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新世界(西野 亮廣)

信用がお金を生む世界へ

新世界
西野 亮廣(著)
お笑いコンビ キングコングの西野亮廣さん。最近は絵本作家としての側面プラス、ビジネス書の著者としても信頼を得ていらっしゃいます。

以前、読んだご著書『魔法のコンパス』に ひどく感情を揺さぶられたので、新刊『新世界』も拝読しました。

まずはお金の話。

『魔法のコンパス』でも、日本でお金の話がタブーなのはおかしいと書いておられました。

生きていくのに必要なものなのに、それを教えないなんておかしいと。

『新世界』ではさらに言葉を足しておられます。

自分の夢を叶えるためにお金が必要なのはもちろんだけど、それ以上に、自分が大切にしている家族や仲間、モノを守るため、お金が必要なのだと。

だからお金の話をするのは決して卑しいことではないし、お金の話から逃げてはダメだとおっしゃる。

さらにその大事な「お金」を生み出す方法が、従来とは変わってきていることを学ぶべきだと西野さんはおっしゃる。

例えば、クラウドファンディングのように、不特定多数の人に出資してもらって物事を達成する方法が出来てきました。

これはクラウドファンディングをしている人を信用して、その夢を叶えてあげようとお金を出す仕組みです。

つまり信用がお金を生む時代になったということ。

まだ理解が追いつかない人たちから、「他人の金をあてにするな」といった批判的な意見をぶつけられることがあるけれど、この流れは止まらないだろうとおっしゃっています。

もう若くはない私にもその流れはわかる気がします。

だとしたら、今後はお金を貯める「貯金」より、信用を貯める「貯信」に励むべしとのこと。

『新世界』には信用されるシンプルなルールも惜しみなく書かれています。

それは「嘘をつかない」こと。

なーんだ、そんなこと?と思われるかもしれません。

私も軽く笑いました。

でも続けて読んでいると嘘をつかずにいることが、それほど簡単なことではないとわかり、顔が引き締まりました。

たとえとしてあげられていたのは、芸人さんたちの食レポ。

スポンサー提供の番組で、美味しくないものを食べた時、正直に「おいしくない」と言えるだろうか、というのです。

おそらく言えません。

これに近いことがどんな職業の人にも起こりうるはず。

そんな時、嘘をつく自分に対して、「これは仕事だから仕方がない」という言い訳を許してはいけないというのです。

嘘をつかずにすむ方法を見つけるべきだと。

その具体的な方法は『新世界』を読んでください。

ところで私は自分が読む前に『新世界』の感想を検索してみました。

すると「泣いた」「ジーンとした」という意見が多くて、腑に落ちませんでした。

一応ビジネス書のカテゴリーに入っているのに、どこに泣くところがあるんだろうと思ったのです。

ところが、確かにジーンとするポイントがありました。

それは「言葉」について語られた最終章。

もし言葉が有限だったら、という仮定の話が出てくるのです。

あなたはあと〇〇文字しか言葉を使えないよ、と言われたら、何を喋ります?

私なら、家族や友人、お世話になった人たちに会いにいって、許された文字数ぶん「ありがとう」って言いたいなと思いました。

そう思うとなぜか泣けてきましてね。

もし言葉に限りがあるなら、汚い言葉やくだらない中傷で貴重な文字数を費やす人はおそらくいないだろうとおっしゃる西野さん。

本当に、そうだと思います。

でも言葉ってタダだし、限りがないのが普通ですよね?

言葉に現実的な重みを持たせる方法も『新世界』には書かれていました。

ウルウルくるけど、やっぱりビジネス書だわ。精神論に終わらず、ちゃんと方法がある。あらゆる年代の人に読んでもらいたい本です。

ちなみに『魔法のコンパス』の感想はこちらで読んでいただけます。
千波留の本棚 『魔法のコンパス』(西野亮廣)
新世界
西野 亮廣(著)
KADOKAWA
挑戦するたびにバッシングされそれでも失敗と成功を積み重ねてきたキングコング西野が向き合い続けるお金と信用、そして未来の生き方の具体的戦略。 出典:楽天
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池田 千波留
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コミュニティエフエムのパーソナリティ、司会、ナレーション、アナウンス、 そしてライターとさまざまな形でいろいろな情報を発信しています。
BROG:「茶々吉24時ー着物と歌劇とわんにゃんとー」

パーソナリティ千波留の
『読書ダイアリー』

ヒトが好き、まちが好き、生きていることが好き。だからすべてが詰まった本の世界はもっと好き。私の視点で好き勝手なことを書いていますが、ベースにあるのは本を愛する気持ち。 この気持ちが同じく本好きの心に触れて共振しますように。⇒販売HPAmazon

 



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