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小森 利絵
フリーライター えんを描く

おてがみじかん ライフスタイル 2023-02-15
my favoriteおてがみアイテム①『100枚レターブック』

お手紙を書く時間をさらにわくわくさせてくれるアイテムを、時折り紹介していきます。

第1回目は『100枚レターブック』(発行元:PIE International)シリーズ。つるつる・ざらざら、まっしろ・クリーム・黄色いクラフト紙といった質感も色も異なる紙に、テーマごとに数種類の絵柄が印刷された紙100枚を1冊に綴じた本です。1枚ずつを切り離してメッセージを書き綴れるようになっています。
私がこのシリーズを知ったきっかけは、「お手紙とわたし」でお話をうかがった楢村久子さんが数年前、当時小学生だった私の娘に『かわいいパン レターブック』をプレゼントしてくれたことでした。

パンをテーマにした1冊で、かわいい・おいしそう・シュール・ユーモアたっぷりという、さまざまなタイプのイラストや写真の絵柄を1枚1枚見ながら、「かわいい♪」「この1枚はくすっと笑ってもらえそう」など妄想が膨らみ、娘以上に私がときめいたのを思い出します。

私のお気に入りポイントは、
●1冊あれば1通のお手紙が出来上がるから、「書きたい!」「伝えたい!」気持ちを後押ししてくれる
●いろんなクリエイターが描いた、いろんな絵柄が、伝えたいことや気持ちをより表現してくれる
●1枚から「こうしたらおもしろそう!」というアイデアが膨らみ、“わくわく”もちりばめられる
です。

それでは、私の日常の中での『100枚レターブック』シリーズの楽しみ方やおすすめの本、アレンジ方法などを紹介していきます!
私にとって『100枚レターブック』はお出かけの“おとも”
『100枚レターブック』シリーズを持っていて、私が特に重宝している場面が外出時なんです。「今日はカフェに立ち寄って、ひとり時間を楽しむかも!」という日は持って出かけます。

私は家でより、カフェでお手紙を書きたい派。家にいる時はどうしても目の前のことを優先してしまい、「お手紙はまた落ち着いた時に」と後回しにしがちです。それが、カフェでならあったかいカフェオーレやチャイティーラテを飲みながら、のんびり&ほっこりした気持ちで、お手紙を書こう…お手紙を通して相手と向き合おうという気持ちになれます。
出かける時、レターセットなら、ほかの荷物との兼ね合いも見て、持って行くとしても2~3種類程度。出かける前の気持ちで選ぶので、「書こう!」という時の気持ちと異なることがしばしばあります。また、だんだんと入れ替えるのが面倒くさくなってきて、いつも同じレターセットを持ち歩くようにもなるんです。

それが『100枚レターブック』ならさまざまな絵柄の紙が綴じられているので、1冊で十分。外出先でも、書く時の気持ちやその時に「書きたい!」と顔が思い浮かんだ相手に合わせて選ぶことから、楽しめています。
全28冊。「この世界観、好き!」とお気に入りが見つかる
これまで『くだものレターブック』『きのこレターブック』『おとぎの国の花と動物たち 100枚レターブック』『日本のレトロ図案 100枚レターブック』『パリの紙 100枚レターブック Season Paper Collection』といった全28冊で展開されています。

私のおすすめを3つ、ピックアップしてみました!

①『花ことば100枚レターブック』
https://pie.co.jp/book/i/5185/

20人のイラストレーターが、四季の花々が持つストーリーからイメージを広げて描いた「100種類」の花の絵柄。巻頭には、花の名前、季節、花言葉が紹介されています。
手紙を送る季節の花
手紙を送る相手が好きな花
自分の気持ちを表す花や花言葉
…など、花と花言葉に想いや気持ちをプラスして贈ることができていいなぁと思います。

花占いみたいに、「お手紙を書く時にぱっと心惹かれた1枚」を選んで、何の花か、その花言葉、そこから思ったことなどを書いても楽しいですね。

たとえば、こんな絵柄があります。
②『おやつとごはん100枚レターブック』
https://pie.co.jp/book/i/5141/

16人のクリエイターが描いた「おやつとごはん」をテーマにした50柄(1柄につき、2枚収録)。いちごがボリューミーなフルーツサンドや、口のまわりにシュガーがたっぷり付きそうなドーナツ、緑茶を片手にほっこりしたくなる和菓子、キャンプの思い出に浸れそうなカレー、一つひとつの美しさに引き込まれる貝類、口いっぱいに頬張りたくなるおにぎりなど、見ているだけでおなかがすいてきます。
お誕生日を祝いたい相手には、ろうそくが並んだいちごのショートケーキ
今度カフェでおしゃべりしたいなという相手には、1杯の珈琲
「暑いねー」という季節なら、アイスクリームやゼリー、ビール
「寒いねー」という季節なら、おでんやチョコフォンデュ
…など、絵柄との組み合わせ次第で、楽しいメッセージを表現できそうです。

たとえば、こんな絵柄があります。
③『100枚レターブック』
https://pie.co.jp/book/i/4451/

25人のクリエイターによる50柄(1柄につき、2枚収録)。クリエイターそれぞれの世界観が広がっています。まるで絵本を読んでいるような気持ちになってくるんです。
今の気持ちに合うこの1枚で、あの人に向けてお手紙を書きたいな
この世界観、きっとあの人が好きだと思う
この1枚とあの1枚を組み合わせたら、物語が生まれそう
…など、お手紙の相手やその時の自分の気持ち、伝えたいことなどに合わせて、「ああ、これがいいな」と感性で選べる感じです。

たとえば、こんな絵柄があります。
ちょっとした工作! 手を動かしてつくる楽しみも
「レターブック」という名前がついていますが、1枚の便せんとして使う以外にも、さまざまな楽しみ方があります。

たとえば、絵柄に応じて半分に切って一筆せんにしたり、封筒や追伸用のミニレターをつくったり、無地のポストカードにコラージュしてオリジナルカードに変身させたり。お手紙アイテムのほかにも、お気に入りの1枚を額に入れて飾ったり、贈り物のラッピングに活用したり、絵柄を切り抜いて両面テープをつけてシールにしたりなど、アイデア次第でさまざまな楽しみ方ができるように工夫されています。

『100枚レターブック』公式Instagramで、1枚を使ったさまざまなアイデアが紹介されています。その中からお手紙に関するもので、次の3つを試してみました。

①トレーシングペーパーの封筒と組み合わせる
https://www.instagram.com/p/CVmQidSNZH6/

絵柄が素敵なので、それを見せたい! 透けて中身が見えるトレーシングペーパーの封筒に入れたら、絵柄によっては幻想的な雰囲気が広がりますし、上品な雰囲気が出ます。元気、パワフル、はつらつなイメージの絵柄なら、透明のビニール製の封筒に入れると楽しい雰囲気になりますね。
しかし! トレーシングペーパーの封筒をお店で探してもなかなかないんです。トレーシングペーパーそのものは見かけるので封筒を自作したり、封筒までつくらなくてもお手紙を包んで透明のビニール製の封筒に入れたりするのでも、いい感じになります。
②ちらりと中の便せんのイラストをのぞかせる
https://www.instagram.com/p/CLk-oU_B5mn/

「①」と同じで、素敵な絵柄を見せるために、封筒に小窓をつくる方法です。すべてを見せない、ちらりとだけ見せる、この感じが詩情的です。また、小窓の形によって、出せる雰囲気も変わってきます。どんな形に切り抜こうか、絵柄に合わせて楽しい仕掛けができますね。
小窓をつくる時は、封筒の中にカッターマットを入れて、デザインナイフというペンみたいなカッターナイフを使いました。デザインナイフならフリーハンドで自由に描くみたいに切り抜けるので楽しいんです。

文字を切り抜いてみました。
「いいひび」…読めますでしょうか?
③封筒をつくる
https://www.instagram.com/p/CHO8esahEuC/

『100枚レターブック』の中には、封筒やポチ袋などをつくるための型が入ったものもありますし、手づくり封筒を簡単に作成できる型が文具店等で販売されているので、それを1つ持っておくと便利かもしれません。

私の場合は面倒くさがりなので。ハサミやノリを使わずに簡単につくれないかなぁと試してみて、「折ってマスキングテープで貼る」というシンプルなつくりの、こんな封筒をつくってみました。封筒っぽい形に折って、両端をマスキングテープで貼っただけです。それでもいい感じに見えるのは、紙のおかげですね。
カフェでお手紙を書いて、その場で封筒もつくって、郵便局やコンビニで切手を買って貼って、郵便ポストに投函! 「また家に帰ったら」「また後で」とはならず、「思い立ったが吉日」を後押ししてくれるところもお気に入りです。おかげで、伝えられた気持ちがたくさんあります。

引き続き、「こうしたらどうだろう?」を膨らませていきたいです! “わくわく”は続きます。
profile
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰

編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
 
『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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