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小森 利絵 フリーライター えんを描く
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
おてがみじかん ライフスタイル 2020-09-16
いろイロな表現「バースデーカード」編
思い思いに書いたお手紙には「その人らしさ」が表れるものだと思います。

どんな想いを込めるのか? どんな便せんや葉書に書くのか? どんな内容を書くのか? どんな方法で表現するのか? など、人それぞれ。さまざまな人の、いろイロな表現を見てみたいと思いました。

今回のテーマは「バースデーカード」です。

「日頃はお手紙を書かないけれど、バースデーカードだけは送っている」という話を、何人かの方からうかがいました。

SNS上やLINEなどでお祝いのメッセージをやりとりすることも多くなりましたが、昔からの友だちとはバースデーカードの交換が続いていたり、プレゼントを贈る時にはバースデーカードを添えたりということもあるのではないでしょうか。

そこで、2020年6月のこのコラムで「バースデーカード」を募集しました。今を生きている誰かの誕生日を想ってつくった、私も含めて4人のバースデーカードを紹介します。

届いたバースデーカードはプレゼント交換みたいにシャッフルして、それぞれの方に「誰かからのバースデーカード」を贈りました。
<Suigaさんから>
HAPPY BIRTHDAY♪

あなたの産声は
とっても とっても
たくさんの人達に
大きな愛と幸せと笑顔を与えたんだよ

産まれてきてくれて
ありがとう

今日、あなたが笑顔で
過ごしてくれていたら嬉しいな

(1)今回のバースデーカードに込めた想いやポイント、工夫などを教えてください。

「手づくりで!」と思い、カードも封筒も、お相手の方を想いながら、つくりました。​

365(366)日必ず、どなたかの誕生日。その時、どんなふうに過ごすのかなぁ・・・・・とワクワクしていました。

(2)つくりながら、かきながら、感じたり思ったり考えたりしたことは?

私は「生まれてきてよかったの?」と、現在(いま)この瞬間も思い悩んでしまうような人生を歩んでいます。

なので、私の書いたメッセージには、「そんな想いを感じて生きてほしくない」「誰もが喜ばれて、生まれてきているんだよ!」という気持ちが詰まっています。

世界中の産声のすべてが素晴らしい世界であってほしい。

有り得ないことなのは十分にわかっていますが、子どもたちは本当に宝です。笑顔に溢れた人生を送ってほしいです。

(3)そのほか、ご自由にどうぞ!

参加させていただけてよかったです。ありがとうございました。
手づくりのやさしい水色の封筒を開けると、明るい黄緑色に金色の縁取り、黄色・ピンク・水色・オレンジ・赤・白・青・黒といったカラフルな画用紙で一文字一文字切り抜いた「HAPPY BIRTHDAY♪」の文字、つぶらな瞳のあいらしいハリネズミが飛び込んできて、「キラキラ、とっておき!」な感じに「わあぁ~~~!」とときめきました。

「あなたの産声は」という一言から、自分が生まれた日までタイムスリップ。

これまでを振り返ると、「本当にたくさんの人たちのおかげで今」という感謝が生まれますが、「あなたの産声は とっても とっても たくさんの人達に 大きな愛と幸せと笑顔を与えたんだよ」という一言に、「生まれてきたというだけで、誰かの力になれたのかもしれない」と勇気づけられ、自信をもらえるような気がしました。(小森)
Suigaさんのバースデーカードを受け取ったかおりさんより

『カードを見て、昔、一番下の娘(今26歳)が小さい頃、ハムスターを飼っていたことを思い出しました。

「あなたの産声は とっても とっても たくさんの人達に 大きな愛と幸せと笑顔を与えたんだよ 産まれてきてくれてありがとう」というメッセージは、やはり一番下の娘が産まれた時を思い出して、しみじみ嬉しくなりました。

バースデーカードって、自分にだけじゃなくて、いろんな人への想いを運んでくれるんだなって、ちょっと楽しい発見をした気分です。』
<かおりさんから>
HAPPY BIRTHDAY

「鳥が選んだ枝・枝が待っていた鳥」
河井寛次郎

(1)今回のバースデーカードに込めた想いやポイント、工夫などを教えてください。

「鳥が選んだ枝・枝が待っていた鳥」は、陶芸家の河井寛次郎の言葉です。

選んだほうも選ばれたほうも偶然ではなく必然。良いこともそうでないことも必然であり、きっと良き道へのなりゆきだと思っています。

お誕生日という1年の節目に、ふと思いを馳せてもらえたらと思いました。

(2)つくりながら、かきながら、感じたり思ったり考えたりしたことは?

色のバランスが難しいなと思ったことと、余白を埋めたくなる自分と戦いました(笑)。

いろいろ書いたり塗ったり貼ったりしたくなるんですが、メッセージが埋もれてしまわないように気をつけたつもりです。

(3)そのほか、ご自由にどうぞ!

バースデーカードのメッセージ例を検索すると、意外とバリエーションが少ないので、みなさんはどんなメッセージを書いておられるのか、とっても興味があります。

これを機に、名言だけではなく、絵本や歌などから、プレゼントになりそうな「ことば」を集めてみたいと思います。
花や星、青の横縞、黄緑・ピンクの斜めストライプ、蛍光イエロー&オレンジなどのマスキングテープが一面貼られた上に、「枝に止まる鳥」の姿が切り抜かれた紙がのっています。

まるでカラーセロファンを使った影絵を彷彿とさせる、素敵なカード。カードの後ろ側から光を当てると、本当にその絵の部分がぱあぁっと光り出すんです。

カードには、陶芸家の河井寛次郎さんの言葉が書き綴られています。「言葉が誕生日プレゼントだなあ」と思いました。枝に止まる鳥のイメージとともに、言葉が心の中に残ります。

「鳥が選んだ枝・枝が待っていた鳥」という言葉に込めてくださった想いとともに、その言葉から自分の中でも「こうとも言えるかもしれない」「あのこともこうだったかもしれない」と膨らみ、広がっていくものがありました。(小森)
かおりさんのバースデーカードを受け取ったSuigaさんより

『私の誕生日は1月なので、それまで開封を待てるかどうか、己と戦っていたのですが。ふと、あ、そろそろ大好きだった祖母の誕生日やったな・・・・・・生きていてくれたら何歳やったかな~などの考えが頭に浮かび、その時にカードのことも思い浮かんだので、祖母の誕生日に開封しよう♪と決めました。

カードを見て、ビックリ!

私のシンボルである翠(緑)色を配した、かわいらしい小鳥が、カードに工夫がなされ、色とりどりの美しい配色に感動しました。カワセミ→翠色の鳥。翠峨(Suiga)の翠の象徴なんですよ~♪(翡翠の翠も同様です)

贈り物って、人の心の中に通じるんやなぁって改めて、このご縁に感謝しています。

祖母も、きっと喜んで、天からニコニコ笑ろてはると思います。また、自分の誕生日にも改めてカードを見ようと思います。』
<ゆみさんから>
おたんじょうび
おめでとう
ございます!!

いかがお過ごしですか?
今年の梅雨はとてもたくさん雨がふりましたね。

あたらしいウイルスとの生活で
今までとはちがう、くらし方、お誕生日になったでしょうか?

またひとつ
歳を重ねて
うれしいこと
かなしいこと
いろいろあるかと想いますが
ステキな1年になることを
心から願っております☆

また一緒に
ケーキを食べれる日を
楽しみにしています!!

(1)今回のバースデーカードに込めた想いやポイント、工夫などを教えてください。

今年の夏はお祭りや花火などの風物詩がなくなったりしているので、夏を感じられるように、花火のカラフルさをイメージしてみました。

(2)つくりながら、かきながら、感じたり思ったり考えたりしたことは?

見たイメージ、ことばの重さ、これからの未来。

みんながしあわせになれたらいいな、と。

(3)そのほか、ご自由にどうぞ!

おひさしぶりに、お誕生日祝いを、紙にペンで書きました。

メールやLINEで送るのとは違って、手間暇かけて送るメッセージ。もっとこれからは日常的にできたらいいなと思います。
プール、水遊び、シャワーですっきりなど、イメージが膨らむ既存のレターセットをベースにしています。もともと描かれている絵にアレンジを加えて、まんなかに花火が! 左下には、スイカの絵柄が貼り付けてあります。「夏!」という感じがしました。

夏祭りに、プール、スイカ割りと、このコロナ禍に限らず、もともとアクティブな性格ではないので、夏にそれらの体験をしているわけではないですが、「夏といえば、こんなことも、あんなこともあるよね」とイメージするだけで、うきうき・わくわくしてくるから不思議です。

「また一緒に ケーキを食べれる日を 楽しみにしています!!」という一言が響いてきます。このコロナ禍で会えなくなっている人たちもいますから、そんな日が来ることを願います。

私はこのバースデーカードを受け取りました。(小森)
<私から>
まんまるのバースデーケーキに、
年齢の数だけ、ろうそくが灯る。

部屋の明かりが消えると、
お誕生日を祝う、歌が聴こえてくる。

息をたくさん吸って、
「ふうぅ~~~」っと、ひと吹き。

お誕生日、おめでとうございます!

今年のお誕生日、
どんなことが、心に浮かびましたか?

(1)今回のバースデーカードに込めた想いやポイント、工夫などを教えてください。

娘のお誕生日には、まんまるのバースデーケーキでお祝いをします。

年齢の数だけのろうそく、ろうそくが灯るバースデーケーキ、「ふうぅ~~~」と吹き消す瞬間の、あのしあわせそうな笑顔が忘れられません。

70代の父の誕生日も、そんなふうにお祝いしてみたら、娘と同じあの笑顔を見ることができました。いくつになっても嬉しいものなんだなと思いました。

大人になると、まんまるのバースデーケーキを囲んでお祝いしてもらう機会はなかなかないのではないでしょうか。幸福感が漂う、あの瞬間を表現したいと考えたんです。

ろうそくを「ふうぅ~~~」とひと吹きする疑似体験をしてもらえたらと、カードの両端を持った時に、目の前にろうそくが並んで見えるような構図にしました。

(2)つくりながら、かきながら、感じたり思ったり考えたりしたことは?

「今を生きている誰かへ」という、具体的に知っている人ではない、誰かをイメージしたことによって、こんなふうにケーキでお祝いをしてもらったことのない人、そもそもお誕生日をお祝いしてもらったことのない、その記憶がない人もいるかもしれないと想像しました。

人の数だけ、さまざまな人生があります。どんな人生であれ、こうしてつながることのできたことに感謝して、たとえ出会うことはなかったとしても、同じ今を生きているということは何かしら影響を与え合っているのだと思います。

私も、その方のお祝いに立ち会う一人として、まわりでお誕生日の歌を歌ったり、「おめでとう」と祝福したりしているイメージを持ちました。

また、このカードを受け取り、見ている時は1人かもしれません。でも、そのろうそくの灯りのまわりには、その人を想う人たちがいる・・・・・・そんなイメージが広がればいいなあと思いました。

(3)そのほか、ご自由にどうぞ!

カードはダンボールを使ってつくりました。

まるで版画の版をつくるみたいに、カッターナイフで絵の輪郭に切り込みを入れて、面を残さない部分のダンボール表面を剥がしています。

このアイデアは、地元のエコ祭りで、郵便局の方々が開催されていた「ダンボールでカードをつくろう」というワークショップで教わったものです。

立体感が少し出て、素朴で楽しい仕上がりになるような気がします。

封筒は、市販されている茶封筒にしたのですが、プレゼントみたいに見えるように、マスキングテープをリボンに見立ててみました。
私はこれまで、プレゼントがメインで、バースデーカードやお手紙は「添えるもの」という感じで捉えているところがありました。今回、いろんなバースデーカードを見て、想いのこもったバースデーカードそのものがプレゼントだなあと思ったんです。

友だちのお誕生日前になると、「今年は何を贈ろうか」と悩みます。それが楽しみでもありますが、年齢を重ねるごとに、相手の好みも変わってくるでしょうし、これまでにいろいろな物を買ったりもらったりもしているでしょうし、たくさん物があっても困るでしょう。

そう考えると、年齢を重ねるごとにプレゼント選びが難しくなってきている部分もあります。近年はお菓子やお茶などの食品を贈ることが多くなっていました。

バースデーカードをプレゼントとして贈るというのもいいなあと思いました。頭や心を使って、手や指を動かしながら、相手を想う時間。その想いはバースデーカードに宿ります。

また、こちら側も「そういえば、最近会えていないな。近々会いたいな」「いろいろお世話になったのに、丁寧に気持ちを伝えられていなかったかもしれない」など見つめ直すきっかけにもなり、相手に対しての接し方にもいい影響が出る気がするので、そういった形でも想いが表現され、贈り物になるのではないかなと思ったんです。
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レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰

編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
 
『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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