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バックスター ルミ バイリンガルライフコーチ RumiBaxter
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2025-04-09
トランジッションー移行
今年は冷たい春の風が、少しずつ桜の蕾をふくらませ、それでも満開を迎え、そしてあっという間に桜吹雪となっていきましたね。今年は、ひときわ肌寒さを感じる季節でしたが、私はまた、一年の「トランジッションー移行」の只中にいるように感じています。

担当している生徒たちも、それぞれの春を迎えました。待ち望んだ知らせに弾ける笑顔もあれば、静かに次の目標へと歩を進める決意を固める姿もありました。喜びと悔しさ、その両方が、桜の中で揺れていたようです。

教育の仕事をしていると、季節は感情と深く結びつくようです。そして、この時期になると、毎年のように、自分自身の歩みを振り返る瞬間でもあります。

——あの年は、どんな桜の春だっただろうか。
花を見上げる余裕すらなかった頃のことも思い出されます。目の前のことをこなすだけで精一杯だった日々、慣れない環境の中で、必死に進む時期もありました。けれど、そんな年も、こうして季節が一巡すれば、たしかに私を次の場所へ連れてきてくれたのだと思えます。

振り返ると、自分でも驚くほど数々の「トランジッション」を経て、今があると思えてきます。4月いう季節の持つエネルギーは独特です。それは始まりであって、単に「始まり」ではないとも感じるからです。

終わりの余韻と同時に、新しい一歩へと移行する、絶妙なバランスの上に立っているのが4月ではないでしょうか。人の成長はそんな移行の中にあるのかもしれません。「自立」も「失敗」も、すべてが通過点なのだとしたら、時には、努力が報われずに終わることがあっても、それはまるで木々が地中に根を張るような時間かもしれません。

次の季節に、よりしっかりと花を咲かせるための準備期間、それがトランジッションとも言えるのかもしれません。この時期には、そんな沢山の感情が重なって見えるようです。どんな気持ちで迎える春であっても、桜は静かに何かを訴えているようでもあります。

そして今年、私はまた新たな「トランジッション」に立っています。生徒たちの巣立ちを見届けながら、自分自身もまた、少しずつ次のステージへと歩み始めれれば嬉しいと思います。

来年の春、どんな気持ちで桜を見上げているのかはわかりません。けれど、歩き続けること、それこそが、「トランジッション」を生きるということなのだと感じています。
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私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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