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岡田 真結子 フラワーデザイナー/バーテンダー flower & bar Relier(ルリエ)
皆の日常に、植物がそっと寄り添ってくれることを願い、その時々の私なりのお花の楽しみ方や、花屋として植物と向かい合う中で気付いた素敵な発見をお話していきます。
季節を楽しむ花レシピ ライフスタイル 2018-11-16
お祝いの年月と赤いバラ
8月下旬のある日、1人の男性がお花を買いに来店されました。

用件をお尋ねすると、
「9月の初めに、12本の赤いバラが欲しい。」との事。

「分かりました。」
と答えながら見覚えがある方だったので、以前にもお花を購入して下さった事があるのだろうと思ったのですが、その場ではすぐに思い出せず、念の為に連絡先を記入してもらいました。

引取りの日、『12本の赤いバラ』というチョイスにはきっと理由があるに違いないと思い、来店されたお客様に

「記念日か何かのプレゼントですか?」と尋ねたところ、

「はい、そうです。」
というお答えが返ってきました。

それ以上は詮索せず、その日はそれで終わったのですが、1ヶ月程経ったある日の事。

過去のご注文票を整理していたら、2014年の同じ日にも、今年赤いバラを12本ご購入下さったお客様の名前を見つけたのです。

そして調べてみると、その年(2014年)のご依頼内容は、赤いバラ8本。

これってもしかしたら・・・!!

頭に閃いた事を確かめる為に、2015年、2016年のご注文票を探してみると、思った通り、2015年には9本、2016年には10本の赤いバラを、同じ日にご購入下さっていました。

その事実を見つけた時の幸福感といったら。

バラの数が毎年1本増えるのは、きっとお祝いの年の数。

1年、また1年と時間を重ねていく喜びを、1本ずつ増える赤いバラが示してくれているかのようで、そのバラを束ねる事で、私はお客様の幸せを疑似体験させてもらっているような、とても幸せな気持ちになったのです。

・・・という事は、来年はきっと赤いバラが13本。

もうインプットされました。

次にお越し下さった時には、私から先に、「〇〇さま、ご注文は、赤いバラ13本でしょうか。」とお声をかけようと思います。

その日が来るのが、今からとても楽しみです。
皆の日常に、植物がそっと寄り添ってくれることを願い、その時々の私なりのお花の楽しみ方や、花屋として植物と向かい合う中で気付いた素敵な発見をお話していきます。
岡田 真結子
フラワーデザイナー/バーテンダー
Relierが作る作品や空間は 植物の持つ美しさを最大限に引き出す事を、何よりも大切に考えています。 大輪の花や丸いフォルムの花、シフォンのように柔らかい花びらや、 香水のように甘い香りを放つ花。 美しさに驚きと感動をプラスして、五感で感じるお花をご提案します。
flower & bar Relier ルリエ
〒550-0001大阪市西区土佐堀1丁目6-10 土佐堀トキワビル101
定休日:土・日・祝日(土曜日はレッスンのみ)
TEL:06-6131-4623
HP:http://relier-fleurs.com/  
BLOG:http://ameblo.jp/fleur-relier
FB:fleurRelier
instagram:flowerandbarrelier

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