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バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2023-11-08
懺悔とマインドフルネス

関西地方は11月だというのに、異常気象のせいかまだまだ初秋の様です。それでも気づくと自然は秋の彩りに包まれ、季節の移り変わりを感じざるをえません。

芸術の秋とはよく言われますが、秋独特のしっとりした実りの季節は私たちに内省を促してくれているのかの様です。

先日はインティメイト、親密、な空間で、若手プロのピアニストの奏でるベートーヴェンとショパンのソナタ演奏を聴く機会に恵まれました。その日使われた演奏楽器はブラームスの亡くなった年、1899年製造のスタンウェイでした。

両天才作曲家が没した1827年(ベートーヴェン)1849年(ショパン)からそれほど遠くない年に製造された楽器が「そこ」にある事、そして、こうしてその時代の楽曲を現代に伝えるべく演奏されていることを考えると、まるでそれは、タイムスリップした様な気分になった贅沢な空間と時間でした。

その日の演奏はもとより、演奏者が、演奏前に「この様に人間の感情が凝縮された楽曲を演奏するという事は、まるで懺悔をしている様な気分にすらなります」とおっしゃった事が心に深く残っています。
懺悔:懺悔(ざんげ、さんげ)とは、それぞれの宗教における神、聖なる存在の前にて、罪の告白をし、悔い改めることをいう。(Wikipediaより一部抜粋)
私を含み、特別な宗教心を持たない者にとっても、悔い改めるという事は一種の「後悔の念」でもあると思うのですが、それは人間にとって自然かつ必要なものの様な気がします。

過ちを認めて、それが罪というほど大それたものでなかったとしても、自分に対しそれを告白(自問)し、次へのステップとしての反省があってこそ初めて前進があると思うからです。

偶然にも同日の午前中に仕事で目にした文献に、そこでも「懺悔」という言葉が出ていました。昨今のマインドフルネスのブームにより、深く過去を反省することより今を生きることに意識を集中させるあまり、過去を悔やみそこから成長できるという過程をないがしろにしているのではないだろうか、もしそうならそうあってはならないというものでした。
マインドフルネス:マインドフルネスとは、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程である。 「今この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに捕らわれのない状態で、ただ観ること」といった説明がなされることもある。(Wikipediaより一部抜粋)
私たちは過去によって学び、学びをもとに今を精一杯生きることで、未来へと繋がる気がします。 矛盾する様ではありますが、自分の過去、過去の行いに責任を持ちつつ、それらを受け入れ、そして自分へ、及び他者に向けてマインドフルな感覚と感情を持ち続けたいと思っています。

季節の変わり目、特に秋は、私たちに自然の周期と人生の周期の共鳴を感じさせてくれるのではないでしょうか。自然が色づき、実りを迎える季節、それは私たちの内面でも何か新たな可能性や成長の機会を意味する気がします。この美しい季節にインスパイアされ、私は自己反省と成長の重要性についてこれからも深く考えられる「余裕を持ち続けたい」と思います。
profile
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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