おてがみじかん
ライフスタイル 2024-09-18
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
旅先からお手紙◎2024年版「届いた3通のお手紙を大公開」編 |
「お手紙そのものを旅のお土産&思い出に!」と時々、旅先からお手紙を書くことを続けています。
今年も夏旅で「旅先からお手紙」を。旅のメインは、近鉄大阪阿部野橋駅~吉野駅間を走る観光特急列車「青の交響曲(シンフォニー)」。高校生の娘が通学途中に駅のポスターを見て、「なんか、かっこよさそう」と思ったことから乗車したくなったようです。その列車に乗って奈良・吉野へ日帰り旅に行くことにしました。
前回は「3通も書いてしまった日帰り旅」編として、お手紙旅をレポート! 自分への旅のお土産&言葉のアルバムの1枚として、娘も含めての自分宛に書いた3通について、どうして3通も? どこで、どんなふうに書いたのか? そんなことを紹介しました。
今回は「届いた3通のお手紙を大公開」編。旅先の郵便ポストから2024年8月1日(木)に投函したお手紙は、2024年8月5日(月)に私たちの手もとに届きました。「あの日、楽しかったなぁ」がたくさん詰まったお手紙を紹介します。
今年も夏旅で「旅先からお手紙」を。旅のメインは、近鉄大阪阿部野橋駅~吉野駅間を走る観光特急列車「青の交響曲(シンフォニー)」。高校生の娘が通学途中に駅のポスターを見て、「なんか、かっこよさそう」と思ったことから乗車したくなったようです。その列車に乗って奈良・吉野へ日帰り旅に行くことにしました。
前回は「3通も書いてしまった日帰り旅」編として、お手紙旅をレポート! 自分への旅のお土産&言葉のアルバムの1枚として、娘も含めての自分宛に書いた3通について、どうして3通も? どこで、どんなふうに書いたのか? そんなことを紹介しました。
今回は「届いた3通のお手紙を大公開」編。旅先の郵便ポストから2024年8月1日(木)に投函したお手紙は、2024年8月5日(月)に私たちの手もとに届きました。「あの日、楽しかったなぁ」がたくさん詰まったお手紙を紹介します。
1通目「旅のメインである、近鉄の観光特急列車『青の交響曲』内で」
2通目「郵便局との出会い&平日というラッキーが重なり、入手できたご当地フォルムカードで」
3通目「『幸せの黄色いポスト』にお手紙を投函するために、近鉄橿原神宮前駅で途中下車して」
“思い出のスイッチ”がたくさん、ちりばめられたお手紙
改めて読み返してみると、たいしたことを書いていません(笑)。
「どうして、ここに行ったのか。ここで何をしたのか」という事実9割+感想1割という、何のひねりもない、シンプルな内容です。「その時の出来事を、思いついたまま、書き綴ってるだけやん!」と突っ込みたくなるのではないでしょうか。それくらい、私や娘以外の人が読むと、「ふーん。それで?」というくらいの内容だと思います。
しかし、私や娘が読み返すと、「そういえば、こんなことがあったなぁ」とその瞬間の気持ちや出来事はもちろん、前後のことも思い出せる“魔法の一文”ばかりなのです。
たとえば・・・
1通目「新しい扉を開いてもらったということでカギの切手を選びました~」
今年の夏は、この旅をはじめ、大学のオープンキャンパス巡り(+プチ講義受講)や2本の映画鑑賞など、娘の興味・関心きっかけで出かけることが多かったなぁと改めて。娘のおかげで、新しい扉をどんどん開いてもらっているとしみじみ感じての一文です。この一文を読むと、2024年夏のことを思い出します。
3通目「ふうりんの音色、途中で出会ったおばさんとの何気ない会話」
「TSUJIMURA & Cafe kiton」でパルフェと黒糖ミルクかき氷をいただいた直後に、前を通りかかかったおばさんのお店。「暑いねぇ。かき氷で身体を冷やしていかない?」「また、帰りに寄ってね」など少しおしゃべり。娘と「帰りに寄れたらいいね」と話しながらも、その直後に娘が「この奥まで行くと、熊がおりそうでこわい!」「ヤマオクコワイ」と言い出し、たった数分で引き返すことに。そのおばさんのお店をまた通りかかり、「今回はかき氷を食べられないけれど・・・」という申し訳なさもありつつ、再び挨拶をして「暑いのでご自愛くださいね」と言葉を交わして後にしたのでした。てくてく歩きながら、娘と「今度はこのお店でかき氷を食べたいね」とおしゃべりも。
「どうして、ここに行ったのか。ここで何をしたのか」という事実9割+感想1割という、何のひねりもない、シンプルな内容です。「その時の出来事を、思いついたまま、書き綴ってるだけやん!」と突っ込みたくなるのではないでしょうか。それくらい、私や娘以外の人が読むと、「ふーん。それで?」というくらいの内容だと思います。
しかし、私や娘が読み返すと、「そういえば、こんなことがあったなぁ」とその瞬間の気持ちや出来事はもちろん、前後のことも思い出せる“魔法の一文”ばかりなのです。
たとえば・・・
1通目「新しい扉を開いてもらったということでカギの切手を選びました~」
今年の夏は、この旅をはじめ、大学のオープンキャンパス巡り(+プチ講義受講)や2本の映画鑑賞など、娘の興味・関心きっかけで出かけることが多かったなぁと改めて。娘のおかげで、新しい扉をどんどん開いてもらっているとしみじみ感じての一文です。この一文を読むと、2024年夏のことを思い出します。
3通目「ふうりんの音色、途中で出会ったおばさんとの何気ない会話」
「TSUJIMURA & Cafe kiton」でパルフェと黒糖ミルクかき氷をいただいた直後に、前を通りかかかったおばさんのお店。「暑いねぇ。かき氷で身体を冷やしていかない?」「また、帰りに寄ってね」など少しおしゃべり。娘と「帰りに寄れたらいいね」と話しながらも、その直後に娘が「この奥まで行くと、熊がおりそうでこわい!」「ヤマオクコワイ」と言い出し、たった数分で引き返すことに。そのおばさんのお店をまた通りかかり、「今回はかき氷を食べられないけれど・・・」という申し訳なさもありつつ、再び挨拶をして「暑いのでご自愛くださいね」と言葉を交わして後にしたのでした。てくてく歩きながら、娘と「今度はこのお店でかき氷を食べたいね」とおしゃべりも。
・・・など、この一文があることによって、私の中で沈んでいる記憶がたぐり寄せられ、思い出せることがたくさんあるのです。
また、そこでしか手に入らないだろうポストカード(途中で木彫りのぽすくまくんがいる郵便局に立ち寄ったなぁ)、その場で書いた空気感・感覚(豚まんのおいしそうなにおいを感じながら書いたなぁ)、消印(別々の場所にある郵便ポストから1通ずつ投函したなぁ)など、メッセージ以外にも思い出せるスイッチがちりばめられています。
また、そこでしか手に入らないだろうポストカード(途中で木彫りのぽすくまくんがいる郵便局に立ち寄ったなぁ)、その場で書いた空気感・感覚(豚まんのおいしそうなにおいを感じながら書いたなぁ)、消印(別々の場所にある郵便ポストから1通ずつ投函したなぁ)など、メッセージ以外にも思い出せるスイッチがちりばめられています。
最後に。近鉄の観光特急列車「青の交響曲」のリーフレットと、1通目に登場した観光案内所でいただいたマップの2枚でお手紙を包み、この状態で保管することに。
1年後、娘と一緒に一通ずつ見ながら「ああ、ここに行ったね」「そうそう、こんなところを巡った」と懐かしく思い出し、またどこかへ旅ができていたらいいなぁと願います。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ
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