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永木 恵美子
歯科矯正学博士 きょうばし矯正歯科クリニック院長

For Your Smile 医療・ヘルシーライフ 2018-04-17
滑舌のよい話し方は相手によい印象を与える。

大事なプレゼンで舌をかんでしまう。話をしている途中で何度も聞き返されてしまう。自信がないような印象を与えてしまう。お話をするということは、相手に情報を伝えるだけではなく、自分自身の印象を左右させる可能性があります。

例えば、アイドルが舌足らずな話し方をする。幼い子供が舌足らずなしゃべり方をするというのは、可愛らしい、守ってあげたいというような印象を聞く側に与えます。

ところが、アナウンサーが重大なニュースを読む。ビジネスの場において、社運を賭けた重要なプレゼンをする。お客様と高額の契約の話をするといった場合に、舌足らずなしゃべり方をすれば、なんだか頼りない、説得力がないといった印象を与えてしまいかねません。

そこで、今回は自分自身の話し方を意識し、年相応、自分の置かれた立場にふさわしい話し方を舌の動きから考えてみましょう。

滑舌が悪い原因には構造的な問題や病気などいろいろありますが、今回は簡単にチェックできる三つの要因について説明しましょう。

1.舌の動きが悪い。

→普段から舌をだらんと下にさげているような悪い癖を幼いころから引きずっている方は舌の運動をしてみましょう。舌の運動を今まで気にしてなかった場合は、日頃から舌のトレーニングを取り入れてみるのがおすすめです。

例1:舌を鳴らす。舌をお口の中で左右に20セットぐらい動かすなどの舌のトレーニング。これを普段お風呂の時などに取り入れてみると、無理なく続けることができます

例2:あいうべ体操→「あ」「い」「う」の形にしっかりと口を動かし、最後に「べー」って舌を出します。これも手軽に取り入れやすいトレーニングです。

2.舌の下にある筋が短くて舌を動かしにくい

→舌の下にある筋を「舌小帯」と言います。舌小帯は本来なら舌の動きを阻害しない方が多いのですが、まれにこの小帯が帯のように、舌の自由な動きを止めてしまう場合があります。そうなれば、舌を上にあげる英語の[R]などの発音がしにくくなります。

舌小帯が短くて舌が動かせない場合は舌小帯を切ることもあります。外来でできる簡単な処置なのでそれほど生活に支障はありません。

3.歯並びが悪くて発音時に空気が漏れる。

→意外に思われるかもしれませんが、人間は発音するときに舌だけではなく、歯と舌をつかって空気の漏れを防ぎながら発音する言葉があります。破裂音といって「パ」「タ」「シ」といった音は空気を調節して音を出します。

しかし、歯並びが悪いと、空気の漏れが激しく、適正に調整できないため、これらの発音ができず、滑舌が悪くなってしまう場合があります。


他にも滑舌が悪い原因はいろいろとありますが、ご自身の話し方に不安がある場合は一度、専門の先生(できましたら、矯正を専門に行っている歯科医師、言語聴覚士)に相談すると、解決の方法が見えてくるかもしれませんね。
自信に満ち溢れた笑顔でいっぱいになるよう一緒に歩みたい。
永木 恵美子
歯科矯正学博士
 
きょうばし矯正歯科クリニックは矯正治療専門のクリニックです。 矯正治療を専門にする歯科医師(日本矯正歯科学会指導医・認定医・日本舌側矯正学会認定医)が、確かな技術と女医ならではの細やかな施術で審美的にも機能的にも調和のとれた歯並びが得られるよう努力します。
きょうばし矯正歯科クリニック
大阪市都島区東野田2-3-19 MFKビル4F
TEL:06-4801-9055
HP:http://www.kyobashi-kyousei.com​

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