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■関西ステキ女子インタビュー


中本 千尋さん (フードデザイナー)

人気のファッション雑誌、CLASSY(クラッシィ)(光文社)やTVなど、たくさんのメディアに出演されていて、女性に大人気のフードデザイナー中本千尋さんにインタビューしました。

中本 千尋さん
フードデザイナー
幼少の頃、家族にサプライズ朝食を作りすごく喜んでもらった経験からお料理の楽しさに目覚める。高校生の時に憧れていたフランス料理店に勤め始め、料理の世界に魅せられる。大学在学中に調理師免許を取得。

卒業後、某大手料理教室の講師や、大学の調理師クラスでアシスタント講師を勤める。その傍ら、フードデザイナーとしてレシピ連載や、料理教室、ケータリングサービスなどを行う。
また、『enjoy eat+』という食から繋げるライフスタイルワークショップを主宰。
4月中旬からは野菜カレーケータリングを開始されるそうです。
詳細はこちら:フードデザイナー中本千尋オフィシャルブログ
ファッション雑誌「CLASSY」などたくさんのメディアに出演されていらっしゃいますが、現在の主な活動を教えて下さい。
主には、料理研究家・フードデザイナーとしてお仕事をしています。そして、今進めている事業が新ブランドの立ち上げです。もともと傘やエプロンなどの雑貨も取り扱う文房具店から新ブランドとして料理グッズなどの企画提案を担当させて頂いています。予定では、2014年の夏あたりに商品化したいと考えています。また、ケータリング事業や料理教室も行っています。
モデルのお仕事は、たくさんの事をされている中での一面なのですね。
食を軸にしたお仕事というのは、なにかきっかけがあったのですか?
もともと食べることは好きでしたし、幼少期に見ていた母の料理姿や料理中の音も好きでした。なので今でも仲の良い弟を、お手伝いやお客様に見立ててままごとをしたり、ごっこ遊びをしてたことが始まりだと思いますね。
幼少期に感じていたことが今に繋がるのは、すごいですね!
実際には、高校時代に料理への道を希望して先を考えた行動に移しました。そのきっかけとして、17歳の時に見た家の近くのフランス料理店のアルバイト募集でした。

実際は20歳からが対象募集だったのですが、電話でお願いして面接をしていただいて無事採用されました。就職する前日まで約3年間、そのお店でアルバイトをしていました。

大学は調理を専門に学べる短期大学を選び、高校時代も大学時代も生活は、学校かアルバイトでしたね。
料理への道としっかり決めてから、生活が180度変わったようですね。
そのフランス料理店は昔から興味があったお店だったのですか?
家から近いので、昔から「どんなお店なんだろう」と興味はあったものの、フランスの旗もなく高そうなお店だったので、いつも窓から覗いては「?」が浮かぶお店でした(笑) 実際に入ってみると経験者の方も多く、大変厳しくて、辞めたくなる時も正直ありました。しかし今思えば勉強するにはとてもいい職場で、調理業界の厳しさを肌で感じることのできる環境でした。また、自分という人間を知れたのも、その環境のお陰だったと思います。
「自分という人間」とは?
料理の作業中、ある作業をしながら別作業もしなければいけない。頭をフル回転させて精一杯なのに、傍から見れば「もっと出来る」と、客観視した意見がストレートに頂くことが出来る環境でした。そのなかで自分の行動を振り返ってみて、自分という人間を知れた気がします。
なるほど。環境にも気づき、自分にも目を向け気付く、ということですね。
お客様は美味しい料理を求めて来店される。だから料理をして提供する。価値が問われるのは、この当たり前とする前提をこなした先の行動である、と。作業も同様に、言われたことをするのは当たり前であり、それ以上の事をする。ここで言う「それ以上」とは、教わるものではなく感じなさい、と言われたことを思い出します。
学校では教えてもらえない「感じる」勉強だったのですね。そのフランス料理店では就職する前日まで働かれていたそうですが、就職する際はやはり、調理人という選択肢だったのですか?

いいえ、調理人としてではなく、大手料理教室の講師という道を選択しました。私が勤務したい業態だとなかなか休みもとれず、ただがむしゃらに働く。女性に生まれたからこそメイクにファッションにと今を楽しみながらスキルアップしたいと思いました。自分の希望する労働条件をふまえた選択でした。
実際に就職されてみて、「感じる」勉強はありましたか?
実際の仕事内容は料理をするよりも8割が営業でした。なので、人と関わらず調理場にいる働き方しか知らなかった私は、話すことすら恥ずかしかったことを覚えています。でもだんだん仕事に慣れてくると、人との関わりが楽しくなり、自分の授業を知ってもらうためにも、口コミなどの大切さ、人との関わりの大切さを感じました。
「教える」ことは前から得意だったのですか?
「教える」ことは料理教室に就職してから始めたことです。なので、「教える」ことは料理をする以上に難しいと思いました。「教える」ことは料理とは違い、味という結果で明らかに失敗かどうかが分からないからです。失敗した人が教えるのは失敗で、失敗して自分なりの工夫で成功した人が教えるべきだと、一通り失敗してきた私は思いますね。
それを活かして、次はご自身の母校である短大において先生として働くようになったのですね?
活かすというよりは、短大時代からお世話になっていた教授からのお声掛けがきっかけで、教授のお手伝いとして働いていました。今思えば料理教室での営業スキルを活かして、学生が普通の授業をより面白く感じられるために授業展開の提案をしていたと思います。
提案すること・新しいことを企画することは以前から得意だったのですか?
新しいことの提案よりも、元々あるものをアレンジする提案は得意ですね。授業でも、基本となる授業として成り立たせながらも、楽しく学ぶための提案をしていたので、得意だと思います。そのアレンジが得意であることがきっかけで、今のケータリングという仕事に続いていると思います。
ケータリングとは具体的にどのようなお仕事なのですか?
アレンジそのものです。出来たお料理を一口サイズにして、その一口サイズで料理を表現する。これは短大の教授助手のときに、実際やってみて自分に合っていることに気づきました。
多くの経験が、今の多くのお仕事に繋がっているのですね。
はい。チャンスはみんな平等にあると思います。その中でチャンスをモノにできる人は、常にキャッチできる態勢でいるからだと思うのです。だから何事も、マイナスに頭の中だけでリスクを考える前に、アクション(行動)することが大事だと、多くの経験から学びました。

その態勢作りのなかでも、周りの環境が重要だと思います。何かを決めるとき、周りに意見を聞ける環境にあれば、客観視した意見をふまえた上で物事を多角化して捉えられ、自分の意見として形成できるのだと思います。悩み相談と同様ですね。
そうした周りの環境が、今の活動や中本さんご自身の生き方に影響しているのですね。
はい。そのお陰で、自分の思い描いてきた流れで、いままで過せてきていると思います。お仕事もプライベートも。
今後はどんな計画がありますか?
結婚もしたので、子どもは欲しいと考えています。でも子どもを授かる前の、動ける今だからこそのチャンスを活かして、もっと多くのことを自ら発信して行きたいです。
その発信ツールとしてブログなどSNSも活用されていますね。
はい。主にブログですね。モデルをしていて、あるライターさんが、書くことで「気付く」ことに繋がる、というお話を伺ってブログを始めました。なので実際のブログでは、「気付き」はもちろん、セミナーのことや最近の出来事など様々なことを更新しています。
では、この記事を見て下さっている女性の方々にメッセージをお願いします。
アクションするにも、女性一人では心細い面もあるかもしれません。しかし周りの環境と一緒に動くことでチャンスを掴んで下さい。女性は結婚や出産などたくさんの転機があるので、「今しかできないこと」が多いと思います。

だからこそ、その時その時のチャンスをモノにして、思い描く流れのなかで優先順位をつけていくと、スムーズな流れになると思います。また、周りの環境と共によりスムーズな流れで進むためにも、思ったことを身近でも周りに発信して、気付いてもらうことも大切だと思います。
中本さん、多くの“気付き”をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
 
モデルだけでなく料理など多彩に自分自身を表現されている中本さん。「伝えよう」とする気持ちが中本さんの目から感じ、普段勉強している文字での表現とは異なった新たな面白さを学び、「感じる」勉強になりました。女性だからこその転機を大切に「今しかできないこと」を行動に移す。そのポリシーが毎日を今以上に楽しくする。中本さんの笑顔に私もそんな毎日を楽しみたいと思います。
img取材レポーター:山部さくら
追手門学院大学 経営学部
大学広報スタッフとして、OB・OG企業訪問などの取材活動をしながら、さまざまな学生団体の活動にも参加。
2013年度/2014年度 箕面勝尾寺 福娘
2013年度 心斎橋筋商店街「心斎橋トップレディ」として活躍

 

 

 


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