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■関西のウェディング業界で輝く女性たち


和田 愛さん(リボンラバーズ代表/日本リボンローズ協会代表)

和田 愛さん ​(RIBBON LOVERS(リボンラバーズ)代表 日本リボンローズ協会 代表
短大卒業後、建築・不動産関連の仕事に長年従事。 2000年ラッピング協会認定講師資格取得。 資格取得を機に個人活動も開始。オリジナルペーパーバックを考案し、ジュエリー店等ブライダル関連企業へ販売。 その後、RIBBON LOVERS(リボンラバーズ)」を設立し、リボンローズに特化したブライダルアイテム商品を販売。リボンローズ講座も開講。現在、日本リボンローズ協会の代表も務める。
リボンで創り上げる薔薇=リボンローズを中心に、オリジナルウエディングアクセサリーを企画・制作・販売。
HP:http://www.ribbonlovers.com
Facebook:https://www.facebook.com/ribbonlovers.aiwada
BLOG:http://ameblo.jp/ribbonlovers/
この仕事についたきっかけは何ですか?
幼い頃から手作りを楽しんだりラッピングするのが好きで、20歳頃ラッピングコーディネーターの資格を取ったことが大きなきっかけです。 その特技を活かして何か仕事ができないかと考えたことから現在につながっています。
リボンローズとの出会いを教えて下さい。
資格を取った同時期に、リボンを扱う卸業者の方と知り合い教えてもらったのが、リボンで巻くバラ=リボンローズなんです。 その時はまだ趣味のひとつとして、作る事だけをとにかく楽しんでいました。 仕事も全く違う業種で建築設計事務所に勤務していました。
その後、どんな心境の変化がありましたか?
資格取得後さらにラッピングの楽しさにはまり、いつしかそれを仕事にできないかと思い始めて。思い立ってから行動にうつすのは早かったですね。 まずは、紙で作るオリジナルペーパーバッグを考案して、勇気を出して飛び込み営業もしました。20代は怖いものしらずでしたね(笑) その行動がラッキーの始まりでした。

最初の飛び込み先はジュエリーショップで、店主である優しいご夫婦と出会って、なんと!こちらの希望を快く受け入れてくださったんです。 それだけでも嬉しかったんですが、その帰り、カフェでホッと一息ついていると、隣の席の見知らぬカップルに声をかけられて、「もうすぐ結婚式を挙げるんですが、引出物の袋を探していて…その紙袋売って貰えませんか?」と持っていたペーパーバッグに興味を持って貰えて! その後、何度か打ち合わせを重ね、無事納品させていただきました。 まだそのおふたりとは年賀状で繋がっているんですよ。

ジュエリーショップにはエンゲージリング用のオリジナルペーパーバッグを納品して、もうかれこれ15年になります。飛び込み営業からスタートして今も仲良くさせていただいており本当に感謝しています。 とにかくスタートダッシュがうまく行ったことで、その後も良いイメージのまま進めました。もし、最初の営業でボロボロだったら、今の自分は無かったかもしれません。
その後、環境の変化はありましたか?
5年間の設計事務所勤務を経て、一年間ワーキングホリデーでニュージーランドへ行きました。現地では、フラワーショップで働きながら大好きなラッピングを広める活動もしていました。
リボンローズの展開を本格的にスタートしたきっかけは何ですか?
年を重ねるごとに、作家として作品をもっと展開していきたいと考えるようになって。紙以上に長く保存ができる素材は無いか?と考えた末、思いついたのが、20歳頃からずっと作り続けてきたリボンローズの存在でした。 そこから日に日に「リボンローズを商品化したい」「斬新なアイテムを世に送り出す先駆者になりたい」そんな想いが強くなり、ブライダル業界への参入も考え始めました。
ブライダルに特化した理由は何ですか?
リボン=結ぶという意味が込められ、一本のリボンで作りあげるバラはきっと縁起の良いアイテムとして喜ばれるのではと考えました。 しかも、傷がつかず、長持ちして腐らない半永久的なところや、リボンの華やかさやカラーを活かせるところもブライダルにぴったりだと思いました。
リボンローズの商品化を決めた後、どんな活動をされましたか?
リボンローズを広めたい気持ちは強くあったのですが、一人での活動には限界があり、最初は細々とホームページで販売していました。 でも、ちょうど三年前頃サポートしてくれる人が現れたんです。

今やリボンラバーズにとってなくてはならない存在、河村講師です。 ホームページができた当初、友人や知り合いにメールで報告した際、真っ先に興味を持って連絡をくれたのが彼女でした。

その後はふたりで本格的に活動をスタートして一緒に進めてきました。大きな転機が訪れたのは2年前、ブライダルの広告会社と出会ったことがきっかけです。

誌面掲載や広告会社主催のイベント出展、花嫁様対象講座もスタートして、そこから一気に活動の幅が広がりました。
   写真右:和田さん/左:河村佳世さん(日本リボンローズ協会認定講師)  
お客様とのエピソードや感動秘話はありますか?
講座では、作品が完成した時の生徒さんの笑顔が本当にステキで! 「私には難しそう…」とおっしゃっていた方も、最後には「私にもできました〜!」と大きな喜びに包まれます。 面白いのは、スポーツや勉強等のようにスランプがあったり、急に上手くなったりするところ。達成した時の晴れやかな顔、気持ちの良い顔は見ていてこちらも嬉しくなります。

親御様対象講座も好評で、「娘の結婚式のために」と参加されたり、反対に、親御様へのプレゼントブーケを作られる方も。母娘で体験できる講座もあり、絆を感じる瞬間も度々あります。 家族を想う気持ちや感謝を込めて作られる姿にこちらも大きな感動をいただきます。 そういう瞬間や晴れの日に携われることは、私たちにとっても大きな幸せや原動力となっています。
仕事で苦戦したことや難しいと感じたことはありますか?
インターネットで注文してくださった方の理想にどれだけマッチした作品をお届けできるか、毎回プレッシャーはありますね。 イメージを形にするため、何度も電話やメールで打ち合わせしたり、イメージ写真のやり取りをすることもしばしば。難しくもあり、その分、やりがいも感じます。

最終的には、「実物の綺麗さにとても感動しました」というご感想をいただいて…やっとホッとできる瞬間です。 「実物の方が断然良いですね!」とおっしゃっていただく事も多く、写真で良さを伝えきれていないもどかしさも。今後も課題でもあります。

“教える”ということも難しさと学びの連続です。生徒さんによってレベルも性格も違う中、「どうすればうまく伝えられるのか」「いかにわかりやすく伝えられるか」常に考えています。生徒さんから学ぶことも本当に多いです。
ブラッシュアップのためにしていることはありますか?
感性を磨くために、美術館や作品展、その他種類問わず色んな場所を巡ります。過去には、陶芸教室にも通っていたことも。 生花やプリザーブドフラワーの本も見て研究します。見るだけでヒントを貰えますし、良い物は素直に取り入れていきたいと思っています。 アーティスト系の生徒さんも多いので、できる限り個展等に足を運び、見聞を広げるよう心がけています。
ずばり、リボンラバーズの魅力を教えて下さい。
ラッピング講座でも巻きバラを習えますが、リボンラバーズがお届けするリボンローズの魅力はとにかくフォルムが美しいところ。オリジナルの巻き方には強いこだわりを持っています。 心を込めてひとつひとつ作るバラには、重みと愛着と達成感も。 リボンがおふたりやご家族との絆を結んでいく、晴れの日にぴったりの作品です。
これからの展望や夢はありますか?
今後の展開アイデアは数多くあるのですが、今は少ない人数で活動しているので全て叶えるにはマンパワーが必要です。 そのためには、仲間を増やして行くことも重要な課題で、技術の伝承・講師育成・広報を目的とした「日本リボンローズ協会」も立ち上げました。

ありがたいことに、応援してくれる方も多く、その方々のためにも頑張らねばと思っています。 最終目標は、リボンローズを代表的なフラワーカテゴリのひとつにすること。 造花、プリザーブドフラワー、生花、そして、リボンローズ。 ブーケを選ぶ時の選択肢のひとつになって欲しい、先駆者としての一番の夢です。

今はブライダルがメインですが、気軽に取り入れて頂けるように、アクセサリーや帯飾り等の販売も企画中です。日本の伝統を大切に、「和」のアイテムも展開していけたらと思っています。 また、周りに魅力的な方が多くいらっしゃるので、コラボレーションでお互いを活かした作品作りにつなげていきたいですね。

その為には、努力をおしまず認知して貰うことから。 「すいません、三ヶ月待ちなんで…」と言える日まで(笑) ただ、変わらずにこだわり続けたいのはフォルムの美しさ。単に認知されるのではなく、美しさをもって広めて行きたいと考えています。

リボンローズといわれるものは、その高いクオリティーと共に認知されることが目標です。 あとは、変わりゆくブライダル業界をどこまでキャッチして、ニーズに対応できるか…それも大切な課題です。 一作家として、日本リボンローズ協会代表として、これからも仲間と一緒に活動していきたいと思っています。 目標が叶った後は、リボンローズの先駆者としてひたすら作品作りに没頭したいですね。
ありがとうございました。
 
幸せの瞬間をずっと残せるように…温かい想いが込められた「リボンローズ」 作品作りや講座を通じて、その魅力を多くの方に知って頂きたい!と、日々努力を惜しまないリボンラバーズの和田さんと河村さん。

お話を伺いながら熱い気持ちが強く伝わってきました。 「周りの方々の応援があるから頑張れるんです」と、気持ちひとつで日々活動されている姿にこちらも大きな感動と原動力をいただきました。 ブライダルブーケの選択のひとつとして存在する日を私も今から楽しみにしています。
取材レポーター:まえだ 真悠子
ブライダルスタイリスト
カラーリスト
ウェディングプロデューサー
Te'al Bleu(ティール・ブルー) 代表
Blog:http://ameblo.jp/tealbleu/
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撮影協力場所
リボンラバーズ「Aアトリエ」  大阪府大東市 JR学研都市線住道駅徒歩5分

 

 

 

 

 

 

 
 

 
 

 


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