関西ウーマン

小森利絵
フリーライターえんを描く

おてがみじかんライフスタイル 2024-07-17

ひろこちゃんと私のお手紙のやりとり～13通目～

40年と少し生きてきて、そのうち約33年間、ほぼお手紙だけでやりとりしている友だちがいます。幼稚園時代からの幼なじみで、私自身が意識した「はじめての友だち」の、ひろこちゃんです。

改めて考えると、私の人生にお手紙が欠かさずあったのは、ひろこちゃんのおかげかもしれません。ひろこちゃんとの積み重ねがあったから、今もなお、お手紙をコミュニケーションツールの1つとして持ち続け、さまざまな方々と日常の中で楽しむことができているんだと思ったんです。

そんなことを考える中で、ふと不思議に思ったことがあります。

ひろこちゃんとは、どうしてお手紙だけでやりとりしているんだろう。お手紙のやりとりだけなのに、どうして今もこうしてちゃんとつながることができているんだろう。

そこで、ひろこちゃんと「お手紙」をテーマにいろいろなことを話してみたいと思いました。もちろん、お手紙で、です。ひろこちゃんと私のお手紙のやりとりを連載しています。

13通目は「私からひろこちゃんへ」です（お手紙は2024年3月20日[水]に送りました）。

ひろこちゃんへ

こんにちは！　ひろこちゃんから前回、お手紙をもらったのは、2023年の夏のこと。このお手紙を書いている今は、2024年のもうすぐ春！　半年近くも経ってしまいました･･･といっても、それは「コラム上文通＆インタビュー」のお手紙で。この間にも、お誕生日のやりとり、お年賀状など、いろんなやりとりがあって！　いろんな出来事があったね。

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今回のお手紙もまた、素敵だった！　マスキングテープで飾り付けてのオリジナル便せん。ちえ宛と私宛とで全然雰囲気が異なっていて、それぞれのことを想ってくれたんだなぁって伝わってきたよ。ありがとう！

あぁー、もうすぐ春！　と同時に･･･年始にいただいたお年賀状を見ながら、ちえとひろこちゃんのことをおしゃべりしながら。今、このお手紙を書き始めました。

無事かな？　元気かな？　

コラム上文通＆インタビューでのやりとりを通して、ひろこちゃんが感じたことを教えてくれてありがとう。私もそう。このやりとりを通して、ひろこちゃんと出会った時から今までを思い出し、改めて感謝の気持ちでいっぱいで、心があたたかくなってくるよ。

母のことも思い出すし、ひろこちゃんのお母さんのことも思い出します。もちろん、ひろこちゃんのご家族のことも、おうちに遊びに行かせてもらったことも･･･そして、サーカス!!　などなど、こうしてお手紙を書きながらじっくり、ゆっくり、思い出していたよ。

いつも、そう。お手紙を書く、たった数十分の間にも、ひろこちゃんと出会った頃からのことを思い出す。写真のスライドショーのように、ひろこちゃんと過ごした時間の風景が、頭の中で流れていきます。

不思議だね。お手紙を書くたびに、そうやって過去から遡って思い出すからかな。会えない時間がどんなに長くても、深まっていくものがあるように感じるよ。それがお手紙なのかなって思ったよ。

そんなことができるのは、お手紙の相手であるひろこちゃんとも、自分とも、ゆっくりと向き合えるからかな。

これでいったん、コラム上文通＆インタビューは終わりにさせてもらうね。1通目は2022年5月30日だったから、約2年間！　こんなにも長きに渡ってありがとう！　嬉しかったー楽しかった！　これからも、よろしくね!!

2024年3月19日
小森利絵

ひろこちゃんが書いてくれた「木は生きている」って本当に。ご近所づきあいをしているおともだちの木が何本かいて。今日3月19日に出会って1年が経つ、“いつもの、ハナミズキの木”に会いに行きました。