターが綴る手紙コラム『手紙の小箱』
ただ正直に自分の言葉を紡ぎたい(松村真依子さん)
ただ正直に自分の言葉を紡ぎたい。
松村真依子さん
絵本作家/イラストレーター
絵本作家/イラストレーター
夢のような柔らかな色彩に、女の子ゴコロをくすぐられるイラストが人気の松村真依子さん。そのすてきな色のレターセットでお手紙を書くと、言葉に込めた想いが読み人の心にふんわり広がっていきそうです。
水彩のレターセット
お手紙はどんな風であっても嬉しいものですが、出来れば封を開けた瞬間に、「わぁ!」とときめくような、もしくは「ほぅ」っと一息つくようなものだと尚嬉しいです。
水彩画を大きくあしらって、まずは一瞬で目に飛び込んでくる、色彩から楽しんでいただければいいなと思い、このレターセットを作りました。
水彩画を大きくあしらって、まずは一瞬で目に飛び込んでくる、色彩から楽しんでいただければいいなと思い、このレターセットを作りました。
ポストカード
レターセット制作に合わせて、初めてメッセージ入りのポストカードを作りました。レタリングも水彩で描いたところがこだわりです。気軽に「おめでとう」や「ありがとう」を伝える場面で使えるといいなと思います。
十二ヶ月の一筆箋
私は一筆箋が好きです。雑貨屋さんや美術館のミュージアムショップなどで、可愛いものを見つけるとつい購入してしまいます。
お土産を贈るとき、借りたものをお返しするとき、もしくは仕事の書類を送るときであっても、一筆添えられているだけで心が和むような気がします。
ご紹介した一筆箋は、季節に合わせて使い分けられると良いなと思って制作しました。「十二ヶ月の一筆箋」と名付け、月ごとに違うイラストが添えられています。
お土産を贈るとき、借りたものをお返しするとき、もしくは仕事の書類を送るときであっても、一筆添えられているだけで心が和むような気がします。
ご紹介した一筆箋は、季節に合わせて使い分けられると良いなと思って制作しました。「十二ヶ月の一筆箋」と名付け、月ごとに違うイラストが添えられています。
「手紙」について思うこと
時候の挨拶と正直であること
自身でもレターセットや一筆箋を作る程なので、私はお手紙を書くことが大好きです。
ただ、例えば目上の方に手紙を書く時や礼儀を重んじなければいけない場面に、「時候の挨拶は必要だろうか?」「結びの文って?」と迷ってしまうことがありました。
若い頃はインターネットで文例を調べ、間違いのないように…と苦心していました。それらしい文章が出来上がるとホッと胸を撫で下ろしたり。
ところがそのような自分にだんだんと違和感を感じるようになりました。
「この手紙は、まるごと等身大の自分ではないような気がする。」と。
私が手紙で伝えたいのは、マナーの良さではなく、感謝の気持ちや相手を想う気持ちなのではないか。だとすれば、ただ正直に、少し子どもっぽくても、自分の言葉を紡ぎたい。
いずれ自然と美しい季節のご挨拶が書ける日がやってくるのかもしれません。そんな大人を目指しつつ、今日も正直に書きたいなと願います。
自身でもレターセットや一筆箋を作る程なので、私はお手紙を書くことが大好きです。
ただ、例えば目上の方に手紙を書く時や礼儀を重んじなければいけない場面に、「時候の挨拶は必要だろうか?」「結びの文って?」と迷ってしまうことがありました。
若い頃はインターネットで文例を調べ、間違いのないように…と苦心していました。それらしい文章が出来上がるとホッと胸を撫で下ろしたり。
ところがそのような自分にだんだんと違和感を感じるようになりました。
「この手紙は、まるごと等身大の自分ではないような気がする。」と。
私が手紙で伝えたいのは、マナーの良さではなく、感謝の気持ちや相手を想う気持ちなのではないか。だとすれば、ただ正直に、少し子どもっぽくても、自分の言葉を紡ぎたい。
いずれ自然と美しい季節のご挨拶が書ける日がやってくるのかもしれません。そんな大人を目指しつつ、今日も正直に書きたいなと願います。
松村真依子さん
絵本作家/イラストレーター。1985年奈良生まれ。京都精華大学デザイン学科卒。在学中最後の冬にボローニャ国際絵本原画展に入選。本屋さんに就職して上京、ほんの少しだけ編集業のお手伝いをして、その後退社。現在は娘ふたりを子育てしながら制作しています。都内在住。本が大好きです。2009年、ボローニャ国際絵本原画展入選。2012年、イルフ童画大賞入選HP : http://mayko88.com
instagram:maykomatsumura
このレターセットはここで買えます。
大阪、北堀江のアートショップ&ギャラリー
『ART HOUSE』
〒550-0014 大阪市西区北堀江1-12-16『ART HOUSE』
TEL:06-4390-5151
OPEN:11:00-19:30 定休日:火・水曜日
http://www.art-house.info/
■関西のクリエイターが綴る手紙コラム『手紙の小箱』 記事一覧
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淡く柔らかなタッチと透き通るような色彩の世界観は、まつしたゆうりさんのイメージそのもの。
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夢のような柔らかな色のレターセットでお手紙を書くと、言葉に込めた想いが読み人の心にふんわり広がっていきそう
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手紙にたくさんのバリエーションがあるのはそれだけ人に何かを伝えたいという気持ちに種類があるということ。
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「風のような、空気をのこした作品を届けたい」日々の暮らしや自然を優しく描くイケダユーコさん。
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奈良をこよなく愛し、奈良の鹿を主役にしたイベント「ならしかの休日」を主宰するイラストレーターmittoさん
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奈良「雨の日製作所」オーナーの紙モノ作家 酒井育子さんが作る、ノスタルジックなお手紙アイテム
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いつも表情がほんわか楽しいイラストを描く中川貴雄さん。今回はちょっと尖ったり、毒っ気多めのステーショナリーが登場しました。
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ちょっと奇妙で楽しいイラストで人気のイラストレーター、もりわきりえさん。うけとった人が絶対楽しい「手紙グッズ」
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日常の風景や、暮らしの中にあるモノたちを、素朴なタッチで描くイラストレーター、いざわ直子さんの、ちょっと苦い手紙の想い出。
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イラスト作家であり、幻想的な童話のアニメーション「フィルム絵本」の作家としても人気のタナベサオリさん。
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ちょっぴりレトロで懐かしいような、ほのぼの温かい絵が人気のイラストレーター足立真人さん