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バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2023-01-11
強い人

2023年、あけましておめでとうございます。

皆さま、どの様に新しい年を迎えられたでしょうか。

華やかに非日常の元旦を迎えられた方。いつもの日常の続きとしての1日を過ごされた方。いろいろだと思います。忙しく業務に携わって過ごされた方々もいらっしゃることでしょう。

2022年が、闇に覆われた不穏な年だっただけに、今年は、卯年の「跳ねる」イメージと共に、光の方向へと向かう飛躍の年になることを誰もが願ったのではないでしょうか。

去年から続く紛争の年は終わることなく、今年も未だ解決できない争いが続く中スタートしました。

人類の歴史の中で対立がいつもどこかで続いていることを考えると、争いはそもそも人間の本能なのでしょうか?それとも、その反対にある、協力や共感こそが人間の本能なのでしょうか。

「集団の中」での協力があったおかげで、人類は宇宙を探索するほどの偉大なスケールでの業を成し遂げたにもかかわらず、「集団の外」に対して向けられる人間のエゴというものが、協力の元でこそ可能な「進歩」を脅かしている様な気がします。

集団は、国家間と言う大きなものから、個人のレベルまで全てに当てはまるのではないでしょうか。集団の中では愛を向ける人が、集団の外に向かって敵意をあらわにする事で争いが始まるようです。

両者をつなげるために必要なのは対話なのでしょうか。ではその対話すらできなければ?できたとしても主張の一方通行だけだとしたら?

次に必要なのはそれでも聴くことなのでしょうか?聴くことのなかにも、お互いの一方的な主観と感情があふれ、公平に聴くことすらできなければどうすれば良いのでしょうか?

次に必要なのは仲裁でしょうか?賢者としての仲裁者、エゴを捨て、互いを聴いて公平に判断できる仲裁者などいるのでしょうか。

今、対話も傾聴も、公平な仲裁者すら欠けた紛争の行方を考えながら、個人では何ができるのでしょう。

私は、ただ一つ、「やるべきことをやり続ける事」に尽きるとの信念で、ささやかな毎日を過ごしています。

それはその日その日の、私にとっての小さなやるべき事をやり続ける事。オープンなマインドで公平にやるべき事ができたか?それは本当に自分の思う通りやるべき事だったのか?1日の終わりに自分に問います。

間違いももちろん見つかります。思い通りに進まない日ももちろんあります。それでも1日の終わりに、全てが導かれ、間違いの中にこそ大きな学びを届けてくれたことをありがたく思い、自分のできた部分に意識を合わせたいと思っています。

「感謝は本当に強い人しかできないのです」との、故河合隼雄氏の言葉を目にしたことがありますが、本当に強い人こそが、対話し、傾聴し、仲裁できる様な気もします。

強い人は受け入れて感謝する。手に入れたければそれを目指すところから何事も始まるのでしょうから、そのこと、「強い人」を深く心に留めておきたいとも思います。

今年も、ささやかながら笑いのある平常が乱されることなく続きますように。そして少しでも強い人に近づくことを願いながら、世界平和への思いと共に深く祈りたいと思います。

皆様は2023年がどんな年になるよう願われましたか?
profile
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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