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小森 利絵
フリーライター えんを描く

おてがみじかん ライフスタイル 2021-12-15
1枚に1話題の「ふきだしお手紙」②

「あの人にお手紙を書きたいな」と思いながらも、目の前のことに追われ、なかなか書き出せずに日だけが過ぎ去っていくことがあります。でも、お手紙を書きたいと思った瞬間から、その相手のことを心のどこかで思っているものです。

ふとした瞬間に、「あの人と以前、こんな話をしたなあ。これを見つけたことを話したい」「あの人、前にこの本を読んでいると話していたなあ。私も読み始めたことを話したい」など思い浮かぶものがあり、まるで頭の中でお手紙を書いているような感じ。

そんな日々を経て、「いよいよ、お手紙を書くぞ!」といざ書き始めようとすると、「何から」「どこから」と筆が止まり、途端に書き出せないということがあるのです。

あんなにも、頭の中でいろんなことを思っていたのに、どうして? もっと気軽に、自由に、日常の中でお手紙を書けたらいいのになあ。そんなあれこれを思う中で思いついたのが、前回のコラムに書いた「ふきだしお手紙」です。

「ふきだしお手紙」とは、小さな紙1枚に1話題を書き綴り、そんな1枚1枚をまとめて、1つのお手紙に仕上げるというもの。今回は私が書いてみた「ふきだしお手紙」を紹介します。
こんにちは! 今年も残すところ、あと1カ月ですね。いかがお過ごしですか? 今日は、2021年11月19日(金)から29日(月)までの10日間で、その時々で感じたり思ったり考えたりして話したいなあと思ったことを気ままに書き綴ったお手紙を送ります。どれからでも自由に、気ままに読んでくださいね。
17時から18時過ぎにかけて散歩をしていて、ふと空を見上げたら、満月のはずなのに細い三日月。そう、ほぼ皆既の部分月食の日だったんです。これまで「月食」と言うと、テレビなどでは見たことがありましたが、実際に見たことはなくて。望遠鏡などを通さなくても、こんなにもはっきりと見えるものなんですねー

2021年11月19日(金)、あの日の月を見ましたか?
夕方に散歩に行くのがほぼ日課に。ある商業施設の横を通りかかった時、そのすぐそばの街路樹に見とれてしまいました。1本の木に、緑、緑から黄、黄、黄から茶、茶という、色が変わりゆく5段階の葉っぱを付けていたんです。商業施設の照明に照らされ、まるで自然のイルミネーションのようでした。
人としゃべることが苦手です。「なんとかしたい!」と頑張ったり、「やっぱり無理」「苦手なものは苦手」と無理しなかったり。そんなことを繰り返し、今はまた頑張ろうとしています。ネットで印南敦史さん著『人と会っても疲れない コミュ障のための聴き方・話し方』を見つけ、取り寄せ中。

取り寄せている間に、書店で見つけた聴き方・話し方の本を読書中。その中で、「映像を思い浮かべるように聞く、映像が思い浮かぶように話す」とあり、実践してみようと思っています。

そうこうしているうちに、取り寄せていた本が到着! 今日11月28日(日)から読み始めます。

最近、挑戦しようと思っていることはありますか?
先日、娘と一緒に播州赤穂にある「伊和都比売(いわつひめ)神社」に行ってきました。神社の前に広がる海! 雨の翌日のぐっと冷え込んだ空気。雲の隙間から降り注ぐ日の光。向こう側から光が差してきているのか、まるで海の舞台のように照らされる海の一部分。心地よい波の音。「また、今日から!」と上を向くエネルギーをいただいたような気がします。

その時に娘が拾い集めた落葉を入れています。
身体的にそろそろ危険信号が…と危機感を抱いてから2年ちょっとかけて、約20kg減量。振り返ると、減量の過程で、生活習慣も「劇的」と言っていいほど変わりました。食事の内容や仕方、部屋の整理整頓、ストレスコントロール、日課など。精神状態やそれを反映した生活習慣が、身体に表れていたんだなと思います(1年弱で一気に15kg増量した時期があったのです…確かにその時期はいろいろしんどいことが重なっていました)。

この1年で、自分のこんなところが変わったなと思うところはありますか?
この頃、寝る時に「今日はいい日だったな」と一言つぶやくようにしています。そうすると、気持ちがおだやかに幸せになる…みたいなことを、何かの本で読んだから。人と心地よく出会ったり接したりするためにも、自分の機嫌をとることも大切だなと思うんです。

毎日いろんなことがありますが、ご自分のお気持ちも大切に生きてくださいね。
今回のお手紙は、話したいことが思い浮かんだ日にメモしておいたものを、一気に清書して仕上げました。

相手に喜んでもらえたら嬉しいなあと思うからこそ、「部分月食を見たことを書くから、あの部分月食を再現した形にしてみよう」「折り紙の切れ端をパッチワークみたいにつなげてみたらどうだろう」「順番に読んでほしかったら番号を振ってもいいな」「バラバラの1枚を大きな1枚の紙に貼り合わせるのもよさそう」など、いろいろなアイデアが浮かんできました。

そんなワクワクも、お手紙に乗せられているかな、乗せられていたらいいなあと思います。
profile
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰

編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
 
『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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