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小森 利絵
フリーライター えんを描く

おてがみじかん ライフスタイル 2016-11-25
また、届く。そのときめき感

タイ・アンパワーの写真家のポストカード。お手紙好きの友人がゆずってくれたもの。

文通歴26年になる、友だちがいます。
幼稚園からの幼なじみです。

文通のきっかけは、私が高知県から兵庫県に引っ越した時に届いた1枚の葉書でした。

そこから年賀状や暑中お見舞い、いつの頃からか、お手紙のやりとりがはじまり・・・

30代半ばにさしかかろうとしている今もつながっているなんて!

そのきっかけとなった葉書はこちらです。

「りえちゃん(私)のゆめをみたよ」という、とてもかわいらしいもの。

・・・と書きながら、受け取った当時は小学1年生でしたから、その葉書を受け取ったことも、こうして残っていることも、すっかり忘れていました。

それが今年のはじめに偶然、引き出しの奥から見つけたんです。
びっくりしました。

阪神淡路大震災で、以前の住居から仮設住宅へ、仮設住宅から復興住宅へと、2度も引っ越しているから、整理したり片づけたりしているはずなのに、今まで全然気づかなくって。

そんななかでも、ずっとあったのだろうなあと思うと、不思議で、いとおしくなりました。

小学4年生の時に亡くなった母が、私が大人になった日のことを想って、大切に残してくれていたのだろうと、だから、ちゃんと今、私のもとに、また届いたのだと思いました。

その友だちに「こんな、素敵なお手紙をくれていたんだよー」とコピーして送ったら、今度はこんなにも懐かしいものを送ってくれました。

幼稚園時代のクラス便りです。
懐かしい!友だちのお母さんが保管してくれていたそうです。

「せんせい、さようなら」「せんせい、ありがとう」というメッセージが並ぶ中、「ぼくわむしばがきらいです」。

「この子は一体どんな子だったんだろう」など思いながら、当時のことを思い出しました。

お店屋さんごっこで焼き芋屋さんをやったこと、

敬老の日に近所のお年寄りを招待して一緒にお茶を飲んだりお菓子を食べたりしたこと、

お誕生日会のおやつが大好きだったこと・・・など。

この1通のお手紙をきっかけに、自分のなかにあったさまざまな思い出に、光を当てることができました。

手紙も、お便りも、こういう紙モノはいいですね。

偶然見つけてしまうトキメキ感があります。

部屋を片付けていて、押入れを整理していて、ひょんなところから見つけちゃうことがあります。

懐かしさのあまり、ついつい、片づけ途中で思い出に浸ったりしてしまうのですが(笑)。

そんな時間もなかなかよいものです。
 
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター/お手紙イベント『おてがみぃと』主宰
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。HP:『えんを描く』

 『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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