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バックスター ルミ バイリンガルライフコーチ RumiBaxter
私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
丁寧に生きるという選択 ライフスタイル 2025-06-11
立ち止まる
梅雨の6月、いかがお過ごしですか。雨は内省的な気分にさせてくれる気がします。

思い通りにいかないことがあると、少し立ち止まります。これまでもそうでしたし、きっとこれからもそうしたいと思います。

予定通りに進むこともあります。でも、すべてが思い描いた通りになるとは限りません。そういうときこそ、立ち止まることで自分の内側が静かに動き出す気がします。

その場面で考えるのは、「どう受け止めるか」ということです。良いとか悪いとかではなく、今できることは何か。何度もそう問いかけてきましたし、今も問いかけています。
講師として仕事をしていると、自分が思い描いた通りに進まないこともあります。こうすれば伝わるはずだと思っても、相手の反応が違うことに始まり、うまく行ったと思った体験レッスンですらご丁寧なお断りがくることもあります。

でも、それが自然なのだと今は思います。こうなるはず、こうあるべき。そうした枠を手放したとき、はじめて目の前にいる人の姿、そして何より自分自信が見えてくるようになりました。

その繰り返しの中で、自分の考え方も変わってきたのでしょう。足りないところを探すというよりも、「こんな考え方もあるのか」と、とりあえず受け止める。とりあえず受け止めることで視野が広がっていくような感覚です。

その積み重ねが、これからの成長をつくってくれるのだろうな、という希望でもあります。思い通りにいかない場面に出会うと、その後につい力が入ってしまうことがあります。でも、それを未来への力に変えるには、少し視点を変える必要がある気がします。

「こうならなかったからだめだった」ではなく、「こうならなかったから気づけたことがある」。そう考えるようになってからは、どんな出来事も前に進む材料に変わっていきました。講師という仕事を続けられているのも、きっとそういう経験があったからです。

人に何かを伝えるというのは、知識だけでは届きません。自分がどんな道を通ってきたのか、どんなふうに考えながら今に至っているのか。失敗も悔しさも含めて「立ち止まった経験」、そうした背景が少しずつにじみ出てきたとき、言葉がようやく届くのだと感じています。

講師である前に、一人の人間として、自分を受け止める。思い通りにならないことも含めて、それが今の自分だと認める。そう決めてからは、驚くほどに「未来思考」です。
講師として教える立場にいても、自分もまた学び続ける存在です。思い通りにならないことを責めない。自分に優しく。できることを淡々と積み重ねていく。結局、それに尽きるのだと思います。

この先もまた、私は多くの思い通りにいかない場面に出会うはずです。またそこから新しい視点が生まれることを、むしろ楽しみにしなければ、と。その繰り返しの中でしか、成長はないのでしょうから。
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私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。
バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ

心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。
RumiBaxter
BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/

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