関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

今年の秋はホームパーティを自宅でひらきました。
12時から18時まで何時に来て何時に帰っても良いというオープンハウスパーティなので
人が来たり帰ったりするアメリカではよくあるカジュアルなパーティです。

沢山の生徒の方達や講師達が家族を連れて遊びに来てくれて
皆さんに楽しかったと言ってもらえて大成功に終わりました。

私はホームパーティを何度かひらいた事があったので
上手く出来る自信があり、何も心配していなかったのですが、

日にちが近づいてくるにつれ
だんだんナーバスになってきて
パーティの前日は色々な小さい事まで不安になりはじめ、
不安に感じだすと不安が恐怖に変わり心配と恐怖心で頭がパンパンになってしまい
もう夜も眠れない状態になってしまいました。

20～30人もの人が家に入れるだろうか？
3歳の息子が興奮しすぎて迷惑をかけてしまわないだろうか？
食べ物のメニューをもう一度練り直すべきではないだろうか？
皆が楽しかったと思えるアットホームなパーティになるだろうか？
あげだしたらきりがない不安と心配。

そんな時私が頭を切り替えるためにする事は
不安が的中したとして最悪どんなことが起きるのか？と自分に質問する事です。

不安のベールの奥にいるその恐怖の正体と向かい合ってみるのです。

そうすると大概、
何だそんなに対した事ではないという事に気がつけて
不安や恐怖心が驚くほどうすらぎます。

私のパーティの不安で例えると
最悪、皆が同じ時間帯に来て家は人で満員になり、
私は一人一人と接客出来なくなり、
ゲストは皆初対面ながら隣に居合わせたゲスト同士で会話をはじめる。
息子は興奮して床で泣きじゃくりひっくり返ってしまうし、
子供達が大人の間をすり抜け家中を走り回る。

それはアメリカの友人宅で行われていたパーティで見かけた光景そのもの。

そしてこのホストがゲストへのコントロールの効かなくなり
初対面のゲスト同士が話し、出会いの化学反応がうまれるでところが、
アメリカのホームパーティで一番楽しいところなのです。

最悪の状況をイメージして
私は何をそんなに心配してたのだろうと不安が消えました。

私がアメリカに住みはじめた頃、
道を歩いていると、しょっちゅう変な人が寄って来て話しかけられたりするので
道を一人で歩くのが怖いという時期がありました。

それを60代の大家さんナンシーに相談すると
彼女がアメリカ人女性の道の歩き方を教えてくれました。

彼女は私にこう言いました。

「そんな観光客みたいにドキドキしながら心配そうに道を歩いていちゃだめね。
狙われるわ！あなたの恐怖心の匂いを嗅ぎ付けて悪い人が寄ってくるんだから、
こいつは弱そうだなと思われるから寄ってくるのよ！

あなたの恐怖心が嫌な事や嫌な人を引きつけるんだからね。
こうやって胸を張って堂々と歩くのよ、
私のゆく手を邪魔するな！という感じでね。
そう思いながら道を歩かなきゃだめよ。

道だけじゃないわ人生だってそうなのよ。
私のゆく手を邪魔するなって思って
道を歩かなきゃだめだし、そんなふうに生きなきゃだめね。」

私たちはそんな話をしながら
家の横の道を２人で何往復も恐怖心を捨てて堂々と歩く練習をしました。

そしてその日以降不思議と私は道を歩いていて
嫌な思いをする事がなくなりました。

不安と恐怖心を手放す事で、
いかに現実をポジティブな方向へ変化させることが出来るか
という事を実感した出来事でした。

逆に心配事やネガティブな考えばかりもっていると
それもまた現実化してしまいます。
そしてまた不安と恐怖心は
やらない言い訳にすぐに姿を変えます。

やりたい事があったけれどやらなかったという言葉はほど悲しい言葉はありません。

不安と恐怖心と向き合って、
そしてそれを意識して手放しましょう。

私のゆく手を邪魔するなとあなたの恐怖心に言ってやるのです。

もし今あなたの抱えている不安と恐怖心がなかったら
今何をしますか？
今あなたは何をしたいですか？

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