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小森 利絵 フリーライター えんを描く
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
おてがみじかん ライフスタイル 2021-11-17
1枚に1話題の「ふきだしお手紙」①
「あの人にお手紙を書きたいな」と思いながらも、お手紙を書き出すまでに間があくことはありませんか? 私の場合、思い立ったが吉日のごとく、すぐに行動に移せず・・・「落ち着いた時に」「ゆったりとした気持ちの時に」など思ううち、日が経ってしまっていることがよくあります。

ただ、「あの人にお手紙を書きたいな」と思った瞬間から、その相手のことを心のどこかで思っていて、ふとした瞬間に「あの人と以前、こんな話をしたなあ。これを見つけたことを話したい」「あの人、前にこの本を読んでいると話していたなあ。私も読み始めたことを話したい」など思い浮かぶものがあるんです。まるで、頭の中でお手紙を書いているような感じ。

そんないろんなことを思い重ねて、書きたいことがたくさん!!・・・あるはずなのに、いざお手紙を書き始めようとすると、筆が止まってしまうということがあります。

便箋を前に、身構えてしまうのでしょうか。
もしかしたら、夏休みの宿題で読書感想文を書かなければならなかった時の心境に似ているのかもしれません。

本を読んでいる時は、「おもしろい!」「この気持ち、わかる気がする」「私だったら、こう思うなあ」などあれやこれやと感じたり思ったり考えたりしているのに、いざそのことを作文用紙に書こうとすると、なかなか書き出せず。どこから何を書き始めたらいいのかがわからなくなってしまう感じ。

あんなにもいろいろと思い浮かんでいたことが、急に引っ込んでしまうんです。

作文でいう、起承転結などつながりのある文章構成にしなければならないといったことが染みついているのでしょう。それで、便箋を前にすると、この全体でつながりのある内容を書かなければと身構えてしまうのかもしれません。「あの人にこのことを話したい」と思ったあれやこれやは、その時々にぱっと思い浮かんだものだから、一貫したものを見出せず、書き始められなくなってしまうのかなあと思いました。

書き始めてしまえば、「そういえば、このことを話したかったんだ」と筆が乗ってくることはありますし、「話は変わるけど」といった言葉を挟みながら話題がどんどん逸れていくことも気にならなくなります。でも、「~でなければならない」など囚われた状態から書き始めたお手紙は、どこか自由さが失われてしまっているのです。

頭の中でお手紙を書いていた時のような、自由な感じのまま、お手紙を書けたらいいのになあと思っていました。そんな中で思いついたのが、「ふきだしお手紙」です。
小さな紙1枚に1話題を書き綴ります。たとえば、1枚は季節のこと、1枚は近況、1枚は最近はまっていることなど。そんな1話題について書き綴った1枚1枚をまとめて、1つのお手紙にするんです。

LINEやチャットで話しかけるような感じに近いかなあと思い、「ふきだし」と名付けてみました。

このことを話したいと思った日に書くというのは理想です。結局はそうしないものの、1枚につき1話題だけを書いたらいいんだと思うと、気楽に書き始められる気がします。この小さなスペースも視覚的に気楽さを生み出してくれるようで、ちょっと思いついたことを書いてみようとなれるんです。

その時にぱっと思い浮かんだことや、「どんなことを話したいと思ってたっけ?」と振り返って「そうだ!」と思い出したことを書き綴ります。1枚1話題で完結できるので、お手紙をその時に一気に書き上げなくてもいいというゆるさもいい。「思いついたら書く」を繰り返して、幾日かで書き溜めたものを封筒に入れます。

100円ショップで、ちょうどいい大きさ・厚さで、複数デザインのカードが入っているセットを見つけました(上の写真の左上4枚)。折り紙などの紙を好きな形に切るのも楽しいです。書きたい内容に合わせて、本型、葉っぱ型などに切ってみました。

半透明の封筒に入れると、こんなふうに賑やかで楽しい雰囲気になります。
書いているうちに、「このスペースでは足りない!」と思うこともあります。その場合は、裏面に突入したり、複数枚書いてホッチキスで留めたり、穴を開けて紐やリボンで結んだり。

季節のことを書いたお手紙は、糸と針でちくちくしてみました。茶色の糸が小枝のように見えるかなあ、と。
お手紙を受け取った相手からすると、こまごましたお手紙だけが入っていたら「何、これ?」「どれから読んだらいいの?」など困惑してしまうかもしれません。

そのことも考えて、「こんにちは! いかがお過ごしですか? その時々で感じたり思ったり考えたりして話したいなあと思ったことを書き綴りました。どれからでも自由に読んでください」といった導入的な内容を書いたお手紙を添えたり、封筒に書き添えたりするのも、1つの方法かなあと思います。

そんなふうに、どうしたら相手と楽しくやりとりできるだろうと考えて、試してみる日々です。

人それぞれにさまざまな伝え方、伝わり方などがあります。お手紙もコミュニケーションツールの一つ、「こうしたらどうかな」「ああしたらどうかな」といろいろな方法を試して、楽しんだり深めたり。その過程そのものも、日常の中の小さな冒険みたいでおもしろいです。

次回は私が書いてみた「ふきだしお手紙」の一例を紹介します。
profile
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰

編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
 
『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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