おてがみじかん
ライフスタイル 2021-01-20
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
コロナ禍の年賀状を通して気づいたこと |
今年、親しい方々へ向けての新年のあいさつをどのような方法で行いましたか? コロナ禍でもあるため、いつもなら「対面で」という方々とも、そうできなかったということもあるのではないでしょうか。
対面や電話、年賀状、メール、LINE、SNS、さらにはZOOMなど、さまざまなツールがあります。私は相手に合わせて、それらのツールを使い分けていますが、今でもメインにしているのは年賀状です。いただいた年賀状を見ながら、お一人おひとりに向けて年賀状を書く時間は、年末年始の特別な時間になっています。
この1年のさまざまな出会いやおもしろいご縁にときめいたり、振り返る中であの人やその人の想いや心配りなどに改めて気づいたり、感謝の気持ちを改めて伝える機会になったり、長いおつきあいの方であれば、出会った日までさかのぼって思い出し、今もこうしてつながっていることが嬉しくなったり。
年賀状だけのやりとりになっている人もいます。
「もしかしたら、私が送っているから、それに付き合ってくれているのだろうか」と送るのを控えてみると、その方から届いて、慌てて送るなんてこともありました。
年賀状のやりとりだけになっていても、それがいい距離感の方もいますし、たった一言、二言でも1年2年と積み重ねるうちに深まっていく話題があったり、毎年「今年こそは会いたいですね」と書きながら、なかなか会えずにいても、「やっぱり、今年こそは!」と十数年ぶりに再会したりすることもあります。
そんな心躍る楽しい出来事もあるから、やりとりが続く限りは、このつながりを大切にしていけたらいいなと思うんです。
対面や電話、年賀状、メール、LINE、SNS、さらにはZOOMなど、さまざまなツールがあります。私は相手に合わせて、それらのツールを使い分けていますが、今でもメインにしているのは年賀状です。いただいた年賀状を見ながら、お一人おひとりに向けて年賀状を書く時間は、年末年始の特別な時間になっています。
この1年のさまざまな出会いやおもしろいご縁にときめいたり、振り返る中であの人やその人の想いや心配りなどに改めて気づいたり、感謝の気持ちを改めて伝える機会になったり、長いおつきあいの方であれば、出会った日までさかのぼって思い出し、今もこうしてつながっていることが嬉しくなったり。
年賀状だけのやりとりになっている人もいます。
「もしかしたら、私が送っているから、それに付き合ってくれているのだろうか」と送るのを控えてみると、その方から届いて、慌てて送るなんてこともありました。
年賀状のやりとりだけになっていても、それがいい距離感の方もいますし、たった一言、二言でも1年2年と積み重ねるうちに深まっていく話題があったり、毎年「今年こそは会いたいですね」と書きながら、なかなか会えずにいても、「やっぱり、今年こそは!」と十数年ぶりに再会したりすることもあります。
そんな心躍る楽しい出来事もあるから、やりとりが続く限りは、このつながりを大切にしていけたらいいなと思うんです。
コロナ禍の今年、年賀状を送ろうか、寒中見舞いにしようかを迷いました。
大変な状況の中、「あけましておめでとうございます」といったお祝いの言葉を伝えることに、少しひっかかるものがあったからです。私が年賀状を送ろうとしている方々の中には、このコロナ禍でしんどくて大変な思いをされている方がいるかもしれないから、手放しでお祝いの言葉を伝えてもいいものだろうかなど悩みました。
ネットで検索してみると、同じように思っている人はいて、人それぞれ、さまざまな想いや意見を持っているのが見えてきたんです。
最終的に、コロナ禍に限らず、毎年さまざまなことがあると思い至り、年賀状を送ることに決めました。ただ、これまでの年賀状と変えたところがあります。それは「あけましておめでとうございます」といったお祝いの言葉は書かないことでした。
大変な状況の中、「あけましておめでとうございます」といったお祝いの言葉を伝えることに、少しひっかかるものがあったからです。私が年賀状を送ろうとしている方々の中には、このコロナ禍でしんどくて大変な思いをされている方がいるかもしれないから、手放しでお祝いの言葉を伝えてもいいものだろうかなど悩みました。
ネットで検索してみると、同じように思っている人はいて、人それぞれ、さまざまな想いや意見を持っているのが見えてきたんです。
最終的に、コロナ禍に限らず、毎年さまざまなことがあると思い至り、年賀状を送ることに決めました。ただ、これまでの年賀状と変えたところがあります。それは「あけましておめでとうございます」といったお祝いの言葉は書かないことでした。
「どうしようかな」と悩みながら、過去にいただいた年賀状を見て気づいたのは、必ずしも「あけましておめでとうございます」といったお祝いの言葉を入れている人ばかりではないということ。同時に、私はこれまで勝手に「新年のあいさつとしてお祝いの言葉を入れること」を必須条件のように、自分に課してきたことに気づきました。
そのほかにも、「年賀状は年が明けてから書く」「届いた年賀状に対して送る」などさまざまなスタイルで楽しんでおられる方々もいます。
人それぞれ、自分の気持ちとフィットする方法やスタイルで楽しんでおられるのだと思ったんです。
そのほかにも、「年賀状は年が明けてから書く」「届いた年賀状に対して送る」などさまざまなスタイルで楽しんでおられる方々もいます。
人それぞれ、自分の気持ちとフィットする方法やスタイルで楽しんでおられるのだと思ったんです。
私にとって年賀状は儀礼的に書いているものではなく、相手を想い、心を込めて書いているものですし、自分自身が楽しんで書いているものだから。大切にしたいのは、自分の気持ちとフィットするかどうか。そうすることが、相手とちゃんと向き合うことにもつながっているのではないかなと思います。
このことは年賀状に限らず、さまざまな場面で言えることです。
中には「自分の気持ちとは違うけれど、こうすることが好ましいから」という選択をせざるを得ない場面も多々あるでしょう。そんな中でも、自分の気持ちに少しでも近づけるためにできることはないかなど、模索できたらいいなと思いました。
2021年度の年賀状を書きながら気づいたことです。
このことは年賀状に限らず、さまざまな場面で言えることです。
中には「自分の気持ちとは違うけれど、こうすることが好ましいから」という選択をせざるを得ない場面も多々あるでしょう。そんな中でも、自分の気持ちに少しでも近づけるためにできることはないかなど、模索できたらいいなと思いました。
2021年度の年賀状を書きながら気づいたことです。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ
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