関西ウーマン

小森利絵
フリーライターえんを描く

おてがみじかんライフスタイル 2024-02-21

ひろこちゃんと私のお手紙のやりとり～9通目～

40年生きてきて、そのうち約33年間、ほぼお手紙だけでやりとりしている友だちがいます。幼稚園時代からの幼なじみで、私自身が意識した「はじめての友だち」の、ひろこちゃんです。

改めて考えると、私の人生にお手紙が欠かさずあったのは、ひろこちゃんのおかげかもしれません。ひろこちゃんとの積み重ねがあったから、今もなお、お手紙をコミュニケーションツールの1つとして持ち続け、さまざまな方々と日常の中で楽しむことができているんだと思ったんです。

そんなことを考える中で、ふと不思議に思ったことがあります。

ひろこちゃんとは、どうしてお手紙だけでやりとりしているんだろう。お手紙のやりとりだけなのに、どうして今もこうしてちゃんとつながることができているんだろう。

そこで、ひろこちゃんと「お手紙」をテーマにいろいろなことを話してみたいと思いました。もちろん、お手紙で、です。ひろこちゃんと私のお手紙のやりとりを連載しています。

9通目は「私からひろこちゃんへ」です（お手紙は2023年3月9日[木]に送りました）。

ひろこちゃんへ

こんにちは！　前回、お手紙をもらってから、しばらく間が空いてしまったけれど。その間に、娘の高校受験があって、その報告・お礼のお手紙を書いて、ひろこちゃんからお祝いのお手紙をいただいたりして。ずっとやりとりしている感がありました。

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毎回、雰囲気いろいろな封筒デコレーションをありがとう！　今回はフランスな雰囲気。えんぴつかペンでしゅしゅしゅとおしゃれに描いた絵のような。シールでデコレーションするのも楽しいね
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1月のひろこちゃんのお誕生日、プレゼントを喜んでもらえて嬉しいです。娘と一緒に、ひろこちゃんのことを思い浮かべながら、わいわい、うきうき、選びました。そんな気持ちも、想いも含めて、受け止めてもらえて、嬉しくて。

ひろこちゃんが、私の質問「お手紙だけのやりとりで、ここはもどかしいなぁとか、嫌だったなぁとか、かなしかったなぁ、つらかったなぁ、もっとこうだったらなぁと感じること、感じたことはあるかな？」に対する答えとして、「お手紙を相手が書いてくれているということ自体が、尊くて、本当にありがたいと、いつも、思っている」と書いてくれていたけど。

そんな気持ちでいてくれている、ひろこちゃんだからこそ、こうして楽しいやりとりができているんだなぁって、続いているんだなぁって思いました。

また、気持ちを伝えたいと思える相手がいることも、その気持ちを受け止めてくれる相手がいることも、気持ちを伝えたいと思ってもらえることも、その気持ちを受け止められることも、幸せなことなんだなぁということにも気づけたよ！　ありがとう!!

ふと、気になったのだけれど。ひろこちゃんがお手紙を書く時に大切にしていることってある？

私はなんだろう・・・気持ちや思いを伝えることかなぁ。この頃は以前にも増して、気持ちや思いをしっかりどっしり伝えることができたらいいなぁと、言葉を尽くしたり（ところどころ、フキダシで書き足したり）、言葉では表現しきれない気持ちや思いを表すために下手ながらも絵を描いたりしているかなぁ。

2023年3月9日
小森利絵