幸せを招く世界のしるし(米澤敬)
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![]() ゲン担ぎの古今東西 信じてみたい 幸せを招く世界のしるし
米澤敬(著) 私がパーソナリティを担当している大阪府箕面市のコミュニティFMみのおエフエムの「デイライトタッキー」。その中の「図書館だより」では週に一度、箕面市立図書館の司書さんが選んだ本をご紹介しています。
今回ご紹介するのは、米澤敬(著)、出口春菜(画)『信じてみたい 幸せを招く世界のしるし』。 日々生活する中で起こるちょっとした出来事を、見過ごしてしまう人もいれば、何かのサインなのではないかと目をこらす人もいる。 なんの話かというと、いわゆるジンクス、ゲン担ぎの話です。 日本でもっともポピュラーなものといえば「茶柱が立つ」。 「単なる偶然でしょ」「よくあることでしょ」と気にもとめない人もいれば、「うわ、嬉しい!良いことあるかも」ととらえる人もいる。 どちらが良い悪いではないけれど、良いジンクスは積極的に信じる方が、日々の生活が明るくなる気がしませんか? そんな気持ちは時代や洋の東西を問わずどこにもあるようで、この本では世界中のジンクスを紹介しています。 例えばバングラディシュでは、体に虫がとまるのは、ラッキーなサインだとされているんだとか。 ヨーロッパでは白いコオロギを見ると運気上昇すると信じられていて、アメリカでは色に関係なく、コオロギが家に入ってくるだけでもラッキーとされているのだとか。 同じ生き物でも吉凶違う解釈があるのが黒猫。 黒猫が横切ると不吉ととらえる国もあれば、ニュージーランドやイギリスでは幸運の前触れと受け取る。文化の違いって面白いものですね。 ちなみに私はずっと黒猫は不吉だと感じていましたが、今は亡き黒猫のにゃろろんと出会って以来、誰がなんと言おうとも黒猫はラッキーシンボルだと信じています。 ラッキーシンボルといえば、もっとも有名なのは四つ葉のクローバー。 あの4つの葉にはそれぞれ希望、信頼、愛情、幸運という意味があるのですって。 でも驚くなかれ、さらに強力な五つ葉のクローバーもあるらしいです。 四つ葉のクローバーを見つける確率は約1万本の1で、五つ葉は一生に一度会えるかどうかの確率なんですって。 なんだか夢がありますよね。 こういった、世界中のジンクスは、まさにタイトル通り、どれもこれも「信じてみたい」ものばかり。 出口春菜さんの少し不思議なイラストも楽しめます。ゆったりのんびり楽しみたい一冊です。 ![]() ![]() 池田 千波留
パーソナリティ・ライター コミュニティエフエムのパーソナリティ、司会、ナレーション、アナウンス、 そしてライターとさまざまな形でいろいろな情報を発信しています。 BROG:「茶々吉24時ー着物と歌劇とわんにゃんとー」 パーソナリティ千波留の『読書ダイアリー』 |
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