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小森 利絵 フリーライター えんを描く
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
おてがみじかん ライフスタイル 2017-01-27
目の前の季節をわかちあう
山眠る。
冬の山を表現した冬の季語です。

春は「山笑う」、夏は「山滴る」、秋は「山粧う」と、季節ごとに山を擬人化した表現があります。

友人のすすめで歳時記を手にした時、生命の息吹が芽生える春の山を表現した「山笑う」を見つけて、はっとしました。春夏秋冬をそんなふうに表現する感性って、なんて素敵なんだろう。私もこんなふうに季節をめでられるようになりたいと思ったんです。
お手紙には、季節を表す一文「時候のあいさつ」を添えます。インターネットを検索すれば、時候のあいさつの定型文が出てきますし、文書作成ソフト『word』でも「挨拶文」挿入機能があって、簡単に「初春の候~」「寒さ厳しき季節~」と出てくるようになっています。

しかし、自分の実感を伴わない定型文。カタチだけになってしまったり、自分で考えようとしても良い言葉がひらめかず、お手紙を書くのが億劫になってしまったりすることはないでしょうか。

私はそうでした。だから「こんにちは。お元気ですか?」からすぐに本題に入っていたのですが、「時候のあいさつを入れるのは楽しい」と最近変わったんです。きっかけは、11月に開催した『おてがみぃと』(ゆるやかにお手紙を書く時間を楽しむ会)で秋のあいさつを公園で探したことでした。

その時の様子はこちら→秋のおくりもの
季節を感じよう、相手と共有しようと、アンテナをはると、「この葉の木は何の木だろう?」「同じ木でも、色が違うものがあっておもしろい」「色づいている葉ばかりに注目していたけれど、緑のままの葉も濃厚で渋い」など、さまざまなことを感じました。

当初は公園で秋を感じて、その中でエッセンス的に「一文」をつくれたらいいなあと考えていたのですが、気づいたら「こんな発見があって、こんなことを感じた」となかなかのボリュームになっていました。それほど伝えたいことをたくさん見つけることができたんです。
それからは、目の前の風景をどんな言葉で表現すると共有できるだろうと考えるようになりました。たとえば、今の季節だったら「一つひとつに確かな生命力を感じる無数の小枝。その凛とした佇まいに目を奪われます。落葉した冬の桜の木もいいものです」「自転車での帰り道。ふと空を見上げると、まんまるお月さま。冬の凛とする空気が大好きです。都会で暮らしていても、この季節だけは星がきれいに見えるようで」。
シンプルに「あたたかいカフェオーレが恋しい今日この頃」もいいかなあと。もし友人に宛てるお手紙ならば、カフェ巡りが好きな私のことだから、またカフェへ行っているのかなと、想像してもらえるかもしれません。そのように、言葉には風景だけではなく、そこにまなざしを向ける自分自身も表れるんだと思います。

自分の言葉で表現し始めると、「この言葉ってそもそも私が思っている意味であっているのかな」「もっとほかに表現できる言葉はないのかな」と調べるようになり、さらには「冬を音で表現するなら?」「匂いなら?」「感触なら?」と感覚も研ぎ澄まされていくようです。何より、日常の中に楽しみが増えました。信号を待つ間、バスに乗っている間、何気ない風景が特別になります。

最近、どんな風景が心に響いてきましたか?

あなたが見つけた時候のあいさつ文、もしよろしければ教えてくださいね。
レターセットや絵葉書、季節の切手を見つけるたび、「誰に書こうかな?」「あの人は元気にしているかな?」などアレコレ想像してはトキメク…自称・お手紙オトメです。「お手紙がある暮らし」について書き綴ります。
小森 利絵
フリーライター/お手紙イベント『おてがみぃと』主宰
編集プロダクションや広告代理店などで、編集・ライティングの経験を積む。現在はフリーライターとして、人物インタビューをメインに活動。読者のココロに届く原稿作成、取材相手にとってもご自身を見つめ直す機会になるようなインタビューを心がけている。HP:『えんを描く』

 『おてがみぃと』
『関西ウーマン』とのコラボ企画で、一緒にお手紙を書く会『おてがみぃと』を2ヵ月に1度開催しています。開催告知は『関西ウーマン』をはじめ、Facebookページで行なっています。『おてがみぃと』FBページ

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