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■関西ウーマンインタビュー(ドクター編)


今村麻衣子さん(いまむらクリニック院長)

 
今村麻衣子さん いまむらクリニック院長
関西医科大学卒。医学博士/日本内科学会認定内科医/日本呼吸器学会呼吸器専門医/日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医/日本がん治療認定医/機構がん治療認定医
呼吸器内科を専門に、臨床から研究、学生教育と医師としての経験を積み、大学院ではサルコイドーシスにおける樹状細胞の研究を行い、気管支ぜんそくや肺炎から、肺がん、間質性肺炎まで、最前線の病院で勤務。「女性が受診しやすいクリニックをつくりたい」と考え開業。

いまむらクリニック
内科/呼吸器科/泌尿器科
兵庫県芦屋市大原町20-19 オランジュール芦屋2階
TEL:0797-38-6970
http://imamuraclinic.jp/
今村さんは呼吸器科の専門医でいらっしゃるそうですね。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺気腫、大気汚染の関係でぜんそくの患者さんが増えていますが、呼吸器の専門医というのは全国的にも少なくて、芦屋市内でも常勤の呼吸器の専門医は私1人だと思います。
医師になろうと思ったのはいつですか?
小学生の時、テレビでベトナムの結合双生児(ベトちゃんドクちゃん)のニュースを知り、私が中学生の時にこの二人の分離手術が行われました。そのことに感動して、医師は病気を治すだけじゃなく、その人の人生にも役に立てる仕事だと確信し、医者になりたいと思うようになりました。

小中高と上に短大のある女子校に通っていて、両親はそのまま上の短大に行くと思っていたと思いますが、たまたま私が高校に入るときに進学コースができたので、そこに入って医大を目指しました。最初は子どもの心臓外科を希望していましたが、私が大学生のとき、父が交通事故による肺の外傷が原因で亡くなったこともあって、最終的に呼吸器科を選びました。
大学医局には何年くらい勤められたのですか?
医局には約12年勤めました。30代前半で内科の助教になり、病棟医長までさせていただきました。当時のボスがとても良い先生で、国立病院や県立病院に勉強に行くこともでき、大きい病院に雇ってもらえるだけのキャリアをつけていただきました。
ご結婚されてお子さんを出産後、産休のみで復帰されたとか
大学院も卒業して、学位も博士号もいただいてから結婚しました。第一子は結婚後2年弱で出産しましたが、人不足なので産休のみ。 2ヶ月で子どもを預けてくれるところを探して復帰しました。職場の大学病院の呼吸器内科は私を入れて4人、しかも部長の次のポストだったので、育児休暇などとれる状態ではありませんでした。
勤務医を辞められたきっかけは何ですか?
私が復帰したとき、ある医師から、主人も医者で働いていて、それなりに収入があるんだろうから、そんなに働かなくてもいいんじゃないの、といったようなことを言われたんです。私としては2ヶ月で子どもを預けて、ちゃんと仕事しているのですが、この先子どもが病気したり、2人目を妊娠するとなると、何を言われるかわかりません。それならと、次に自分を雇ってくれるところを探しますと言って辞めました。

その後、社会保険病院などの大きい病院で2年ほど働きましたが、2人目の妊娠を機に、残業や当直業務ができない状況では他の医師に迷惑をかけてしまう、学んだことも環境が許さなければできない。ならば、自分のやりたいことをできる環境は自分で作ろうと考え、開業する道をえらびました。
自分のやりたいことをできる環境とは、このクリニックにどのように反映されていますか?
このクリニックを開業するときのコンセプトとして、お子さんを持つ方が診察に来られることが第一でした。お子さんが小学生くらいになれば夕方でも連れて来られますが、小さいお子さんがいる方はなかなか診察に来ることが難しい。それこそ喘息で悪くなってから連れて来られて、なぜここまで放っておいたの?ということもあります。

かといって小さい子を置いて来れないし、主人も見てくれない。そこで、お子さん連れの方が来やすいよう、午後診は昼間の2時3時という時間帯に設定しています。ここはベビーカーでそのまま土足で入れるので、靴を脱がなくて済みますから、診察室も入りやすくなっています。
妊婦さんと授乳婦さんにお薬を出してくれるお医者さんは少ないのも現状ですが、喘息はきちんと治療しないと出産の時に困るので、妊婦さんにもお薬を出して治療していただくことも目的の一つにあります。

また、私の子どもが学校へ行くようになれば、ここに帰って来れるように、スタッフルームの横に6畳ほどの部屋を作りました。今はスタッフが、子どもが風邪を引いて学校を休むと、家に置いておくのは心配だからと連れて来ています。お母さんが横で働いているので安心して過ごしています。私の経験から、見てくれる人がいないなら、自分でなんとかしないといけないと考えました。
女性医師にとって開業はおすすめですか?
女性医師は増えていますが、実際には、仕事をしていない女性医師も増えているのも事実です。中には結婚後、完全に主婦になっている方もいて、とてももったいないと思います。

やはり医師になるには、税金をいただいてこの仕事についているのですから、少しでも続けてもらいたいなと思いますね。

私も、病院経営や人を雇うことなど、診療以外の悩みが増えてしまうことは全く考えてもいませんでしたが、子どもを育てながら、家庭生活をしながら仕事を続けたいと考えるなら、その選択肢に一つに開業というのはあると思います。
将来の夢は何ですか?
子育てが終わって、この仕事に満足するくらいになれば、どこか南の島で暮らしたいですね(笑) でも今自転車に乗って往診しているのですが、それができなくなるまで続けたいと思います。
女性医師として働く方へアドバイスをお願いします。
「タフさ」と「信念」が必要だと思います。とはいえ、ただ突き進むのではなく、時々これでよかったのかと振り返り、検証することができるスタンスを持つことが大事だと思います。
ありがとうございました。
(取材:2015年2月 関西ウーマン編集部) 

 

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