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バックスター ルミ バイリンガルライフコーチ RumiBaxter 私たちが「生きる」中で、たくさんの選択をしています。 その選択は、意識したものから無意識に選んでいるもの、とるに足らない小さな選択から人生の岐路に立たされた大きな選択まで、その種類も様々。「丁寧に生きる選択」というライフスタイルは、未来へのキーワードでもあります。 |
パーフェクトデイズ |
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「パーフェクトデイズ」という美しい映画を観ました。映画の中では、日常にあふれる光や音が意識され、私たちの中に眠っている繊細な感覚を目覚めさせる独特の間の使い方がなされ、詩的な世界が美しく描かれています。
この映画を見ながら、ぼんやりと、「このような映画にしみじみと感動を味わえる間は、まだまだAIの到達できない領域はあるのではないかな」と感じていました。 ドイツ人巨匠、Wim Wenders氏によって創られたヒラヤマという主人公は、「木漏れ日」に魅せられています。映画の中でヒラヤマは観る者を、大都市の中での1人の日常、彼の東京公共トイレ清掃員としての日常へと連れて行ってくれます。 ヒラヤマの毎日は、トイレ掃除の日常の前に、朝のルーティンで始まり、夜のルーティンで1日を終えます。日中は何が起こるかはわからない。まるで決まったルーティーンのみが自分でコントロールできることを悟ったかのように、ヒラヤマの毎日のルーティンが存在します。 日中のヒラヤマが黙々とトイレを掃除しながら何かを浄化させているのでしょうか。もしそうならそれは一体何なのでしょう。まるで修行僧のように何かを浄化させているヒラヤマ。「何を」するかではなく、「いかに」するかをヒラヤマ修行僧は目指すかのように。 その姿に究極の、「存在の価値」を感じざるをえません。「いかにするか」に意識する事の大切さを知っているからこそヒラヤマは毎日の「修行」を黙々と続けているのではないかと思ったからです。 木漏れ日、それは光と木々の両方が存在するからこそ、そこに美しい光の交差が見えます。そこには一瞬として同じ姿はありません。常に変化している、それこそがパーフェクトモーメントであり、その集合体こそがパーフェクトデイズなのでしょうか。 パーフェクトであることとは何なのかとも映画の中で始終問いかけられています。パーフェクトであるか否かを決める、それよりもっと大きな視点での「パーフェクト」がまるでそこには存在するかのようです。 この映画を観て、「この世界にはたくさんの世界が無数にある。繋がっているように見えても、繋がっていない世界があり、その逆もある」ことに強く共感しました。そして私は確実に主人公ヒラヤマと繋がったと感じましたし、これこそが映画を観て味わった感動の源だったのだと思います。 映画の美しい余韻と共に、これからも、「繋がっている人たちと繋がっていきたい」と強く思わせてくれた映画でした。 |
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![]() バックスター ルミ
バイリンガルライフコーチ 心理カウンセラーのバックグラウンドをいかし、英会話講師として「コミニケーションレッスン」を展開中。 半生を英国、ヨーロッパのライフスタイルに関わってきたことから、それらの経験をもとに独自のレッスンを提供している。「五感+plus」を使ってコミュニケーション能力を磨くレッスンは、本格的英国サロンで行われている。 RumiBaxter BROG:http://ameblo.jp/rumi-b/ |
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