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小森 利絵 フリーライター えんを描く
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
おてがみじかん ライフスタイル 2023-07-19
ひろこちゃんと私のお手紙のやりとり~5通目~
40年生きてきて、そのうち約33年間、ほぼお手紙だけでやりとりしている友だちがいます。幼稚園時代からの幼なじみで、私自身が意識した「はじめての友だち」の、ひろこちゃんです。

改めて考えると、私の人生にお手紙が欠かさずあったのは、ひろこちゃんのおかげかもしれません。ひろこちゃんとの積み重ねがあったから、今もなお、お手紙をコミュニケーションツールの1つとして持ち続け、さまざまな方々と日常の中で楽しむことができているんだと思ったんです。

そんなことを考える中で、ふと不思議に思ったことがあります。

ひろこちゃんとは、どうしてお手紙だけでやりとりしているんだろう。お手紙のやりとりだけなのに、どうして今もこうしてちゃんとつながることができているんだろう。

そこで、ひろこちゃんと「お手紙」をテーマにいろいろなことを話してみたいと思いました。もちろん、お手紙で、です。ひろこちゃんと私のお手紙のやりとりを連載しています。

5通目は「私からひろこちゃんへ」です(お手紙は2022年10月12日[水]に送りました)。
ひろこちゃんへ

こんにちは! お手紙、ありがとう~そして!! 7月の、私とちえの誕生日には、バースデーカードとプレゼントをありがとう! お手紙のお返事をもらってから改めてお礼を…と思ううち、あっという間に10月に。遅くなって、ごめんね。

私たち家族のことを思ってくれた高知のお土産の数々…高知のこと、ひろこちゃんとご家族のこと、高知で過ごした日々のことを思い出します。父とも、ひろこちゃんのことを話したりしながら…父とちえと私で、おいしくいただきました。トートバッグもかわいくてお気に入り。嬉しかったです。毎年、ありがとう!!
早いもので、「今年も残すところ、あと…」と言いたくなる季節になったね!

前回、私が送った手紙を受け取った日からずっと、印象に残っているお手紙について考えてくれていたんだね。「お返事すぐ書いてたのに、印象に残ってるお手紙が、多くて1つに絞れなかったー」という一文を読んで、私がお手紙を送ってから、ひろこちゃんからお返事が届くまでの、月日の重みを感じました。

印象に残っているお手紙をコピーして、共有してくれてありがとう! なつかしい!! ちえと一緒に読みながら、「ひろこちゃんと会った日のことを思い出すね」「この頃からK-POPの話をしてるやん」なんて話したよ。
あと、昔の写真。見返していたら、あっという間に時間が経つよね。ひろこちゃんからのお手紙を読みながら、私は頭の中で、入園式や遠足、お店やさんごっこ、蒸気機関車前(交通公園かな)での集合写真…などが思い浮かんできたよ(生まれてから今までたくさんの思い出がある中、特に印象的に覚えている思い出って、何か共通点があるのかな?なんて、時々考えます。未だに謎なんだけどね)。

そうそう! 「写真に写ってる私の母もすごい楽しそうでスマイル(満面の笑み)やった!」とのことだけど、私が覚えているひろこちゃんのお母さんの表情もスマイルです。会った時に写真を見せてくれるとのこと、楽しみ! 父とも、来年は「帰れたらいいね」と話しているので、また連絡するね。
今回聞きたいことは、私たちが子どもの頃は連絡手段と言えば、電話や手紙だったけれど。メールやLINEなどさまざまなコミュニケーションツールが登場する中で、どうしてお手紙のままだったんだろう?ということ。

確か、20歳前後くらいの頃だったかな。お手紙でメールアドレスを交換して、少しメールでやりとりしたことがあったような? そのやりとりは長く続かなくて、お手紙でのやりとりがメインに(最近、このコラムの内容確認の時はメールでやりとりするようになったけどね)。いろいろ便利なツールがあるのに、どうしてお手紙メインでやりとりしているのかな~?と改めて思ったの。
私は、お手紙の持つ時間というか、ペースがちょうど自分には合っていたのかなって。メールやLINEといったツールは“すぐに送れる、すぐに届く”というスピード感があって、なんか速すぎる感じがあって。あと、こうして振り返ってみると、お手紙だからこそ、今もこうしてやりとりを積み重ねられているんじゃないかなとも。

スピード感の話にもつながるけど、メッセージを受け取ってから返事を送るまでずっと思い続けていて。お手紙は、その思い続ける時間が、ほかのツールよりも長いから。なんて言うんだろう…そういうことが、なんか大事な気がしたんだよね。
ひろこちゃんはどう思う?

2022年10月11日
小森利絵

お手紙のコラージュ、とても素敵だった!! 小旅行気分。みどりあふれる場所に自転車で出かけて、そこで見つけたとっておきのカフェでかわいいドリンクを飲んで♪♪♪ 写真も撮って。夜まで満喫~~~という感じのイメージが広がったよー
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レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰

編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
 
『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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