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バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ RumiBaxter

丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2021-01-13

2021年、あけましておめでとうございます。

皆様、新年をどのように迎えられたでしょうか。新しい年には社会の平穏を誰もが望んだことでしょうが、それとは裏腹に世界でのウイルスの猛威はまだ抑えられる様子もなく新年が明けました。

同時に、大国の「民主主義の終焉」を思わせるかのような暴動が画面で映し出され、目を疑わんばかりです。

正義を唱え疑わない演説は、空虚に響き渡り、その暴力性を正義だと疑わない多くの加担者達が映し出され、ここまで大きく分断された意識の壁は一体何を残していくのだろうかと思います。

そんな中で、今年はどのように生きるのか、生きるべきなのか考えざるを得ません。それを「こうだよ」と示してくれる明らかな道が見えればさぞかし楽なのかもしれませんが。

道はもうすでにある、という声が聞こえてきそうです。もうすでにあるその道を探すのが私達にとっての課題なのでしょうか。道なら「もうすでに進んでいます」というラッキーな方もいらっしゃるかもしれません。

戦後、近代日本を代表する画家、東山魁夷は、「道」を描くことにこだわったそうです。京都の展覧会で見る機会のあった、「道」(1950年)を思い出します。

これ以上ないというぐらいシンプルな構図は、緑の田舎の中、画面手前から太く真っ直ぐな灰色の道が奥へと伸びています。

向こうに白々とうすく光が見える以外には何もありません。その様なシンプルなメッセージだからこそ、力強い印象を見るものに残してくれたのでしょう。

当時、画家自身が自分の行く道を見出したという背景が説明されていました。それは戦後の日本で鑑賞する人々に大きな希望を与えてくれたことでしょう。

道を見つけ出し、その道を極めることが「使命」であれば、その道からそれるかもしれない「自由意志」といつも背中合わせに私たちは進んでいるのかもしれませんが。

大きな集団としての人類は、これまでの道を猛スピードで駆け抜けてきました。時にわがままに。

今年は、東山魁夷が見せてくれたように、迷いのないシンプルな道を、余計なものを取り払い、我が歩幅で歩ければ、と願っています。

そこには競争もなく、その道に答えがあるかないかにまどわされず、近道に誘惑されず、自分の決めた道を正しく、というシンプルな願いです。

正義を振りかざすことなく、少しでも心地よく。そんな風通しの良い道を歩めます様に。そして、皆様にとって安全で良い年であります様に。
profile
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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