自分らしい暮らしと未来を守るマネーコラム
投資・貯蓄 2015-04-08
1.株式で資産運用
さぁ、どうしましょう?
シナリオ(1)
株価が上昇するまで待つ、数年経過して株価が戻り少し上がった
(含み益)
シナリオ(2)
株価が上昇するまで待つ、数年経過しても株価が戻らない
(塩漬け)
シナリオ(3)
株価が上昇するまで待てない資金なので、売却
(実損15万円+株式売買手数料)
シナリオ(1)になることを期待しますが、余裕資金でなければ待てませんし、株価回復に何年かかるかわかりません。回復しないかもしれません。また株価が回復したとして、売却しますか?それとも保有し続けますか?
「投資」とは、元本が割れるとういリスクを負って利益を狙いながら、
売り買いの意思決定を行うこという行為です。
2.投資信託で資産運用
株よりも安定的運用が見込めてNISA口座に向いていると勧められる投資信託はいかがでしょう?
購入時に3万円支払い、運用の結果に関わらず毎年1万5千円の手数料を支払うという商品です。
1年で元をとろうと思うと少なくとも4.5%の利回りが期待できる商品でなければなりません。
2年で元をとりたければ3%。1.5%以下の運用では購入時の手数料を賄えないばかりか、元本割れを起こしてしまうということが明らかな商品です。
投資家はそれだけの運用益が見込めるか投資対象を知って見極める必要があります。「そんな事素人にはムリ」と聞こえてきそうですが、投資家としての「知る権利」を放棄して大切な資産を預けますか?もし損失が出て資産が減ってしまっても、それは投資家の自己責任となります。
「プロの運用」と言っても損をしない保証もなければ、元本を補償してくれるわけでもありません。運用が思うようにいかず元本割れを起こしている状態であっても、信託報酬手数料は約束通り差し引かれます。
当初購入した金額よりも基準価格が下がっている、つまり元本が割れている投資信託から分配金が支払われることがあります。この場合の分配金にかかる税金はNISAを活用しなくても非課税です。それは儲けではなく自分が預けた資金を取り崩していうだけなのですから。分配が行われていても運用がうまくいっているとは限らない、ということも理解しておきましょう。
3.NISA口座を活用する?しない?
インフレ対策や将来の蓄えのために余裕資金の運用をお考えの方には、「もし儲けが出たら税金がかからない」NISAは活用する価値があります。投資対象について勉強し、引き受けられるリスクかどうか検討し、納得した上でご活用いただければと思います。
しかし、「投資の必要性も感じていない」という方や「そんな余裕資金はない」という方はNISAの制度ができたらからと言って、無理に投資を始める必要はないでしょう。口座開設も資産運用も来年以降いつでも始められます。
「使わなければ損!」かのように口座開設を進められたというお話もお聞きしますが、「NISAができたから投資をしよう」ではなく「投資をするならNISAも活用しよう」というスタンスで、ご自身のライフプランに照らして証券投資をお考えいただくことをお勧めします。
「NISAで投資家デビュー!」する前のやさしいNISA講座 |
「NISA口座開設キャンペーン」が繰り広げられています。証券投資の待機資金が過去最高の9兆円に迫るというニュースも伝えられています。今まで投資とは無縁だった方で、口座開設の申し込みをされた方も多いのではないでしょうか?
そんな「投資を始めてみようかな?」という方に、NISAで資産運用を始める前に知っていただきたい事があります。
NISA口座を活用するメリットは、一言でいうと「株式投資の儲けに税金がかからない」ということです。つまり、儲けが大きいほどNISA口座を活用するメリットは大きく、儲けなかったらメリットはありません。
NISAの対象となる金融商品は株式や投資信託などいずれも元本が割れる可能性のある商品です。元本が割れて損をする場合は、NISAのメリットがないばかりか、大切な資産を減らすということになります。
「こんなはずではなかった」と後悔することだけはないように、投資について勉強しておきたいものです。NISAの対象となる代表的な金融商品を例に、資産運用について一緒に考えてみましょう。
そんな「投資を始めてみようかな?」という方に、NISAで資産運用を始める前に知っていただきたい事があります。
NISA口座を活用するメリットは、一言でいうと「株式投資の儲けに税金がかからない」ということです。つまり、儲けが大きいほどNISA口座を活用するメリットは大きく、儲けなかったらメリットはありません。
NISAの対象となる金融商品は株式や投資信託などいずれも元本が割れる可能性のある商品です。元本が割れて損をする場合は、NISAのメリットがないばかりか、大切な資産を減らすということになります。
「こんなはずではなかった」と後悔することだけはないように、投資について勉強しておきたいものです。NISAの対象となる代表的な金融商品を例に、資産運用について一緒に考えてみましょう。
1.株式で資産運用
100万円分の株を購入し、1年間で配当金5万円を受け取ったが、
1年後の株価が20万円下落した。 |
さぁ、どうしましょう?
シナリオ(1)
株価が上昇するまで待つ、数年経過して株価が戻り少し上がった
(含み益)
シナリオ(2)
株価が上昇するまで待つ、数年経過しても株価が戻らない
(塩漬け)
シナリオ(3)
株価が上昇するまで待てない資金なので、売却
(実損15万円+株式売買手数料)
シナリオ(1)になることを期待しますが、余裕資金でなければ待てませんし、株価回復に何年かかるかわかりません。回復しないかもしれません。また株価が回復したとして、売却しますか?それとも保有し続けますか?
「投資」とは、元本が割れるとういリスクを負って利益を狙いながら、
売り買いの意思決定を行うこという行為です。
2.投資信託で資産運用
株よりも安定的運用が見込めてNISA口座に向いていると勧められる投資信託はいかがでしょう?
購入時手数料3%、信託報酬手数料1.5%という投資信託を100万円分購入。 |
購入時に3万円支払い、運用の結果に関わらず毎年1万5千円の手数料を支払うという商品です。
1年で元をとろうと思うと少なくとも4.5%の利回りが期待できる商品でなければなりません。
2年で元をとりたければ3%。1.5%以下の運用では購入時の手数料を賄えないばかりか、元本割れを起こしてしまうということが明らかな商品です。
投資家はそれだけの運用益が見込めるか投資対象を知って見極める必要があります。「そんな事素人にはムリ」と聞こえてきそうですが、投資家としての「知る権利」を放棄して大切な資産を預けますか?もし損失が出て資産が減ってしまっても、それは投資家の自己責任となります。
「プロの運用」と言っても損をしない保証もなければ、元本を補償してくれるわけでもありません。運用が思うようにいかず元本割れを起こしている状態であっても、信託報酬手数料は約束通り差し引かれます。
当初購入した金額よりも基準価格が下がっている、つまり元本が割れている投資信託から分配金が支払われることがあります。この場合の分配金にかかる税金はNISAを活用しなくても非課税です。それは儲けではなく自分が預けた資金を取り崩していうだけなのですから。分配が行われていても運用がうまくいっているとは限らない、ということも理解しておきましょう。
3.NISA口座を活用する?しない?
インフレ対策や将来の蓄えのために余裕資金の運用をお考えの方には、「もし儲けが出たら税金がかからない」NISAは活用する価値があります。投資対象について勉強し、引き受けられるリスクかどうか検討し、納得した上でご活用いただければと思います。
しかし、「投資の必要性も感じていない」という方や「そんな余裕資金はない」という方はNISAの制度ができたらからと言って、無理に投資を始める必要はないでしょう。口座開設も資産運用も来年以降いつでも始められます。
「使わなければ損!」かのように口座開設を進められたというお話もお聞きしますが、「NISAができたから投資をしよう」ではなく「投資をするならNISAも活用しよう」というスタンスで、ご自身のライフプランに照らして証券投資をお考えいただくことをお勧めします。
小谷 晴美 (ファイナンシャル・プランナー) FPファクトリー 〒530-0012 大阪市北区芝田2丁目3-19 東洋ビル本館206号 TEL:06-6375-0601 http://hkotani.jimdo.com/ |
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