関西で働く女性のライフスタイルマガジン［関西ウーマン］

夏が終わり、あの炎天下の日々が遠い記憶となりつつあります。夏の経験を振り返りながら、評価について考える貴重な機会をいただきました。

この季節は新しい学期の始まりであり、学生とそのご家族にとっては、新たなチャプターの幕開けかもしれません。近年、入試のスタイルは実に多様化しており、異なる年齢の学生たちはさまざまな評価基準に対応しなければならないと感じます。評価は学生だけでなく、現代社会に生きる私たち全員に影響を与える要素のように思えます。

「高評価お願いします」というフレーズも、時には本音を含む挨拶のように使われているようです。しかし、実際のところ、評価は単なる数値や評判だけではなく、自己成長と学びのプロセスの一部であることを考えると、それを受ける側にとっては大変貴重な機会であると感じました。

評価を気にして、それに対する不安や焦りは誰にでもあるでしょう。それは他人からのものと、自己評価という二つの側面が複雑に絡み合っています。自己評価に疑念を抱き、他人の評価に振り回されることももちろんあるでしょう。しかし、他人の期待に応えることも大切ですが、その過程で自己評価を大きく損なうことは避けたいとも思っています。評価が誰の何に対するものか、そしてそれをどう捉え、どう向き合うか、を真摯に受け止め考えることが重要だと感じるからです。

内省は、自己を知るプロセスの中でも重要な一部だと思います。それがあれば、評価された理由を理解できるかもしれないと思っています。他人との関わりの中で、ニーズを知り、自分の強みと弱みを知り、信念をブレないものとし、新たな目標を設定し、進化する機会を生み出すことができるかもしれません。

そのためには、自己理解を高め、与えられた機会を成長の場として捉え、進んでいきたいと思っています。あの炎天下の夏が過ぎ去り、新しいチャプターへと確実に進むように。そして、成長の旅が続くことを切望しています。

皆様にとって実り多き秋となります様に。