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レジリエンス入門(内田和俊)

自分軸を持ち、そしてレジリエンスを高める

レジリエンス入門
内田和俊(著)
レジリエンス、って何だったかしら?
この本の背表紙を見てそう思いました。

何となく引き寄せられて読んでみたら、すごく良かった…!
そんな本です。

(本文よりp.15.16)
嫌なこと、辛いこと、悲しいことを経験すると私たちの心はへこんだり、途中でくじけそうになったり、落ち込んだりします。そんな嫌な気分をもとの正常な状態に戻す力が「レジリエンス」なのです。

また、予期せぬ事態に遭遇すると、私たちは動揺して混乱したり、途方にくれたり、不安に襲われたりします。そんなとき力になってくれるのもレジリエンスです。レジリエンスによって、冷静さを取り戻すことができるのです。

心理学用語としてのレジリエンスは「精神的回復力」「復元力」「心の弾力性」などと訳されることが多いのですが、もう少し分かりやすく表現すると「目の前の逆境やトラブルを乗り越えたり、強いストレスに対処することができる精神力」のことです。
上手くいかなくても、めげないで頑張る忍耐力。
精神的強さ。
読みながら、特別新しい概念ではないように思えてきました。

そして、今の自分は音楽によってレジリエンスが育まれてきたと実感しています。

演奏には心の状態が現れる。
緊張しても、体調が悪くても、言い訳は通用しない。

自分との戦いによって、鍛えられ、またつまずいては、立ち直る…。
その繰り返しです。

苦労するけど、形になると面白い。
数々の名曲に触れることができるのは、とてもありがたいことです。

音楽を生業にしているので、その価値が何であるかを考えるのですが、この本からも音楽の存在価値を強く教えられました。

そして、レジリエンスを高めるためには何が必要なのか?
以下に続きます。

(本文よりp.126)
自分軸の確立に伴う副産物

自分軸(「人生の目的」と「心のニーズ」)が明確になると、今がゴールではないということが分かるようになりますので、意味のない比較に心を奪われることが少なくなります。つまり「劣等比較」から解放されることになるのです。
以前、執行草舟氏の“垂直に生きる”という言葉を聞き、感銘を受けました。

垂直とは、ここで言う“自分軸の確立”に当たります。

あれこれ悩みながらも自分軸を持ち、レジリエンスを高め、生きていきたいと思います。
レジリエンス入門
内田和俊(著)
筑摩書房
人生には心が折れやすくなる時期が必ずやってくる。どうすればそれを乗り越え、成長へとつなげられるのか。「レジリエンス」=心の自然治癒力を高めれば、さまざまな困難に対処することができる。その方法をわかりやすく解説する。出典:amazon

植木 美帆
チェリスト

兵庫県出身。チェリスト。大阪音楽大学音楽学部卒業。同大学教育助手を経てドイツ、ミュンヘンに留学。帰国後は演奏活動と共に、大阪音楽大学音楽院の講師として後進の指導にあたっている。「クラシックをより身近に!」との思いより、自らの言葉で語りかけるコンサートは多くの反響を呼んでいる。
HP:http://www.mihoueki.com
BLOG:http://ameblo.jp/uekimiho/
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