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■関西のクリエイターが綴る手紙コラム『手紙の小箱』


自分を出せるもの(もりわきりえさん)

自分を出せるもの

もりわき りえさん
(イラストレーター)
今回は、ちょっと奇妙で楽しいイラストで人気のイラストレーター、もりわきりえさん。うけとった人が絶対楽しい「手紙グッズ」をご紹介いただきました。
一筆箋
今は引退しましたが、私の父は以前大工さんでした。

家の物置には沢山の大工道具があり、私にとってはおもちゃ箱のように物置を漁っては道具を引っ張り出して遊んでいました。

ちなみに一番好きだった道具は、ボルトに合わせて大きさを調節できるモンキレンチというものです。子供の頃は何も分からず遊んでいましたが、大人になり色々調べているうちに「あー、こういう名前やったんやー」とか、「こうやって使うんか」など、いまだに改めて知る事が多いです。

手紙についてなのに道具の話が長くなりましたが…。

こんなにも無骨なのに人の温もりを感じることができる大工道具のアナログ感。

大好きな物をモチーフにした一筆箋です。
スライドカード
自分のイラストを使ってどう雑貨に落とし込めばいいものかとずっと悩んでいたので、あまり作ることもなかったのですが、お友だちのイラストレーターさんにイベントのお誘いを受け、その時に作ったのがこのスライドカードです。

何をどうしたものかと考えた結果、あったら面白いかなと思うような物を作りました。

髪の毛や帽子をクッルと回すと額からメッセージが出てくるという仕組みです。

めくるという行為が何が出てくるのか分からないドキドキワクワクに繋がって、もらった人が笑ったり時には感動したり、伝えたい言葉の後押しが出来るのではないかと思っています。

あと、単純に人の額に文字が書いていると面白いかなと思いました。

もしかするとキン肉マンを見て育った影響かもしれないです。。。
ミニ封筒・おたよりばさみ
子供が幼稚園に行き始めると世界がグッと広がりますが、それと同時に親同士の世界も広がります。

何かの貸し借り、贈りものやお礼などが増え、それに添えたいちょっとした気持ちにと思い作ったものがミニ封筒。

クラフトファイルのおたよりばさみは、子供が幼稚園からのお便りを持って帰ってくる時に使っているバインダーが羨ましくて作りました。

これを作ってからは、おたよりセットととして一筆箋やカード類を挟みいつも持ち歩いています。
「手紙」について思うこと
電話なら声で相手の様子がわかりますが、手紙なら文字で相手の様子がわかるものだと思います。

身近な人なら字を見るとジワっと嬉しい気持ちになります。

普段会う機会が滅多にない方とのやりとりでも字を見ると、流れるような綺麗な字、力強い字など、どういう人なのかを想像したりします。

クセ字などは特に人柄が文字に出ると思うので見ていると、少しだけその人を知れた気になってこれもまた嬉しい気持ちになります。新しい発見をしたような気分です。

そう考えると自分の字は年々フニャフニャしてきているので、私自身もフニャフニャしてきているのではと考えると…、 やはりフニャフニャしてきています。。。

でも綺麗な字も力強い字もラフな字も、どんな字でも温かみがあるのには違いありません。

自分の字で手紙を書く事は、話し下手な私にとっては自分の気持ちを素直に伝えれる 一番良い方法かもしれません。
profile
もりわき りえさん
大阪府在住。一児の母。なんてことのない日常のおもしろい部分や、気になることを拾い集めて描いています。見てもらえる方々に楽しさが伝わればと思いながら日々制作。
https://moriwakirie.jimdo.com
このレターセットはここで買えます。
大阪、北堀江のアートショップ&ギャラリー
『ART HOUSE』
〒550-0014 大阪市西区北堀江1-12-16
TEL:06-4390-5151
OPEN:11:00-19:30 定休日:火・水曜日
http://www.art-house.info/

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