婦人科医が言いたいこと
医療・ヘルシーライフ 2024-10-31
参考文献:多様性時代のリテラシー「ジェンダーがよくわかる本」瀬地山角・中村圭 著
大学でメディア制作を学び、青年海外協力隊でアフリカのニジェールへ赴任。1997年からギニアワームという寄生虫感染症の活動でアフリカ未開の奥地などで約10年間活動。猿を肩に乗せて馬で通勤し、猿とはハウサ語で会話し、一夫多妻制のアフリカの文化で青春時代を過ごした。
飼っていた愛犬が狂犬病にかかり、仲良かったはずの飼っていた猿に最後はガブっと噛まれるフィナーレで日本に帰国し、アメリカ財団やJICA専門家などの仕事を経て、37歳でようやくヨーロッパで医師となり、日本でも医師免許を取得し、ようやく日本定住。日本人で一番ハウサ語を操ることができますが、日本でハウサ語が役に立ったことはまだ一度もない。
女性が安心してかかれる婦人科を常に意識して女性の健康を守りたい、単純に本気で強く思っています。
⇒藤田由布さんのインタビュー記事はこちら
FB:https://www.facebook.com/fujitayu
レディースクリニック サンタクルス ザ シンサイバシ
〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋1-8-3 心斎橋パルコ10F
TEL:06-6253-1188(代表)
https://shinsaibashi.santacruz.or.jp/
全国で展開する「婦人科漫談セミナー」は100回を超えました。生理痛は我慢しないでほしいこと、更年期障害は保険適応でいろんな安価な治療が存在すること、婦人科がん検診のこと、HPVワクチンのこと、婦人科のカーテンの向こう側のこと、女性の健康にとって大事なこと&役に立つことを中心にお伝えします。
「女子力」はNGワード ?! |
「女子力」の定義は実に曖昧で、どういう意味なのかを尋ねられても、即答できない。
しかし、よく耳にするこの「女子力」とは、なんとなくヌルッとした一絡げに女子の塊をまとめあげたワードには違いない。
「女子力」とは一体何なんだ?!
読みあさってみたら、女性の外見と配慮や家事能力などを評価するワード、とのこと。
つまり、細やかな配慮ができて、家事ができる役割とか、外観とか組み合わさって出来上がったワードだそうだ。
この女子力とやらは、職場においては決して相応しいワードではない。
職場では、男も女も「配慮」は同等に必要だし、さらに家事能力なんて必要ない。
職場から一歩出てからならば、何を言うのも構わないが。
「職場の華」とよく言ったものだ。
女が花瓶の華に例えられていたなんて、こんなワードに平気で使われていた時代があったのは、それほど遠い昔のことではない。
インセンシティブ(無神経)に発する言葉は、誰かを傷つけて、誰かを陥れている。無関心も同様かもしれない。
こういうことを話題にすると、「フェミニスト」や「女権論者」と、また別のワードで一絡げにされ、アイツは面倒な奴だと後ろ指さされる。
しかし、よく耳にするこの「女子力」とは、なんとなくヌルッとした一絡げに女子の塊をまとめあげたワードには違いない。
「女子力」とは一体何なんだ?!
読みあさってみたら、女性の外見と配慮や家事能力などを評価するワード、とのこと。
つまり、細やかな配慮ができて、家事ができる役割とか、外観とか組み合わさって出来上がったワードだそうだ。
この女子力とやらは、職場においては決して相応しいワードではない。
職場では、男も女も「配慮」は同等に必要だし、さらに家事能力なんて必要ない。
職場から一歩出てからならば、何を言うのも構わないが。
「職場の華」とよく言ったものだ。
女が花瓶の華に例えられていたなんて、こんなワードに平気で使われていた時代があったのは、それほど遠い昔のことではない。
インセンシティブ(無神経)に発する言葉は、誰かを傷つけて、誰かを陥れている。無関心も同様かもしれない。
こういうことを話題にすると、「フェミニスト」や「女権論者」と、また別のワードで一絡げにされ、アイツは面倒な奴だと後ろ指さされる。
あぁ、日本は面倒臭い。
多くの女性は「矢面に立つのは御免だわ」と、至極当然な無力感に至る。
賢い女性らは、何を言っても「また言ってやがる」と一絡げにされるならは、むしろ黙っている方が平穏な日々を送ることができる、と考えるだろう。
主張すればするほど損をする構造の中では、思い切り矢面に立って戦うか、黙っているかの二択しかないのだろうか。
多くの女性は「矢面に立つのは御免だわ」と、至極当然な無力感に至る。
賢い女性らは、何を言っても「また言ってやがる」と一絡げにされるならは、むしろ黙っている方が平穏な日々を送ることができる、と考えるだろう。
主張すればするほど損をする構造の中では、思い切り矢面に立って戦うか、黙っているかの二択しかないのだろうか。
ここで出てきた「鈍感力」というワード。聞き流す力が必要だという。
感情を押し殺すぐらいなら、感情を無にして、理不尽であっても卑猥であっても、何も感じるな、と。右から左へ受け流せ、ということ。要するに心を無くせ、という戦法だ。
日本で女性として生きるには、いろんな「力」を武装しなければ、生きにくい。
どれだけ日本の女性は我慢強いんだ。
感情を押し殺すぐらいなら、感情を無にして、理不尽であっても卑猥であっても、何も感じるな、と。右から左へ受け流せ、ということ。要するに心を無くせ、という戦法だ。
日本で女性として生きるには、いろんな「力」を武装しなければ、生きにくい。
どれだけ日本の女性は我慢強いんだ。
参考文献:多様性時代のリテラシー「ジェンダーがよくわかる本」瀬地山角・中村圭 著
藤田 由布
産婦人科医
レディースクリニック サンタクルス ザ シンサイバシ 院長
産婦人科医
レディースクリニック サンタクルス ザ シンサイバシ 院長
大学でメディア制作を学び、青年海外協力隊でアフリカのニジェールへ赴任。1997年からギニアワームという寄生虫感染症の活動でアフリカ未開の奥地などで約10年間活動。猿を肩に乗せて馬で通勤し、猿とはハウサ語で会話し、一夫多妻制のアフリカの文化で青春時代を過ごした。
飼っていた愛犬が狂犬病にかかり、仲良かったはずの飼っていた猿に最後はガブっと噛まれるフィナーレで日本に帰国し、アメリカ財団やJICA専門家などの仕事を経て、37歳でようやくヨーロッパで医師となり、日本でも医師免許を取得し、ようやく日本定住。日本人で一番ハウサ語を操ることができますが、日本でハウサ語が役に立ったことはまだ一度もない。
女性が安心してかかれる婦人科を常に意識して女性の健康を守りたい、単純に本気で強く思っています。
⇒藤田由布さんのインタビュー記事はこちら
FB:https://www.facebook.com/fujitayu
レディースクリニック サンタクルス ザ シンサイバシ
〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋1-8-3 心斎橋パルコ10F
TEL:06-6253-1188(代表)
https://shinsaibashi.santacruz.or.jp/
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