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簡単に暮らせ(ちゃくま)

自分なりのミニマムなシンプル暮らし

簡単に暮らせ
ちゃくま(著)
まずはタイトルにびっくり。『簡単な暮らし』ではなく『簡単に暮らそう』でもない、『簡単に暮らせ』。命令形?!タイトルのインパクトにつられて読みました。

いわゆるお片づけ本ではありません。家事、家計、整理収納、ものの考え方など日常生活全般について、ちゃくまさん流の工夫や気づきが100個集められたものです。

100個の中には「ほぉ、これは良さそう」「真似してみたい」と感じるものもあれば、「私には当てはまらないな」と思うものもあり、それは読む人ごとに違うのだろうと思います。

私が最も参考になったのは「食器の減らしかた」。

数を減らすより種類を減らすべきとおっしゃるんです。つまり中華料理用の器に、和食器、サラダ用の器にスープ専用の器……というように用途ごとに置いておくのではなく、何かと何かを兼用させれば食器は減らせる、と。

確かにホテルのフルコースなら、盛り付けるお料理ごとに形の違う器が出てくることがおもてなしでしょうが、一般家庭でそれをすると食器で溢れかえってしまいます。引越しでものを減らすのに苦戦した母にこれを教えてあげたいワ。

次に参考になったのは、冬用インナーについて。

最近、肌のために下着をコットン100パーセントに変えたいと思っていたのです。お値段的にも実用的にも、すぐに買い換えられそうなインナーを紹介してくださっているのがありがたい。

ちゃくさんは寒がり克服と下着数を減らすために、コットン100パーセントを目指したそうですが、大変快適そう。さっそく買いに行こうっと。

『簡単に暮らせ』を読み終えて思ったのは、簡単に暮らすためには心の問題が大きいということ。こうすれば物が減らせますよ、とか、こうすれば結果的に節約になりますよ、という個々の項目は小さなこと。

例えば最初にあげた、食器の減らし方。

お料理ごとに特徴のある器で食べたい人が、シンプルな器を多種類の料理に使い回すためには、「この料理にはこのお皿が良いの!このお皿じゃなきゃダメなの!」という思い込みを捨てなければいけません。

それは一例で、家計にしても時間の過ごし方についても、思い込みを取り払うことができれば、あらゆることに応用が利き、簡単な暮らしは手に入りそう。

なんでも精神論、根性論にするつもりはないけれど、心の持ちようを変えることが行動を変える早道だと思いました。
簡単に暮らせ
ちゃくま(著) 大和書房
水切りカゴはやっぱり必要!「安物買い」は楽しい。アプリに頼らない生きるスキルを。自分なりのミニマムなシンプル暮らし、実践中!月間50万PVの人気ブログ待望の書籍化! 出典:楽天

池田 千波留
パーソナリティ・ライター

コミュニティエフエムのパーソナリティ、司会、ナレーション、アナウンス、 そしてライターとさまざまな形でいろいろな情報を発信しています。
BROG:「茶々吉24時ー着物と歌劇とわんにゃんとー」

パーソナリティ千波留の『読書ダイアリー』
ヒトが好き、まちが好き、生きていることが好き。だからすべてが詰まった本の世界はもっと好き。私の視点で好き勝手なことを書いていますが、ベースにあるのは本を愛する気持ち。 この気持ちが同じく本好きの心に触れて共振しますように。⇒販売HPAmazon



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