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永木 恵美子
歯科矯正学博士 きょうばし矯正歯科クリニック院長

For Your Smile 医療・ヘルシーライフ 2017-03-21
「いびきがうるさい」っと言われたら??

朝起きた時に、なんだかだるい。仕事中に、激しい睡魔に襲われる。隣で寝ている家族に「いびきがうるさい」っと言われた。疲れが取れない・・・。

もし、あなたがこれらの症状に心当たりがあるのでしたら、睡眠時無呼吸症候群 (Sleep Apnea Syndrome)について考えるきっかけになるかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に呼吸が止まる病気です。医学的には、10秒以上の気道の空気の流れが止まった状態を無呼吸とし、無呼吸は7時間の睡眠中に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば睡眠時無呼吸症候群です。

この病気は、睡眠中であることから、本人が病気に気づけない。また起きている時間の活動に深刻な影響を及ぼしている点が問題となります。

では、予防法はどんなものがありますでしょうか?

1.適正体重を維持する
→気道を閉塞させる余分な脂肪を減らすために、太っている人はダイエットに励む必要性があります。

2.お酒を飲み過ぎない。
→アルコールによって、筋肉が弛緩するため気道を支える筋肉が弛緩し、気道が狭くなるリスクが高まります。

3.口呼吸をやめる。
→口呼吸を続けると、鼻呼吸よりも咽頭がせまくなり、気道が閉塞しやすい状態になります。

では、治療方法はどうでしょうか?まず、ダイエットは誰でもわかりますよね!では、保険診療でできる治療方法について述べていきましょう。

1.CPAP療法
→寝ている間の無呼吸を防ぐために、気道に空気を送り続けるマスクを装着。医科で対応します。

2.マウスピース治療
→寝ているときに、下あごが下がって気道を防がないように顎の位置を保つマウスピースを装着。歯科で作れます。

3.外科手術
→日本ではまだあまり知られていませんが、顎の骨の形態が根本的に悪いことが原因である場合は、外科手術によって骨を改善します。医科、歯科と連携を取ります。

このように、睡眠時無呼吸症候群は認知度が上がってきていますが、本人が自分が当てはまるかと気づけない点が問題です。

隣のひとに「いびきがうるさい」っと言われたら、それは、あなたの隠れた病気に気づかせてくれる言葉かもしれません。はじめはちょっと、傷つくかもしれませんがね。。。
自信に満ち溢れた笑顔でいっぱいになるよう一緒に歩みたい。
永木 恵美子
歯科矯正学博士
 
きょうばし矯正歯科クリニックは矯正治療専門のクリニックです。 矯正治療を専門にする歯科医師(日本矯正歯科学会指導医・認定医・日本舌側矯正学会認定医)が、確かな技術と女医ならではの細やかな施術で審美的にも機能的にも調和のとれた歯並びが得られるよう努力します。
きょうばし矯正歯科クリニック
大阪市都島区東野田2-3-19 MFKビル4F
TEL:06-4801-9055
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