HOME ■関西のウェディング業界で輝く女性たち 美濃部 由紀さん(婚活心理カウンセラー) 前のページへ戻る

■関西のウェディング業界で輝く女性たち


美濃部 由紀さん(婚活心理カウンセラー)

美濃部 由紀さん 婚活心理カウンセラー
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー 「悩んだときに気軽にカウンセリングを受けてほしい」という思いから、2010年よりカフェで心理学講座をスタート。その中で、婚活に関する相談を受けることが多くなり、共著でワークブック「ココロの婚活ノート」を制作し、現在、ユーザーは200名以上、ノートを活用して結婚した人は10名。自身も婚活中であることから、婚活女子のための心理学講座「秘密の女子会」では実際の婚活に活かせる心理学を伝えている。
カフェで学ぶ心理学
yucafe blog:http://ameblo.jp/y-u-cafe/  FB:yucafe.sinrigaku

ココロの婚活ノート
HP:http://kokoronokonkatsu-note.com
心理学に興味をもったきっかけは?
20代前半の頃、セールスプロモーションの営業職に就いていたのですが、プレッシャーやストレスで心身のバランスを崩してしまって。心理学を学んだ今となれば、私に合っていなかった仕事なんだと思えますが、当時はとにかく自分を責めて辛かったです。

限界がきた頃、雑誌にのっていたメンタルクリニックの特集を見て、わらにもすがる思いで電話をかけたんです。「とにかく今日話を聞いてほしい!」その思い一心に勇気を出して電話したのですが「予約がいっぱいで無理です」と冷たい対応で断られてしまって… 拒否された!と絶望感に包まれました。当時、友達や家族に話を聞いてもらっていましたが、自分を知らないプロに話を聞いてほしいという気持ちがすごく強かったんです。思えば、あの辛い経験が今の仕事につながっています。
その後どんな環境の変化がありましたか?
結局、営業の仕事は辞めて実家へ帰りました。その後、転職を繰り返していくうち、在宅でWEBコンテンツのライターをする仕事に出会い、そこで「私はひとりでもくもくと仕事をすることが好きなんだ」と気づきました。同時に、自分にあった生き方って人それぞれ違うんだなと感じて。そこから心理学を学びたいと思うようになり、日本メンタルヘルス協会の講座へ通い始めました。
講座ではどんな発見がありましたか?
講座は目からウロコの連続で!「あの時の気持ちはこういうことだったんだ」とわかりました。とにかく授業が楽しくて最終的に一年ほど通い学びを深めました。
特に印象に残っている授業は?
物事のとらえ方を論理的に検証する論理療法です。例えば、私は結構、職場での悩みを抱え込むタイプなんですが、同じ環境でも上司に怒られても平気な人や、人に仕事をふるのが得意な人もいます。同じ状況にも関わらず、考え方が違うのはなぜ?何の差?と疑問を抱いていましたが、論理療法を勉強してなるほど!と解決したんです。

授業では初対面の人とディスカッションする機会が多く、主婦や看護師などの幅広い層の考え方にも触れられ、毎回新たな発見や良い刺激がありました。相手の考えや想いに触れる時間を大切にする講座は、今の私の活動スタイルにもつながっています。
講座を受け始めてから、ある気持ちが生まれた美濃部さん。
「私のように悩んでいる人の役にたてたら」という気持ちが生まれました。とはいえ、心理学やカウンセリングというと“固い” “ハードルが高い”というイメージがあるので、そこはクリアせねばと考えていました。過去にカウンセリングを拒否されたショックがまだ私の心のどこかに残っていたので、もし、自分が講座やカウンセリングをする時は、もっと気軽に心理学を取り入れてもらえるように、いつでも相談できるお姉さんのような存在になれたらと思っていましたね。
学んだことを仕事にしよう!そう決めたきっかけは?
講座はもともと自分のために通っていましたが、周りの友達に「今私はこんなことを勉強している」「過去に悩んでいたことは心理学的にこういうことだった」と話していると、「すごいね!」「ためになる」という嬉しい反応が返ってきて。学んだことが周りの人の役にたつと確信して「これを仕事にしたい」という気持ちがあふれました。
現在の活動内容を教えてください
大きくわけて心理学講座とマンツーマンのカウンセリングです。心理学講座は、【カフェで学ぶ心理学 yucafe塾】と【婚活女子のための心理学講座《秘密の女子会》】の二本柱で、カフェ講座は、月1回和歌山と大阪で、毎月違うテーマで開催しています。

例えば、季節に合わせて、3月なら初対面の人に会う機会が多くなるので、円滑なコミュニケーションや自己紹介の方法といった内容に。5月なら、5月病をテーマにストレス対策の方法などをお伝えしています。秘密の女子会は、全6回の3ヶ月コースです。どちらも習い事感覚で気軽に参加してもらえる講座です。
婚活女性向け《秘密の女子会》をスタートしたきっかけとは?
心理カウンセラーを目指し始めてから、“頼れるお姉さん的存在”として、若い世代の役にたちたいと思っていたことと、実際、私の講座へ来てくださる方も20~30代が多いことが重なったためです。

もともと年齢男女問わず講座を開催してきましたが、「私はどんな男性と結婚したら良いですか?」「もう私は時間を無駄にしたくないんです」という結婚に対する切実な悩みを持つ方が多くいらっしゃって。そこから、婚活女性向け講座の開催や婚活心理カウンセラーとしての活動もスタートしました。
秘密の女子会開催にあたって準備した「ノート」とは?
日本メンタルメルス協会の同期でカウンセラー仲間でもある女性とデザイナーの男性と私の3名で「自分にあった人を自分で選ぼう」というコンセプトのもと【ココロの婚活ノート】を作成しました。婚活を心理学に落とし込み成功させようというものです。

ノートは、セミナー会場やホームページで購入でき、基本的には書き込み式のノートとして使っていただけるものです。講座ではテキストとして使用し、さらにくわしい心理学の活用法を伝えています。実際、このノートを使って結婚した方が多くいらっしゃり、ノートを通じて自分自身と向き合う時間ができたことも結婚につながっているようです。
美濃部さん自身の婚活エピソードをぜひ聞かせてください
私自身結婚はまだなんですが(笑)ノートを使いながら、受講者のみなさんと共に真剣に自分と向き合い婚活をしてきました。そんな中、このノートで無事結婚できた方がたくさんいるのに、誰より活用している私がなぜ結婚ができないんだ?!と自問自答したこともありました。そこで気づいたことは、「自分の好きなタイプを追いかけても幸せになれない」というひとつの結論です。

とはいえ、私自身やっぱり好きなタイプと結婚したいと思っていて。その一方で、結婚を叶えた人たちにインタビューをしたところ、「今の主人は最初会った時はタイプじゃなかった」という答えが100%で、おや?と疑問が浮かびました。その時、「自分は本当にジブンに正直であるのか」「本当に自分が求めているものは何なのか」あらためて自分と向き合う機会と出会いました。結果、私が本当に求めているのは顔がタイプかどうかではなく、なんでも話せてちゃんとかまってくれる“安心できる存在”だということに気づきました。

その後、今まで探してきたタイプとは違う男性に目をむけてみようと意識を変えたんです。すると、その相手がすぐ近くにいたことがわかったんです!その人との恋愛では、本当にはじめて幸せを感じられました。苦しい・切ない=恋愛じゃないんだって。だけど、理想の恋愛ができたにも関わらず、結婚観の違いから別れることになりました。あらためて、自分が結婚や人生に対して求めているものがわかり、本音で付き合うことの大切さを知りました。
婚活女性をサポートする中、大切にしていることとは?
心理学って気軽に取り入れられるものもあれば、自分と向き合い自分を見つめ直す苦しい部分もあって。それはカウンセリングで解決に向けてしっかりサポートしていきますが、色々お話を聞いていくと、過去の経験や思い込みが大きく関わっていることがあります。そのことが【婚活疲れ】を起こしてしまうことも多いんです。

「自分には良い人がみつからない」「私なんか幸せになれるわけがない」「過去の恋愛で全く関心をもってもらえなかった」という深い問題。私はそれを意識的に掘り下げいって、過去の経験よりも本当に大切にしたいことをみつけてもらえるようサポートしています。
人気カウンセラーである美濃部さん その秘密を教えてください
私も婚活女性のひとり。婚活女子のみなさんと切磋琢磨しながら活動しています。実体験を交えて根拠をつけながら…例えば、婚活パーティーに参加して「こういう人がいたよ」「この方法を使えば、相手から良い反応がもらえたよ」「こういう質問は相手が固まってしまったよ」など身を削りながら(笑)お伝えしています。

心理学ってどうしても難しいイメージがありますが、そうならないためにわかりやすく日常で気軽に取り入れて貰えることを大事にしています。ありがたいことに、サポート中の婚活女性から「婚活疲れから回復しました」と言ってもらえることが多くて。それは、その方にぴったりな婚活スタイルや得意分野をみつけて自信につなげてもらったり、同じ悩みを抱える方とシェアしながら楽しく進めてもらっているからだと思っています。
婚活カウンセラーとしての「ポリシー」
カウンセラーって、「こうしなさい」「ああしなさい」「ずばり言うわよ!」というイメージを持たれることがありますが、私は一切それをしていません。「心理学ではこう言われていますが、あなたはどう思いますか?」と、ご本人の想いを大切に実践的に活用してもらえる技術・知識をお伝えしています。 カウンセラーの役割は、まず話を聞くことから。色々話を引き出して、問題があれば一緒に解決していきます。相談者本人が自身と向き合い、これが大事だと気づき、自ら男性を選び、自ら結婚を叶えることが一番なんです。
仕事で難しいと感じたことはありますか?
わかりやすく伝えることを常に心がけてはいるのですが、時折、ちょっと難しかったです…という感想をもらうことも。その時は伝えることの難しさをあらためて感じますね。講座毎、今日は満足してもらえただろうかと自問自答します。心理学を勉強して余計に苦しんで帰られることがないように、メール等でアフターフォローも行っています。
心に残っている受講者さんの婚活エピソードは?
「今まで結婚願望がなかったけれど、そろそろ結婚したい」という受講生Aさんがいて。その後、Aさんは友達を通じて男性を紹介してもらったのですが、初対面にも関わらず男性はとても疲れた様子で、見かねたAさんが1時間ほどでお開きにしたそうです。もし、私がAさんの友達なら、「そんな人は忘れて次にいこう」と言っていたと思いますが、Aさんはその男性のことを悪く言いませんでした。「もしかしたら好感を持っているのかな…?」と思い、カウンセラーとして見守ることにしました。すると、Aさんとその男性は交際することに!出会いから半年で婚約、昨年結婚式を挙げられました。

「初対面の印象はイマイチだったのに、また会いたいと思った理由は?」聞いてみると「ゆき先生の婚活講座を受けて、自分が結婚相手に求めているものがわかりました。私は、優しさや家族を大事にしていることを重視していたんです。彼にはそんな一面があると感じました」とのこと。 私は、ふたりの結婚式に招かれ司会を担当することになったのですが、とても幸せそうな花嫁姿を一番近くで見られて感動しました。「いい嫁さんもらったなぁー!」と新郎も友達から声をかけられ照れ笑い。とても印象的でした。

『婚活女子は理想が高い』と言われることがありますが、本当に自分が大切にしている価値観は譲らなくてもいいと考えています。その分、自分が求める夫婦像や結婚相手像の明確化が大事で、その明確化が「この人だ(ピン!)」と引き寄せられるんだとAさんから教わりました。
人生をサポートする、とてもやりがいのある仕事ですね!
本当にそうですね!もともと「通える心理学講座」を目標にしていて、例えば、女性がリラクゼーションやヘアサロンに行ったり習い事をするような感覚でカウンセリングや講座に来てくれるような… 今、実際にリピーターさんが多く、その目標が形になっています。

「あの方法使ってみて良かったです」「こういう風に良い関係へと変わりました」という報告や「この講座を受けて結婚ができた」「ゆき先生のおかげで幸せになれた」といわれることもあり本当に嬉しい限りです。でも、実際には、私のおかげというよりその方が心理学を学んで自らの手で幸せを掴まれたという事実が私にとって何よりの幸せです。
ブラッシュアップのためにしていることは?
臨床心理士による講座を受けたり、カウンセラー同士のロールプレイングも行っています。例えば、私がカウンセラー役になり、他のカウンセラーからフィードバックをもらったり、反対にクライアント役になることで新たな発見もみつかります。自分自身がカウンセリングを受けることも大切なブラッシュアップのひとつですね。
今後の夢や展望について教えて下さい
夫婦や家族のカウンセリングも行っていきたいです。今、婚活をサポートしている方々も、この先結婚や子育てといった長いライフプランやキャリアプランをたてていかれます。そんな時、人はどうしても「どうすればよいか?」という方法や世間体にばかり目が行きがちですが、一番大切なのは、子供や家族とのコミュニケーションです。家族間でコミュニケーションをとることで、いろんな問題がおきてもおのずと方法や道は見えてきます。
美濃部さんにとって、ずばりこのお仕事とは?
受講生さんや相談者さんが自分の心と向き合うための時間・空間を提供するのが、私の役割だと思っています。そっと背中を押して幸せへと導びいていく、そんな存在でありたいと思っています。
ありがとうございました。
(取材:2015年6月)
ウェディング業界の根の部分『婚活』をサポートする美濃部さん。ニコニコ癒し系の笑顔が素敵で、困った時はなんでも相談できる“となりのお姉さん”という印象。お話を伺う中で、「婚活が成功したのは私の力ではなくご本人の力です」と相手を敬う気持ちや、温かい人柄を感じる場面が何度もありました。同じ働く女性として、人として、あらためて大切なことと向き合える取材となりました。
img取材レポーター:まえだ 真悠子
ブライダルスタイリスト/カラーリスト
ウェディングプロデューサー
Te'al Bleu(ティール・ブルー) 代表
Blog:http://ameblo.jp/tealbleu/
PROページ
撮影協力:株式会社ブライトブライズ
開催本数日本一のウエディングレッスン(花嫁レッスン)をはじめ、メイクレッスン・写真講座・カラー診断・ウォーキングレッスン・心理学講座など、輝きたい女性の内面・外見磨きをサポートしています。婚活&結婚準備を応援します!「ブライトブライズアカデミー」開催中
http://bright-brides.jp/

 

 

■関西のウェディング業界で輝く女性たち 記事一覧




@kansaiwoman

参加者募集中
イベント&セミナー一覧
関西ウーマンたちの
コラム一覧
BookReview
千波留の本棚
チェリスト植木美帆の
[心に響く本]
橋本信子先生の
[おすすめの一冊]
絵本専門士 谷津いくこの
[大人も楽しめる洋書の絵本]
小さな絵本屋さんRiRE
[女性におすすめの絵本]
手紙を書こう!
『おてがみぃと』
本好きトークの会
『ブックカフェ』
絵本好きトークの会
『絵本カフェ』
手紙の小箱
海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ)
海外暮らしの関西ウーマン(台湾)
海外暮らしの関西ウーマン(イタリア)
関西の企業で働く
「キャリア女性インタビュー」
関西ウーマンインタビュー
(社会事業家編)
関西ウーマンインタビュー
(ドクター編)
関西ウーマンインタビュー
(女性経営者編)
関西ウーマンインタビュー
(アカデミック編)
関西ウーマンインタビュー
(女性士業編)
関西ウーマンインタビュー
(農業編)
関西ウーマンインタビュー
(アーティスト編)
関西ウーマンインタビュー
(美術・芸術編)
関西ウーマンインタビュー
(ものづくり職人編)
関西ウーマンインタビュー
(クリエイター編)
関西ウーマンインタビュー
(女性起業家編)
関西ウーマンインタビュー
(作家編)
関西ウーマンインタビュー
(リトルプレス発行人編)
関西ウーマンインタビュー
(寺社仏閣編)
関西ウーマンインタビュー
(スポーツ編)
関西ウーマンインタビュー
(学芸員編)
先輩ウーマンインタビュー
お教室&レッスン
先生インタビュー
「私のサロン」
オーナーインタビュー
「私のお店」
オーナーインタビュー
なかむらのり子の
関西の舞台芸術を彩る女性たち
なかむらのり子の
関西マスコミ・広報女史インタビュー
中村純の出会った
関西出版界に生きる女性たち
中島未月の
関西・祈りをめぐる物語
まえだ真悠子の
関西のウェディング業界で輝く女性たち
シネマカフェ
知りたかった健康のお話
『こころカラダ茶論』
取材&執筆にチャレンジ
「わたし企画」募集
関西女性のブログ
最新記事一覧
instagram
facebook
関西ウーマン
PRO検索

■ご利用ガイド




HOME