HOME  Book一覧 前のページへ戻る

水族館で働くことになりました(日高トモキチ)

お仕事コミックエッセイ

水族館で働くことになりました
日高トモキチ(著)
先日、みのおエフエムのコーナー「どっちもすてがたい」で、遊びに行くなら動物園か水族館か、というアンケートをとりました。

どちらもすてがたいものの、水族館へ行きたいという人が多かったです。

私も久しぶりに海遊館かニフレルに行ってみたいなァ、

なんて思っているときに、日高トモキチさんのコミックエッセイ『水族館で働くことになりました』と出会いました。

このコミックの主人公 タカノマユミが働いているのは東京スカイツリーの下にある すみだ水族館。

ン?すみだ水族館?

「どっちもすてがたい」に いただいたメッセージの中に

東京スカイツリーにある「すみだ水族館」の年間パスポートを持っていたのでよく通いました。

というのがあったではないの。

なんというシンクロニシティ!

これは読まずばなりますまい。

この本は事実に基づいたフィクションで、マユミを通して、飼育員さんの仕事内容を知ることができます。

これまで漠然としか知らなかった飼育員さんのお仕事は、とても興味深いものでした。

すみだ水族館の飼育員さんは約25人。

アザラシやペンギンなどを担当する海獣チームと魚類チームに分かれています。

勤務時間は早番と遅番。

それ以外に宿直が。

仕事の基本は3つの「じ」なんですって。

それは①調餌(ご飯の用意) ②給餌 ③掃除。

どれも「後でやろう」は許されないものです。

また、単にご飯を上げていれば良いわけではなく、個別に食べっぷりなどを見て、体調を把握しなくてはなりません。

ペンギンなどは可愛く見えてもくちばしが鋭く、思いがけず怪我をしてしまうことも度々。

本当に大変なお仕事です。

大変なのは動物相手だけではありません。

最近のお客さんは色々なものをご存知で、ありきたりな展示方法やサービスではダメなのですって。

そこで すみだ水族館では「ちょっとチャット」というサービスを始めたそうです。

それはスタッフが作業の合間や作業中に、お客さんに話しかけること。

そのために、毎月プロの講師に来ていただき、立ち居振る舞いや歩き方まで指導を受けているとのこと。

動物のことだけ考えていたら良いというわけではないのですね。

もちろんこの本には飼育員さんのお仕事だけでなく、水族館にいる動物たちの生態や性格などについても書かれています。

朝昼夜、時間帯によって動物たちの表情が違うなんて考えたことがなかったです。

今後は水族館には、時間帯を変えて何度か行かないといけませんね。

ところで、夜の水族館には「何かある」らしいですよ。

宿直を担当した飼育員さんの何人かは、ゾッとする体験をしていらっしゃるんですって。

例えば、誰もいないはずなのに、水槽に人の顔が映って見える、とか、トントンと背中を叩かれたり。

想像すると怖い!!

あれやこれや知れば知るほど、水族館に行きたくなりますヨ。
水族館で働くことになりました
日高トモキチ(著)
KADOKAWA
水族館大好きっ子のマユミは念願かなって憧れの水族館飼育員デビュー。スカイツリーのお膝元にある、すみだ水族館で働き始めた。でも…飼育員のお仕事は、毎日がジェットコースターのような慌しさ。分刻みのスケジュールで駆け回り、ままならない生きものたちを相手に右往左往。それでもやっぱり、愛しくってしょうがない!水族館に行くのが何倍も楽しくなる飼育員奮闘お仕事コミックエッセイ。 出典:楽天
profile
池田 千波留
パーソナリティ・ライター

コミュニティエフエムのパーソナリティ、司会、ナレーション、アナウンス、 そしてライターとさまざまな形でいろいろな情報を発信しています。
BROG:「茶々吉24時ー着物と歌劇とわんにゃんとー」

パーソナリティ千波留の
『読書ダイアリー』

ヒトが好き、まちが好き、生きていることが好き。だからすべてが詰まった本の世界はもっと好き。私の視点で好き勝手なことを書いていますが、ベースにあるのは本を愛する気持ち。 この気持ちが同じく本好きの心に触れて共振しますように。⇒販売HPAmazon

 



OtherBook

千波留の本棚

芸の道とは、なんと厳しく果てのないも…

国宝(吉田修一)

千波留の本棚

明治時代に実在した自らの人生を切り開…

負けんとき(玉岡かおる)

千波留の本棚

生きる知恵と友情の物語

ルドルフとイッパイアッテナ (斉藤 洋)




@kansaiwoman

参加者募集中
イベント&セミナー一覧
関西ウーマンたちの
コラム一覧
BookReview
千波留の本棚
チェリスト植木美帆の
[心に響く本]
橋本信子先生の
[おすすめの一冊]
絵本専門士 谷津いくこの
[大人も楽しめる洋書の絵本]
小さな絵本屋さんRiRE
[女性におすすめの絵本]
手紙を書こう!
『おてがみぃと』
本好きトークの会
『ブックカフェ』
絵本好きトークの会
『絵本カフェ』
手紙の小箱
海外暮らしの関西ウーマン(メキシコ)
海外暮らしの関西ウーマン(台湾)
海外暮らしの関西ウーマン(イタリア)
関西の企業で働く
「キャリア女性インタビュー」
関西ウーマンインタビュー
(社会事業家編)
関西ウーマンインタビュー
(ドクター編)
関西ウーマンインタビュー
(女性経営者編)
関西ウーマンインタビュー
(アカデミック編)
関西ウーマンインタビュー
(女性士業編)
関西ウーマンインタビュー
(農業編)
関西ウーマンインタビュー
(アーティスト編)
関西ウーマンインタビュー
(美術・芸術編)
関西ウーマンインタビュー
(ものづくり職人編)
関西ウーマンインタビュー
(クリエイター編)
関西ウーマンインタビュー
(女性起業家編)
関西ウーマンインタビュー
(作家編)
関西ウーマンインタビュー
(リトルプレス発行人編)
関西ウーマンインタビュー
(寺社仏閣編)
関西ウーマンインタビュー
(スポーツ編)
関西ウーマンインタビュー
(学芸員編)
先輩ウーマンインタビュー
お教室&レッスン
先生インタビュー
「私のサロン」
オーナーインタビュー
「私のお店」
オーナーインタビュー
なかむらのり子の
関西の舞台芸術を彩る女性たち
なかむらのり子の
関西マスコミ・広報女史インタビュー
中村純の出会った
関西出版界に生きる女性たち
中島未月の
関西・祈りをめぐる物語
まえだ真悠子の
関西のウェディング業界で輝く女性たち
シネマカフェ
知りたかった健康のお話
『こころカラダ茶論』
取材&執筆にチャレンジ
「わたし企画」募集
関西女性のブログ
最新記事一覧
instagram
facebook
関西ウーマン
PRO検索

■ご利用ガイド




HOME