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小森 利絵 フリーライター えんを描く
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
おてがみじかん ライフスタイル 2019-12-27
誰かと一緒に、お手紙を書く
2015年から「おてがみぃと」や「おてがみ部」など「お手紙を書く会」を主催して、「誰かと一緒に、お手紙を書く」ということを続けています。

お手紙というと、1人で書くイメージがありませんか?

私も以前は、家で娘が眠った後やどこかに出かけた帰りにカフェに寄って、1人で書いていました。

「誰かと一緒に書いてみよう」と思ったきっかけは、「あの人にお手紙を書きたい」と思いながらも、「じっくり書きたい」と思うがゆえに、時間も心の余裕も必要と、「また今度、ゆっくりと」と先送りにしてきた気持ちや想いがあったからです。

そんな気持ちや想いは、「また今度」を繰り返すうち、ぽろぽろっとこぼれ落ちていってしまうから、このままでいいのかなと、ふと立ち止まりました。芽生えた気持ちや想いを大切にしたいし、「また今度」はもう来ないもしれないから相手に届けたいとも思ったんです。

「この日はお手紙を書く」と決めて、書こう。1人だったら、「また今度」と先送りしてしまいそうだから、会う約束をするみたいに、「一緒にお手紙を書く」約束をしよう。

そこで、「一緒にお手紙を書く会」を始めました。
「誰かと一緒に、お手紙を書く」ということを、3年ほど続けてきて、気づいたことがあります。

お手紙は「私と、お手紙を書く相手」のふたりの間でやりとりされるものですが、時間を一緒に過ごしている人も、その中に加わっていて、「ふたり+もう、ひとりと」のコミュニケーションになっているということです。

「『おてがみぃと』という会で、このお手紙を書いています」「こんな話をしました」「こんな発見がありました」など、会での出来事を具体的に書くことはありますが、書かなくても、1人だったら書けていないだろう内容を書くことができているのだと思いました。

たとえば、「おてがみぃと」では、お手紙を書く前に「季節のあいさつ文」を見つけようと、公園で季節さんぽをします。その後にカフェに行って、飲み物やデザート、時々おしゃべりを挟みながら、お手紙を書きます。

誰かと一緒だからこそ、「花だけじゃない、蕾も美しい」「地面にあいた穴は、蝉が地上に出てきた時のものでは?!」など見えたり気づけたり感じられたりしたことがたくさんありました。

そういったお手紙を書く前の、さまざまな出来事や体験が、その時に書いたお手紙には表現されているように思うんです。
また、お手紙の相手に伝えたいメッセージが私の中では溢れているんだけど、どんな言葉で相手に伝えようかを考える中で、「うまく言葉にできない」という感覚があり、1人で書く時はなかなか書き出せないこともありました。

知らず知らずのうちに「いい言葉、うまく書かなくてはいけない」という思いにとらわれていたのだと思います。一緒にお手紙を書く時間を過ごす方とおしゃべりをしていると、「こうして目の前にいる人と話すみたいに書けばいい」「感じたままを言葉にしてみよう」と心がほぐれてきて、書き出せたことがありました。

「今日はお手紙を書くんだ」と覚悟が決まっているのもいいんだと思います。

時には、「私の目の前にいる、この方」と「私がお手紙を書く相手である、あの方」、知らない人同士がお手紙を通してつながったらおもしろいなあと、「私の目の前にいる、この方」にお願いして、私が書いているお手紙にメッセージを添えてもらったこともありました。

会以外でも、友だちと待ち合わせて、カフェで一緒にお手紙を書くこともあります。
お手紙を通して、「わたしと、あなたと、もう、ひとりと」がつながっていくようです。

1人でお手紙をじっくりと書くことも好きだけれど、「誰かと一緒に、お手紙を書く」時間も、私にとって大事な時間になってきました。
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レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター
お手紙イベント『おてがみぃと』主宰
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。
HP:『えんを描く』
 
『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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